《VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい》14.マクロ達とクエスト

クエスト注場所著いた後、僕はわれた側なのでマクロ達が出來そうなクエストを見つけるのを、シアンとブランをでながら待っていてふと四人を見ると、出來そうなクエストを見つけたのか付に行って注していた。

「悪い、待たせた」

「なんのクエストにした?」

「『スターウルフを10討伐せよ』っていうクエストだよ」

「『スターウルフ』ってどんなモンスターだったっけ?」

「ウルフ種の中で一番走る速度が速いんだよ」

「それでなんだが、リュウ。俺達、お前の戦ってるところが見たいから、このクエストだけはお前一人でやってくれないか?」

「えっ? なんでそんなことに?」

「マクロも含めて全員お前のゲームでの実力はPVPのやつしか見てないからだよ」

「良いけど、たいして凄くはないと思うよ?」

僕がそう言うと、四人から「そんなわけないだろ……」というじで半目になりながら僕のことを見た。

酷いなぁ。僕ってそんなに凄いことしてるのかな? 自分では普通に戦ってるだけの積もりなんだけどなぁ。

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結局僕は承諾し、全員で『スターウルフ』の居る、【始まりの広場】から南に行くと在る【ウルフ種の草原】へ向かった。

【ウルフ種の草原】は、相當なだだっ広い草原が広がっているだけで、見渡しは良いけど他には何も無い寂しい場所という印象を持った。

そんなことを思っていると、ウルフが5程、凄いスピードで走ってきた。

「あれは、『スターウルフ』……だな。さあ、リュウ、お前の出番だ。行ってこい!」

マクロがそう言いながら僕の背中を押してきた。はぁ……なんでそんな上から目線で言うんだよ……。僕はマクロの手下じゃないんだぞ……?

まあ、承諾したから一人でやるけども……。

し気を落としつつマクロ達に預けようとすると、マクロ達に預けられるのが嫌なのか凄く微妙な顔をしているブランとシアンを申し訳ないと思いつつ預け、走ってくる『スターウルフ』を、コラソさんに打ってもらった刀を構えて待ち構えた。

の『スターウルフ』のどこを通りながらだと5全部に攻撃をれられるかということを見定めた僕は、全速力で『スターウルフ』と『スターウルフ』の間を通りながら攻撃をれ、『スターウルフ』5の後方に抜けた。

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うん、やっぱり、刀を振るうのが一番しっくりくる。竹刀と同じで片側のみで攻撃するから振り方が同じで扱い易い。

僕の攻撃により、『スターウルフ』は5とも消滅エフェクトと共に消えた。

「な、ななな、なんだ、今の!?」

「見えなかったぞ!?」

「あんなに速くて、なんで攻撃判定が追いつくんだ?」

「やっぱリュウ君は凄いや、あんなこと出來るなんて!」

「皆もやろうと思えば出來るんじゃないの?」

「いやいや、リュウぐらい剣の扱いに慣れてて判斷力と反神経が無いと無理だな」

「そうだぞ? たとえリュウみたいな速度で移出來たとしても、剣をどう振ったら良いかの判斷が出來なくて無理だ」

「そうだよ、リュウ君だからこそ出來るものだよ」

そんなことを次々と言う四人。さらに譽めまくってくる四人にうんざりしていると、後ろから「ワフッ、ワフッ」という鳴き聲が聞こえてきた。

振り返ると、新たな『スターウルフ』が來ていた。しかも、ご丁寧にその上親切なことに、ちょうど5だった。

「リュウ、もっかいもう一回見せてくれ」

奏樹にそんなことを言われて、僕はため息をつきつつ了承し5の『スターウルフ』の方を向いて、刀を構えて待ち構えた。

そして先程と同様に、どのように『スターウルフ』と『スターウルフ』の間を通り抜けながら攻撃をれられるかを見定め、再び全速力で『スターウルフ』と『スターウルフ』の間を通りながら攻撃をれ、5の『スターウルフ』の後方に抜けた。

そして、そこでクエストクリアとなり、クエストが終わった。

「やっぱり、見えなかった……」

「俺も見えなかった……」

「全然だったな。マクロの言う通り、PVP挑みたくないな」

「な? 俺の言った通りだったろ?」

マクロがそう言うと、他の三人は確かにといったじでうんうん頷いて答えた。

「さて、終わったことだし、次のクエストを注しに行こうか」

「次のクエスト何にするか決めてるの?」

「ああ、あの時は決めてないって言ったけど、それはお前の戦ってるところが見たかったからで、本當はやりたいクエストが有るんだが結構難易度が高くてさ。それでリュウを呼んだんだ」

「ということは、これはたんなる僕の腕試しだったってこと?」

「うんまあ、そういうことになるな……」

僕の言葉にマクロが申し訳なさそうな顔をしながらそう言った。それに続いて他の三人も表が歪んだ。そんな四人を見た僕は、別に悪気が有った訳じゃなさそうなので、「なんでそんな顔するの? 別に気にしなくて良いよ」と言うと、四人は表が元に戻った。

