《ランダムビジョンオンライン》溫泉と金髪人
「うーん……ふわあぁ、もう朝か?」
昨日はあのあと30分ほど湯に浸かり、部屋に戻った。
俺たち以外に客がいないようなので、貸切にしなくてもよかった気がするが……気分の問題だろう。
部屋に戻るとすでに布団はしかれていた……ただし、なぜか一枚だけだったが。
掛け布団の代わりにタオルをにかけ、二人並んで寢た。
この世界に四季が存在するかわからないが、今の気候は夏前頃ほどには暖かいので、寒さの心配はしなくても大丈夫だ。
じっさい朝起きてみれば、俺もヒカリも掛け布団をはがして橫になっていた。
「今何時だ……? 朝飯は何時からって言ってたっけ……?」
寢ぼけ眼をこすりながら考える……と同時に壁に掛けてある時計を見る。
現在時刻は6時30分で、現実むこうで考えると俺にとっては早すぎる時間だ。
未だ寢ていたいという二度寢の求をじるが、なんとか振り切り朝風呂を浴びることにする。
「ヒカリは……起こさなくていっか。俺ひとりで行こう……そーっとそーっと」
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あまり音を立てずに扉を開け、閉める。
そのままゆっくりと風呂場に向かった。
・・・
・・
・
「あれ? 昨日とのれんが逆だぞ? 昨日は手前が男湯だったのに……」
風呂場の口につくと、のれんが昨日とれ替わっており、手前が湯と書かれている。
「これはあれだな? 俺みたいに気持ちよく朝風呂を浴びに來た奴に対するいたずらだな? なら手前が男湯のはずっ!」
しの間考えて、これは罠だと結論づける。
俺は迷わずに湯と書かれた方にる。
「おや? 先客がいるようだな……。従業員か?」
ぱぱっと浴をいでいしまい、になる。
「すいませーん、のれんがかけ間違えていました……よ? ツツツツ!?」
「あら? そうだったんです……か?」
扉を開けたらそこは天國でした……なぜなら、の子のが待っていたからです。
「すいませんでしたーーーーー!!!!」
一瞬で頭が真っ白になり、扉を閉める俺。
一瞬だったんでよく見えなかったが、一人じゃなかったきがする。
「あらら? どうしたんですか?」
「ってきて一緒につからないのですか?」
「えっ!?」
ななな、なんと今おっしゃられた? 中で湯に浸かっている人たちは!!!!
俺に楽園へ來いと???? ま、まぢで!?!?!?!? い、いいんでしょうか????
行くよ?? そんなこと言うなら行っちゃうよ???? 行っちゃうからね????
「し、失禮しまーす……」
「はい、いらっしゃいませ。ゆっくり浸かっていってね?」
「私たちのこの溫泉はいいものでしょう? 天風呂もあるのよ? 後でっていってね?」
「ありがとうございます……でもいいんですか? 男と一緒にって? ……恥ずかしくないので?」
「大丈夫ですよ。私たちのこのに、恥じる部分などありませんもの……」
「じっくりと楽しんでいってくださいね?」
「そ、それじゃあお言葉に甘えて……」
俺はタオルで前を隠しながら、湯船に浸かる。
中にいたのは昨日風呂の案をしてくれた中居さんと、部屋まで案してくれた人の二人だった。
二人共頭の上にキツネ耳、おの上からキツネのしっぽがついており、リラックスしているようで、ふにゃふにゃしていた。
「あらあら、隠してしまうんですか?」
「湯船にタオルをつけるのはマナー違反ですよ? 隠さないでくださいな。私たちも隠していないのですから……」
「い、いやでも……恥ずかしいですし」
「あらあら、しかたないですねぇ……」
「恥ずかしがる姿は可いですが、タオルは取らせてもらいますわね? えいっ」
パチンと指を鳴らすと、俺の手からタオルが消えてしまう。
どこにいった? と見回してみると、なぜか指を鳴らした中居さんの手の中にあった。
「ちょっ! 俺のタオル!」
ザバァという音を立てて俺は立ち上がる。
「あらあらまぁまぁ……」
「かわいですわねぇ……」
「へ? …………うひゃぁっ!?」
慌てて立ったがために、前を隠すことを忘れており、可い象さんを彼たちにさらしてしまう。
俺は長はばしたが、それ以外を大きくすることを考えていなかったため、俺の大事な所は現在も子供のままだった。
簡単に言うと、本當に可い象さん狀態なのである。
「み、見ましたか?」
「えぇえぇ、それはもう……」
「バッチリ見させていただきましたわ……」
「とっても可らしいものをお持ちなのね?」
「食べてしまいたいですわ……」
「た、食べるってそんな……冗談ですよね?」
「いえいえ、そんなそんな」
「的な意味で食べてみたいと言ったのですわ?」
「まぢですか? それってつまり、にゃんにゃんOKってことですか?」
「えぇ、そう言う意味ですわ。本當に可いもの……」
「なんなら今すぐでも良いくらいですよ? 食べさせていただけるのなら……ね?」
「あははは、冗談がお上手ですね?」
「冗談ではありませんわ」
「あなたさえよければ、ここで今すぐに食べてしまいますわよ?」
「えーっと……そのぉ、あははは……」
「「どうですか?」」
「そのぉ、えっと……あまりよく知らない人とは関係を持つのは良くないと思うのですが?」
「袖振り合うも他生の縁ですわよ?」
「一夜の過ちで、すませてみませんか?」
「いえ……やっぱり、知らない人とはできませんっ!」
「うーん……そういうことなら」
「私たちをパーティーメンバーに加えていだだけませんか?」
「私たち姉妹はお役にたてますわよ?」
「シーフ系の魔法使いなので、罠の発見などもできますよ?」
「まずはお試しということで……」
「今日の探索に連れて行ってくれませんか?」
「報酬はこの宿一週間無料でどうですか?」
「お得だと思うのですが……?」
「いいんですか!? たしかにこれから先は罠を発見できる人が必要なのは確かですからね。お願いしますね。……っあ、でも……ヒカリがいいって言うかなぁ?」
「大丈夫だと思いますわよ?」
「彼も自分の主がハーレムを築くのは嬉しいでしょうから……ね?」
「そうですか? ……なら大丈夫なのかな? でも、本當にいいんですか? こっちとしては、渡りに船なんですけど……」
「報酬として、私たちと寢ていただければOKですわ」
「もちろん、的な意味でですわよ?」
「うへっ!? それってますます俺に有利なんじゃ……?」
「いいのです。ぶっちゃけもう冒険者の方たちはこの宿には來ませんもの……。ここで待つのは損ですわ……」
「そうです。それよりも、あなたについて行ったほうがとても魅力的ですわ……」
「そうなの? ならわかった。これからよろしくね?」
「はい、旦那様……」
「よろしくお願いしますね? あ・な・た?」
「その呼び方は固定なの?」
「恥ずかしいですか?」
「なんて呼ばれたいのですか?」
「ラン君でお願いします……」
「わかりました。ラン君?」
「よろしくお願いね? ラン君?」
「あぁ、よろしく頼むよ。……それで、君たちの名前はなんて呼べばいいんだい?」
「私の名前はクナン。クーって呼んで?」
「私の名前はキッカ。キッカって呼んで?」
「わかったよ、クーにキッカ。これからよろしくお願いしますっ」
俺は二人に向けて頭を下げる。
ヒカリのいないところで、頼もしい? クーとキッカという、金髪巨二人が仲間になった。
さて、ヒカリにどう説明しよう……?
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