《初心者がVRMMOをやります(仮)》キャラクター作りです
両親がいない時間帯を見計らって、PCを繋いでヘッドギアを裝著する。
あ、新鮮かも。そんなことを悠長に思いながら、ベッドに橫になった。
ぽちっと電源をれて、思わず息を吐いた。
「ヨウコソ。TabTapSノ世界ヘ」
機械音らしき聲が、脳に響いた。これが脳波を知している最中というやつか! あまりにも不思議な覚に、玖は興した。
「アマリ興シナイデクダサイ。初期脳波ガ取レマセン」
「あ、すみません」
「聲ニ出ス必要ハアリマセン」
何とも冷たい。機械だから仕方ないのか。と一人突っ込みをれていた。
「脳波ノ測定ガ終ワリマシタ。次ニオ名前ヲ決メテクダサイ」
自分が鏡に映ったように見え、隣に小さな珠が浮かんでいた。そして、浮かんでいた珠からキーボードらしきものが見えてきた。
そのキーボードは目の前に広がった。
キーボードを打とうと思った瞬間、キーボードに指が寫った。
これはまさしく、キーボードを打つときの玖の癖が反映されていた。
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「Kanaria」とローマ字でうち、変換を押す。するとあっさりとカナリアと変換がなった。
「かなりあ様、デヨロシイデスネ?」
こくん、と頷こうとすると決定されていく。
「う゛ぁーちゃるデノ別ト種族ヲ決メテクダサイ」
勿論、「」で「人族」である。すると次に型を決めろと言ってくる。
ぽっちゃりを思い浮かべれば、鏡に映った自分はぽっちゃりになる。ガリガリを思い浮かべれば、凄い勢いで骨と皮だけになる。面白かったが、型は自分と同じ、そして長も、顔も瞳も自分と同じに設定した。
ただ、一つ。自分と変えた。それは髪型である。
両親の希の元、短くといわれ続け、ショートヘアーがデフォルトになっている。だから、こういった世界でくらい長くしようと思った。
結局髪型は、腰よりもし長いくらいで設定した。
「ふぉぉぉ!!」
唐突に目の前の自分が下著姿になった。流石に己のとはいえ、直視できない。
「服ヲ選ンデクダサイ。三點マデ選ベマス」
ぶわぁぁと広がるアイテムに玖は辟易し、適當に二點選んだ。
と言っても「ヴァンパイアみたい」という理由から、黒のコートとダークスーツもどき靴付である。
この時、玖は防力とか攻撃力UPというものは全く見ていなかった。
本當に即決だったのだ。
ちなみに、玖が選んだ服についていたのは魔法力UPという、初期裝備では全く使えないものであった。
「全テ男デヤリマスカ?」
そこまで決めた時、唐突に珠狀のものが割ってった。
「え!? 男しかないんですか?」
「アリマス。表示ヲヘ切替エテクダサイ」
、。そう思っていると、裝備の表示がまたがらりと変わった。
既に今きているものについて「決定」としているため、変えることは出來ないようだ。
だが、男裝もありじゃん。そう思いなおすことにして、アクセサリーだけを表示できないか頑張ってみた。
すると、アクセサリーだけになり、どうせなら髪を結うものがしいなぁと思っていると、ヘアゴムだけが表示された。
赤のヘアゴムに目が行き、それを選択し、後ろのほうで軽く束ねてみる。あ、上のほうじゃなく、下のほう。そこまで下じゃなく、ただ束ねるだけの時にするような……。面倒な注文をつけながら、ゴムで纏められていく。
「これでよし!」
玖が満足げに頷くと、鏡に映ったかのような自分は消えていた。
そして、自分のが分解されるような映像が流れる。まるで昔時々見ていたアニメの変シーンのように、玖の姿が決定した姿へ変わっていった。
「コレデ最後デス」
珠がりだした。
「ワタシノ姿ヲ決メテクダサイ」
「執事姿で!!」
思わず即答してしまった玖は悪くないはずだ。
すると、その珠は執事姿の男となり玖の前に立った。
「私はあなたのTabTapSでの旅をサポートするAIです。よろしくお願いします」
「よ……よろしくお願いします?」
いきなり機械音のような聲ではなく、普通の聲のようにじてしまった。
「では、私の名前を決めてください」
「セ……セバスチャンで!!」
従姉妹の部屋で見た薄い本の中の人の名前を思わず言ってしまった。
「では、これより私はセバスチャンとしてあなたのサポートをいたします。姿形から、私は補佐的なものが得意となります」
AIの姿形でそんな風になるのかぁ、と暢気なことを玖は思った。
「では、町へまずは行きましょう」
そして、初心者がやるにはかなり難しいゲームであるとセバスチャンに教えられた。
「まずは基本裝備四點を渡します」
渡されたのは、タブレット、スマホ、二つ折りの攜帯、そして肩掛け鞄だった。
「……えっと……」
「基本、報収集をしながら進めていくゲームです。調べるにあたって、タブレットとスマホはどうしても必要となります。また、アイテム管理や武の調整、作、魔法管理もタブレットで行うことになります。鞄はタブレットをれたり、アイテムをれたりします」
この説明を聞いた瞬間、選んだことを後悔してしまった。
「慣れている方ですと、タブレットで作しつつ、スマホでメールや報検索。そして攜帯で連絡を取っているようになります」
「何ですか! その鉄人のような使い方は!!」
二つ折りの攜帯しかもっていない玖――ここではカナリアになる――にとって、無理な話である。
「ご主人様ミ・レディ。とりあえず慣れてください」
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