《異世界生活語》魔力作習得

魔法でないものを魔法として覚えようとしても、覚えられる訳が無かったのだ。

この世界での常識に當てはめれば、化も魔法として扱われるのかもしれないが、前世の記憶がある俺からみると、これは魔法と言うよりはスキルと言った方が納得できた。

魔力作スキル、俺がこの化に付けた名前だ。

概要はこうだ、木の中にある目に見えないスポンジのの中に魔素が充満している、多分これが度維持に関與しているのだろう、その木の中に含まれる魔素に自分の魔力をぶつけると、まるでボウリングのピンが弾け飛ぶように中の魔素は外へと弾き出されるのだ。

今回はデコピンをしたが、別段叩く必要など無かった、魔力さえ木に當てれば良いのだから、やさしくれようが足で蹴飛ばそうがそんな事はどうでも良かったのだ。

必要なのは魔力を押し出す事。これさえ出來れば後は簡単だ、その魔力を木に當てれば木の中にある魔素は

空気中に霧散する。

そして魔力は魔法として魔力の利用がなければ、から離れてすぐ自然減衰して霧散してしまう、その減衰速度は本當に一瞬だ、利用しない魔力がこれほど霧散しやすいものだとは。

それとは逆で自然にある魔素は空になった場所を埋めるように戻ってくるが、その速度は空気中の魔素がないために、スローモーションよりもゆっくり戻る、これがある程度戻るまでは化が維持されるのだろう。

試しに枝つきの木にも試したが、太枝に使うのと丸の木に使うので消耗は大したさはなかった、ルヒノラ婆さんがかなりへばっていたが、俺は魔法を使うほどには力も魔力も消耗していないじがする、流石に一人ですべての木に魔力作を行うには無理があるが、10や20くらいは誤差の範囲と言いながら出來そうな気がする。

周りは口をポカンと開け、そのおひたしの様にクタンとした木と俺とを互に目で追っていた。

「「出來た~」」

俺の言葉で我に返ったのか、全員が唱和した。こういう時って不思議と揃うよね。

「今まで誰一人出來なかったものをどうやって」

「エドワードよくやった」

口々に褒めてくれるのは嬉しいんだけど、照れるんで作業に戻ってくれないかな。

「見られてると恥ずかしいんですけど、ドンドンやっていきますからどうぞ作業続けて下さい」

「エド、どうやったのか説明しないと、みんな作業に集中できないじゃろ、なにせルヒノラ婆以外では使えんかったんじゃからな」

気のせいか俺を囲む三日月形の囲みがまっている、いや気のせいなんかじゃないドンドンまっているのだ。イヤイヤ威圧パナイですから~。

その後、作業終了後に説明をすると言う事で、渋々ながらも作業に戻ってもらい、俺は開放される事になった、と言ってもルヒノラ婆さんはやはり燃費が悪いらしく、10本もやらないうちに完全にへばってしまった、いわく「ワシ意外に使えるモンが居るのに年寄りを殺す気かえ」との事だった。

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