《Creation World Online》第33話
俺たちが試し打ちを終えて街に戻る頃には周囲は夜の帳に包まれており、街のあちこちでガヤガヤと楽しそうな聲が聞こえてきていた。
するとアンリの方からぐー、と間抜けな音が聞こえてくる。
そちらを見ればアンリが恥ずかしそうに腹を抑えていた。
するとアンリの反対、ナクの方向からもぐるるる、と聞こえてくる。
「お腹すきました…」
「うん、ごはん食べたい」
「そうだな…それじゃ、せっかくの海だ。アレやるか」
俺の言葉にアンリとナクは首をかしげていたが大人しく後ろをついてきていた。
☆
ザーッと流れる波の音が耳に心地良い。
「あの、シュウ君」
時折吹く風も涼しい。
「聞いてますか?」
「ん?ああ、聞いてるぞ」
アンリが俺の顔を覗き込んでいた。その姿は普段のローブ姿ではなく、スカイブルーのワンピースを著ていた。
「なにするの?」
聲の方向を向くとナクが上目遣いでこちらを見ていた。ナクも普段の銀のローブではなく、黒のスカートに白のブラウス。スカートから覗く白く細い太にブラウスによって強調された2つの果実がぷるんと大きく揺れた。
なぜ俺たちが海辺に來ていたのかというと__
「お前たち、海と言えば…なんだ?」
「魚です!」
「んと…巖場で青?」
アンリとナクがそう答える。アンリの答えはまあ、わかる。だが、ナク。お前の答えは絶対違う。どうしてこいつはこんなに脳ピンクなんだ…
俺は気を取り直すように2、3度咳払いをする。
「海と言えばバーベキューだろう!そしてここには未だにゴールドポークが大量に殘っている!…後はわかるな?」
俺がアイテムボックスから取り出した黃金に輝く塊を見てアンリとナクはゴクリと唾を飲む。
そこで俺は拳を天に掲げぶ。
「が食いたいかぁあああ!」
「「おー!」」
「バーベキューがしたいかぁあああ!」
「「おー!」」
「そんじゃやるぞぉおお!」
「「よっしゃー!」」
と、思ったが正直3人でこの量は足りるのか不安になった為じゃんけんで追加のや魚を買ってくる役割を決めることにした。
「ふふっ、負けませんよ!」
「それはこっちのセリフ。私が勝つ」
「はっはっは!俺がお前らどっちかが必死こいて買ってきたを貪り食ってやるよ!」
こうしてパシリをかけた勝負が幕をあけるのであった!
☆
「うーあー!ちくしょー!負けました!」
街の中をスカイブルーのワンピースを著た__アンリが悔しそうに歩いていた。
結局、シュウとナクにストレートで負けたアンリが買いに行くことになったのであった。
「まったく!こんな時間にの子を1人で買いに行かせるなんてシュウ君はなにを考えてるんでしょう!」
ぷりぷりと怒りながらアンリが道路を進んで行くとその背後に巨大な影が。
「え?」
違和をじアンリが背後を振り返った時にはもう遅く、振り下ろされた棒によって意識を刈り取られてしまった。
ドサリと倒れたアンリの向こう、そこには片耳を失った男が立っていた。
「ひ、ヒヒヒ。ツいてるぜぇ…この、ナクと一緒にいたやつだな。このを上手く使えば…」
男はそう呟きながらアンリを擔ぐと街の闇に消えて行くのであった。          
- 連載中30 章
【コミカライズ&書籍化(2巻7月発売)】【WEB版】婚約破棄され家を追われた少女の手を取り、天才魔術師は優雅に跪く(コミカライズ版:義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される)
***マンガがうがうコミカライズ原作大賞で銀賞&特別賞を受賞し、コミカライズと書籍化が決定しました! オザイ先生によるコミカライズが、マンガがうがうアプリにて2022年1月20日より配信中、2022年5月10日よりコミック第1巻発売中です。また、雙葉社Mノベルスf様から、1巻目書籍が2022年1月14日より、2巻目書籍が2022年7月8日より発売中です。いずれもイラストはみつなり都先生です!詳細は活動報告にて*** イリスは、生まれた時から落ちこぼれだった。魔術士の家系に生まれれば通常備わるはずの魔法の屬性が、生まれ落ちた時に認められなかったのだ。 王國の5魔術師団のうち1つを束ねていた魔術師団長の長女にもかかわらず、魔法の使えないイリスは、後妻に入った義母から冷たい仕打ちを受けており、その仕打ちは次第にエスカレートして、まるで侍女同然に扱われていた。 そんなイリスに、騎士のケンドールとの婚約話が持ち上がる。騎士団でもぱっとしない一兵に過ぎなかったケンドールからの婚約の申し出に、これ幸いと押し付けるようにイリスを婚約させた義母だったけれど、ケンドールはその後目覚ましい活躍を見せ、異例の速さで副騎士団長まで昇進した。義母の溺愛する、美しい妹のヘレナは、そんなケンドールをイリスから奪おうと彼に近付く。ケンドールは、イリスに向かって冷たく婚約破棄を言い放ち、ヘレナとの婚約を告げるのだった。 家を追われたイリスは、家で身に付けた侍女としてのスキルを活かして、侍女として、とある高名な魔術士の家で働き始める。「魔術士の落ちこぼれの娘として生きるより、普通の侍女として穏やかに生きる方が幸せだわ」そう思って侍女としての生活を満喫し出したイリスだったけれど、その家の主人である超絶美形の天才魔術士に、どうやら気に入られてしまったようで……。 王道のハッピーエンドのラブストーリーです。本編完結済です。後日談を追加しております。 また、恐縮ですが、感想受付を一旦停止させていただいています。 ***2021年6月30日と7月1日の日間総合ランキング/日間異世界戀愛ジャンルランキングで1位に、7月6日の週間総合ランキングで1位に、7月22日–28日の月間異世界戀愛ランキングで3位、7月29日に2位になりました。読んでくださっている皆様、本當にありがとうございます!***
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