世の中規格外は往々にしているもので、このミファがまさにそうだ、一番的な強化はヒョロヒョロの青瓢簞をムキムキマッチョのボディービルダーに、まさしく大変させる魔法だが、ミファの場合ははそのままで１.５倍程度の力が上がる狀態を常時維持している、一般的な方は５～７倍で數分という事を考えれば、その効率と燃費の良さはミファの方に軍配が上がる。

そんなミファにとって俺の荷くらいは、重いにらないのは當たり前の話しだ、それより驚異的なのはいくら燃費が良いとはいえ、常時展開していられる彼の魔力だろう、それともボディービルダー型への変態が無駄な魔力消費を発生させているのか、どちらの可能も考えられるがまあ規格外には違いない。

そんなミファに脂を持ってもらい、母のを変わりに持つ、この辺りはお手伝いという名の売りだ。

「ミファちゃんありがとうね」

「リースのおばちゃん大丈夫、私力持ちだから」

エッヘンっと態度が言葉で表されそうなじに無いを張る、まあお調子者で面倒見が良いキャラと言うのがこのミファにもっともよく合う言葉かもしれない、ありがたい知り合いだ。

「エドはこの脂どうするの？」

「時間を計りたいんだ、今はみんな太がどのくらいいたかって言うのを見てるだろ、でも雲が出てたりしたら太じゃ解らないじゃないか、でもこの脂を使えば時間が解る様になるんだよ」

「う～ん、エドの言ってる事よく解んない、そんなの解ってどうするんだ？」

まあまともに時間って概念が息づいていないからなこの世界は、カップラーメンとか作るには大事なんだけど。

「今魔力を上げる儀式をやってるんだけど、あんまり長くやると合が悪くなるらしいんだ、それで時間が解れば、この脂から採った油を燃やして、燃え終わったら止めればそんな事にならなくて済むだろ」

「あんまり面白く無さそう、でも魔力が上げられるのはやってみたいかも」

「エド、合悪くなる話し聞いてないのだけど」

「やり過ぎたらの話だよママ、やり過ぎなきゃ大丈夫、それにそうならない為の道作りなんだから」

今の所合が悪くなった事も、微癥狀が出たことも無いので大丈夫だと思う、いわゆる安全マージンといった所をしっかり取っている、やりすぎ注意だ。

そうやってウチまでミファは荷を運んでくれた、どうやら姉と遊ぶ約束でもしていたみたいだ、流石に手伝ってはくれなかった、殘念、気を取り直して作業開始だ。