《Creation World Online》第19話

やあみんなシュウ君だよ☆突然だけど今、俺の部屋にはびっくりするようなことが起きてます!なんと、がいるんだ!あはは!あはは!幸せな空間…

「なわけねえだろうがボケェ!」

でボケていた俺に対して自分でツッコミをれる。そもそもみんなって誰だよ。それにしても…

チラッと俺が視線を向けるとアンリが椅子に座って俯うつむいていた。うーむ、どうしたものか…

「なあ、アンリ。どうして怒ってるんだ?」

もうわからない俺は素直に聞くことにした。だってほら、わからないもんは仕方ないじゃん。察せとかいう奴もいるけど無理だから、他人のこととかわからないのが普通だから。

「…てたから…」

「え?なに?悪い聞こえなかった」

俺がアンリの言葉を聞こうと近づくとアンリは歯をぎりっと食いしばってこちらを睨む。

「シュウくんが!私のこと無視してあの人と楽しそうにしてたから!いっつもそうです!私のこと無視して他の人と話してばっかり!私だって寂しいんですよ!だって友達いないですから!」

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「お、おい、アンリ落ち著けって…」

俺がアンリの肩に手を置くとアンリの頬を涙が伝う。

「シュウくん…ずっと側にいてなんて言いません、他の人と話すななんて言いません…だから無視だけはしないでください。好きな人に無視されるのは辛いんです…!」

「…え?」

好きな人…?え、っとそれは…

俺が突然のことに直していると自分が言ったことが恥ずかしくなったのかアンリは顔を赤らめながら言う。

「わ、私は伝えましたよ!…シュウくんはどうなんですか?」

「え、お、おう。俺も…嫌いじゃない、ぞ?」

若干頬が赤くなっているのがわかる。耳が熱い。

そんな俺を見て先ほどまで泣いていたはずのアンリはニヤーッと笑う。おい涙はどこに行った。

「えー?言ってくださいよー」

「仕方ねえなあ。俺も好きだ、アンリ」

「…っ!ば、バカなんですか!?」

「おいおい、お前が言えって言ったんだぞー?」

形勢逆転、今度は俺がニヤニヤする番だ。

アンリはにやけながら顔を赤らめてキャーキャー言っていたが、次の瞬間ピタッと止まるとこっちを向いてニヤーッと笑った。なんだ?なんかすごく嫌な予が…

「ねえ、シュウくん」

「な、なんでしょうかアンリさん?」

「お互い好き同士な年頃男が狹い部屋の中に2人きり…これってどういうことになるかわかるよね?」

「そ、そんなにこの部屋狹くないと思うな!」

「うふふ〜、狹いですよねー?」

「ち、ちょっと用事が!」

「逃がしませんよ!【束縛バインド】!」

「グッハァ!」

急いで逃げ出そうとした俺はアンリが放った【束縛バインド】に縛られてしまう。ていうかあいつ狀態異常デバフ使えたのかよ!

「おいアンリ!お前そんなスキル持ってなかったろ!」

「ふっ…私もレベル20オーバーですよ?スロットを1つ使って覚えました!ちなみに【束縛】は初期呪文です」

「麻痺とか睡眠が先だろ!なに考えてんだ運営ぃいいい!」

俺のびは誰にも屆くことはなかった。目の前の魔アンリ以外には。

アンリは怪しげな赤いを飲む。

「ぷはぁ!さあ、観念してくださいね!」

「おい待てなに飲んだ!」

「まあまあ、すぐにわかりますよっ!と、わー、軽い軽い」

アンリは俺を下からすくい上げるように抱き上げる。俗に言うお姫様抱っこだ。

「待て、アンリそれはダメなや_「それ!」_あああああああああ!」

そしてそのまま俺をベッドに放り投げる。なにあれ怖い!死ぬかと思った!

俺はバクバクとうるさい心臓を黙らせていると【束縛】の効果時間が切れる。くそっ!ここまでされて黙ってられるか!1発きついのかまさなければ気が済まん!

「おい!アンリ!お前許さ…な…い…ぞ…?」

俺は振り返ると、また別の意味で心臓がバクバクとなってしまった。

まず目にったのは青のローブだった。しかしそのローブはいつもとは違って前がはだけておりそこからは白いが見えているだけであった。下著類は下以外つけていない。

そんな狀態でこちらを覗き込んでいるのだからその破壊力はとんでもないものだ。しかも覗き込んでいる相手もかなりのである。

しかし、俺は雄である以前に人間である。人間には他のにはないものがある、それは理である。さあ、素數を數えるのだ…って數學苦手だから素數がわからないんだった!

