《初心者がVRMMOをやります(仮)》初クエスト、何とか終了!
クエストがクエストゆえに、カナリアはスマホを大剣にしたもの以外で戦うことができない。ジャッジ曰く、ジャッジが持っているアイテムの中にはもっと軽く攻撃力のある大剣があるらしい。
「魔法攻撃を重點に置くなら、要らないだろうけどな。このクエストが終わったら、攜帯をレイピアにして戦うクエストを注しろ。それをしがてら、アイテムの採取をしていけばいい」
「はいっ」
まずは間違って注したこのクエストを終わらせるしかない。索敵をしながらタブレットを見る前に、先ほどと違うモンスターが現れた。
「あれは関係ないから俺で倒しておく。お前はウォールベアだけに集中しろ」
そう言って銃を放っていく。一部聴覚と嗅覚もしだけ下げてある。そのおかげで銃聲はそこまで大きくじないのがありがたい。
「その拳銃ってどうしたんですか?」
「知り合いの武職人から買った。本當に、このゲームの職業は現実でなれない職業につくやつが多すぎだ」
冒険者然り、そうジャッジが言う。
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「そのバイクは?」
「整備は俺だが、作ったのは知り合いの職人。山中にある村に住み著いて車屋をやっているぞ。自車まで作っているからな」
「そんなものまで作れるんですか!?」
「LVと練合で作れるようになる。……その前に索敵に集中しろ」
他もない會話をしていたら、ジャッジがしだけ真面目に言った。
「ミ・レディ。後ろ!」
セバスチャンの聲に振り返ると、既に熊が傍にいた。
セバスチャンがすぐさまウォールベアに攻撃力ダウン、防力ダウンの補助魔法をかけ、リースがカナリアに攻撃力UP、防力UPの魔法をかけていく。
「ありがとうございます!!」
スマホを大剣に変え、ウォールベアに向かっていく。まだ攻撃パターンはつかめていないが、あてたら逃げる、を繰り返して何とか一倒した。
――クエストの途中経過です。ウォールベアを一倒しました。解し、アイテムに変換してください。
大剣を一度スマホに戻し、ホーム畫面より「解」をお選びください――
スマホに戻したものの、ホーム畫面が分からない。
「一度ホームボタンをタップ。んでここに倒すと『解』という文字が出てくる。これを押せ」
ジャッジに言われたとおり、カナリアは作していく。するとスマホは鋭利なナイフのようになり、勝手に解をしていく。
分かれたのは、熊、熊の皮、熊の骨、熊の臓。それからウォールベアが持っていた回復薬(小)一個だった。
「ミ・レディ。熊は今から調理するために私がいただきます。臓は調合の材料ですが、まだ使えませんので、皮と骨だけを鞄に仕舞ってください」
「お前、細工師か裁師を狙ってんのか?」
ジャッジが不思議そうに言う。
「いえ……いつもは何も作らせてくれないので、こっちでくらい作れるようになりたいんです」
「なるほど。じゃあ、それ貰っておけ。俺は臓を貰う。知り合いの薬師と調剤師に渡す」
そして、鞄から何かを取り出した。
「LVがあがって、金に余裕が出來たら倉庫を購しておけ。増えたら徐々に容量を増やしていくといい。倉庫は一部鞄と直結しているから、その部分はいつでも取り出せる。タブレットで選択すれば、鞄を開けずにアイテムが出てくるぞ」
そう言って渡してきたのは彫刻刀らしきものだった。
「これ位のさがあれば初期のモンスターの骨は彫れる。時々研いでおけよ。砥石はその辺に落ちているからな。ウォールベアを一人で倒した祝いだ」
「ありがとうございます!!」
解がそこまでリアルでなかったおかげで、熊は味しく食べられた。
殘り二も何とか倒し、クエストをクリアすると「移場所を選んでください」というアナウンスがタブレットから流れた。
「?」
「今いるのが休息場だからいいが、討伐クエストとかになると休息場から遠い場合もある。そういったときに使う機能だ。とりあえず『近くの町』を選んでみろ」
ジャッジに促されるまま、カナリアは「近くの町」を選ぶ。すると、「初心者の町」の門のそばに立っていた。
「休息場でも問題はない。そこからは移転魔法を使えばいいだけだ。あとは歩いて帰るからという理由で選ばない方法もある。これはクエスト注主だけが選べる方法だ」
つまり他の面子は選べないということらしい。
「凄く便利ですね」
カナリアがそう言うと、ジャッジはなんとも言えない顔になっていた。
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