《異世界生活語》討伐終了

イエローレベルの人達は、門から離れた場所にある現場事務所といったような場所で、警邏代をやっていた時にスケールボアが森から飛び出した時の初突撃を食らったようで、対処が遅れてこのような怪我を負ってしまったらしい。

遠足は帰るまでがなんて言うけど、最後まで気を抜いちゃいけないね。

助かる事に、ここに居るイエローさん以上の怪我を負った人はいないようなので、討伐が終わるまでに軽傷を負って戦線から下がらされた者だけが送られてくるようだ。

話だけ聞けば不意をつかれない限り、大きな怪我をすることは無いようだが、スケールと付くだけあって、そのウロコのようなが鎧代わりに本を守っている、そのせいで武の通りがすこぶる悪く、一般兵だけでは討伐時に軽傷者が、かなり出てしまうとの事だった。

「ニパーチさんひどい怪我の人はこれで終わりましたから、後からの人を手當てしましょう」

「しかしエドワード君は凄いな、その歳でしっかりしているどころか、こんな薬を作ってしまうし、手當てまで」

ですよね~、前世の自分だって4~5歳の頃はこんな事出來ませんでしたから、今と同じ事をしている子供なんかいたら気持ち悪がられちゃいますし。

やってたのは、せいぜい草むらで遊んでる時に怪我したら、ヨモギをもみ込むくらいでしたよ。

「クリーム作ろうとした訳じゃないんですよ、別のモノ作ってたらたまたま、エヘヘ」

「そうなのかい?それでも凄いな、回復魔法だと誰でも使えるけど何人もを、この短時間に見る事は出來ないし、一日に何回も掛ける事も出來ないこのクリームがあれば、これからは怪我を恐れる事もなくなるだろう」

「そんなに良いでは無いんです、今見た人たちみたいに大きな怪我は回復魔法の方が良いと思います、このクリームだと治るまでに時間も掛かりますし、小さな怪我用に使って貰えれば良いかなって」

し殘念な顔をされたが、そこまで萬能な薬じゃないんで勘弁して下さい。

それからも軽傷患者は30分ほど運ばれてきた、その最後のオジサンがスケールボアの討伐を、宣言してこの野戦病院は雄びに包まれる事になる。

「良かったですね」

そのオジサンの手當てをしながらそう聲を掛けた、皮の鎧には小さな牙跡がいくつも刻まれている辺り、かなり接近戦をしてきたことが伺える。

「今回のはまだ若かったからな、あれが大とかが出てきたら死んでたのが何人もいたかも知れねえ、ここんところ弱ぇのしか出てこなくて、ウチの古參以外はしたるんでたから、良い薬になったかも知れんがな、ところでボウズ、グラハムんところのだよな?」

「はい、いつも父がお世話になってます」

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