だが、混したことにより一周回って俺の思考は正常になった。ふっ…これで俺は人間でいられる…

するとアンリが耳元でこう囁ささやく。

「好きにしていいんですよ。あなたにならなにをされてもいいです」

俺は人間であるが男である。つまり…

俺の理は崩壊した。

おはようございます。やらかしました、どうもシュウです。

いやほんとボケてる場合じゃないんだよ。どうするよ。

昨夜のことを思い出して俺は頭を抱える。え?昨日の夜のこと?容は言えないがめちゃくちゃ暴れたよ。

…まあ、考えていても仕方ないか。

俺は頭を抱えるのをやめて手を下ろすと何か暖かくてらかいものにれる。

そちらに視線を移すと、…アンリが一糸いっし纏まとわぬ姿で眠っていた。心なしか満足そうな顔である。

なんとなく俺がアンリの頭をでるとアンリの顔が弛緩する。

面白くなってで回しているとアンリの目が開く。そして周囲をぽやーっと見渡すとぼーっとしていた目がパッと開く。

「おはようアンリ」

「あ、お、おはようございます。シュウくん」

「何か言うことがあるのでは?」

「で、でも昨夜はシュウくんも途中からノリノリだったじゃないですか!」

む…そこを突かれると痛い。

確かに昨夜は俺の方も途中で諦めて楽しむ方向になっていたな。

「…仕方ない、許してやる。だが、今後は襲うなよ。許可を取れ」

「わかりました!」

元気よく返事するアンリ。本當にわかってるのだろうか。まあ、わかってないだろうな。

俺は普段著用の白いズボンに白いシャツを著るとその上からし長い黒の上著を羽織る。

アンリは黒をベースにしたし長めのスカートに黒のセーターを著て伊達眼鏡をかけるという、し賢そうに見える服裝だった。

そして俺たちは時間を確認すると宿を後にするのであった。

俺たちが向かったのは最近知り合った料理スキル持ちのプレイヤーが開いた料理屋である。

CWOでは金を積めば、街中に自分の家を持つことが可能である。それを利用して自分の店を開くプレイヤーも結構いたりする。ちなみにミラーナさんもそんなプレイヤーの1人である。

俺たちはなんやかんやでモンスターを余裕で倒せるようになっているが最初の方は酷かった。いきなりゲームでの死がリアルの死になるのである。

例えばゴブリンが錆びついた剣で襲いかかってきたとき、ゲームだと思っていたときなら避けて反撃ができていたのに死ぬとわかった途端、一切けなくなって嬲なぶり殺しにされていくプレイヤーを何人も見てきた。

そんなわけで、今街の外に出て戦っているプレイヤーはおそらく現在生き殘っているプレイヤーのうちの4割程度だろうと予測されている。

「お、あの店だな」

「みたいですね!早速行きましょう!」

俺たちは目の前の白を基調とした石造りのオシャレな建る。

裝は床は磨き抜かれたオークを使用し天井は結構高かいため開放じる。

そして右側はテラス席になっており全てガラス張りなので外のがそそぎ込みとても落ち著く雰囲気だった。

「や、お待たせ」

俺たちが店を見渡していると奧から金髪で碧眼のイケメンがやってくる。

「いや、待ってないぞ。そんなことより楽しみだ」

「あはは、ありがとう。じゃあ席へどうぞ、テラス席がオススメだよ」

そう言ってイケメン…クリアは俺たちをテラス席に案した。

外に出ると外の空気に微妙にの香りが混じっている。おそらく近くにある海のものだろう。

木々の隙間から覗く海を眺めているとクリアがメニューを持ってきた。

「さ、どれにする?」

「オススメは?」

「そうだね…ピザなんてどうだい?」

「お、いいな。アンリどうだ?」

「ピザめっちゃ食べたいです!」

即答だった。てか、よだれがすごい。子としてどうなんだ?

俺はオススメを聞きながら料理を頼んだ。

「それじゃ、し待っててね」

そう言うとクリアは奧に歩いて行った。

30分ほどして料理はやってきた。

NPCの料理より遅いが、味は格別だろう。

鑑定を使った結果がこれだ。

◇◇◇◇◇◇

名稱:からあげ【ランクA】

効果:満腹度回復+10%

◇◇◇◇◇◇

次にクリアが作ったピザ。

◇◇◇◇◇◇

名稱:森海しんかい特ピザ【ランクS】

効果:満腹度回復+50%

攻撃力+8【2時間】

◇◇◇◇◇◇

と、まあ見ての通りである。ちなみに味もお惣菜コーナーとレストランくらいの差がある。もちろんクリアの料理がレストランな。

「お待たせ、それじゃゆっくりしていってね」

「おう、悪いな」

「さあ!早く食べましょう!」

「おい!待て!」

クリアは俺たちを見るとクスリと笑って店の中にっていった。

クリアの料理はとても味しくものの數十分で平らげてしまった。

時間を見るとそろそろ決勝の時間なので広場へと移するために店を後にするのだった。ん?料金?ああ、今回はクリアの奢りらしい。なんでも願掛けだとか。まあ、確かにクリアの料理のおかげで結構ステータスが上昇したけどな。

「それじゃ、さっさと優勝するかー」

「頑張って応援しますね!」

「おう、できればシラクモの前に【プロージョン】を…」

「ズルはダメですよ?」

俺の提案はアンリによって卻下される。まあ、そうだよな。

ダメ元で頼んでいたので葉わなくても問題はない。それに俺には策があるからな。

俺はアイテムボックスのあるアイテムを見てニヤッと笑うのであった。          

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