それからマクロがシアンとブランを僕に返してから僕達は街への帰路についた。

◆◇◆◇◆

街へ戻った僕達は、クエスト注場所へ行き、四人がやると決めていたクエストを注した。

そのクエストとは、なんと『【ドラゴニッククリスタル】を採取せよ』だった。

えっ? やりたいクエストって……これ? これなら前にやったし、今まさに腰にそれを使った刀を提げてるんだけど……。

「本當にこれ?」

「ああ、どうしても【ドラゴニッククリスタル】がしいんだ。防を新調して、イベントに備えたいからな」

「えっ? イベント有るの?」

「今週の月曜日、つまり明日からイベント始まるぞ?」

「どんなイベント?」

「レイドボスが現れるんだ。しかも結構難易度高めで」

「レイドボスって?」

「他のパーティーと協力して倒すボスの事だよ。このゲームでは他のギルドってことになってるけどね」

「なるほど。でも、それでなんで新しく防を作る必要が有るの? 別に今のままでもマクロ達ならいけるんじゃないの? このゲームで一番強いんだから」

「まあ、リュウの言う通りこのままでも良いが、もうすぐ壊れそうなんだ、俺達の防……」

「確かに、一見すると結構使い古したじだね」

「そうなんだ。だから【ドラゴニッククリスタル】を手にれて防を作りたいんだ」

「それは分かるけど、なんでそれで今回僕が加わる必要があるの?」

「その刀、【ドラゴニッククリスタル】で出來てるだろ?」

そんなことをに聞かれた。気づいてたのか。隠す必要も無いので「そうだよ」と答えると、マクロが続けた。

「まあ、それを知る前から【ドラゴニッククリスタル】のクエストをやると決めてたから、リュウが採ってこれたということは知らなかったけど、ドラゴンをテイムしたリュウなら簡単に採りに行けるんじゃないかと思ったんだ」

「それでお前をったんだ」

「なるほどね。斷る理由が無いから別に付いていくのは構わないよ」

「良し、じゃあ、行こうぜ!」

という奏樹の先導で、またあの北の山に行くこととなった。

僕的には2度と行きたくない場所なんだけどなぁ。何故かって、山登るのが意外と気分的にキツいんだよね。ちゃんとした道が無いから……。

そしてそれから、またあの道のりを通ってやっとこさ山頂付近に著いた僕達の前に、以前と同じドラゴンが立ち塞がった。

《お前達ここに何をしに來た?》

前と同じ質問をしてくるドラゴンの前にブランを抱いた僕が、事の事を説明するために立った。

《おや? お主は、リュウか?》

「そうです、お久しぶりです」

《また採りに來たのか?》

「そうなんですけど、採っても良いですか?」

《まあ我らにとってあれは有っても仕方のないであるから採れるだけ採っていって良よいぞ》

「ありがとうございます」

ドラゴンにお禮を言った僕は、四人を率いて窟の中へと足を踏みれた。

あのクリスタルの場所への道中、四人から質問された。

「なあリュウ、お前ドラゴンと親しそうにしてたけど、どうなってるんだ?」

「なんか分からないけど、前回帰る前に名前を聞かれて答えたら、覚えておくって言われた」

「マジか!?」

「うん、マジ。というかまあ、前回クリア出來たのは、龍王ドラゴンキングであるシアンが居たからっていうのもあるけどね」

「キュキュ、キュ!」

「ああ、分かった分かった。シアンの言う通りだって」

「相変わらず、よく分からん特技だよな」

「それな。なんでの言ってることが分かるんだろうな」

「本當、不思議だよな……」

「リュウ君、その子はなんて言ったの?」

「前回クリア出來たのは、絶対に僕の実力だ。だから、僕がクリスタル採ることが出來た。次そんなこと言ったら許さない。だってさ」

「大分鳴き聲の長さと違う気がするけど、気にしないでおこう」

「まあ、全然あの大きなドラゴンに名前を覚えられる機が全く分からないけど、そんなことよりもうすぐ分かれ道に著くよ」

そう僕が言ってから數分後に3つの分かれ道に著いた。

そして僕が迷わず真ん中の道へ向かって足を進めようとすると、後ろから呼び止められた。

「本當に真ん中で良いのか?」

「前回真ん中通って行ったんだから合ってるよ」

「分からないぞ? 前回と今回じゃ道が違うかもしれないし」

「そうそう」

「シアン、どう?」

「キュ!」

「やっぱり真ん中で合ってるよ。シアンが真ん中って言ってるんだから」

「そういやあ、ドラゴン連れてくると簡単だったんだっけ、忘れてた」

「俺も忘れてたわ……」

「俺も、完全に忘れてた……」

「僕も言われるまで頭に無かった……」

「まあ、そういうことだから、真ん中の道行くよ」

そう言って僕が先導して、真ん中の道へって奧へ進んだ。

そして、あの銀るクリスタルが有る広い空間に辿り著き、採取を開始した。まあ、僕は要らないので、傍らで見ているだけにしておいた。

レイドボスが出るイベントは平日でやれないから、防を新しくして挑むにしても、そもそもイベントが出來ないから意味がない。なので、僕は採らない。

それから10分以上は採り続けている四人。どんだけ採るつもりなんだ……。クリスタル、無くなっちゃうよ? それくらい四人は採り続けている。

「さて、このくらいにしとくか」

「そうだな。これだけ有れば足りるだろ」

「それじゃあ、戻ってクエストクリアさせようぜ」

「リュウ君は採らなくて良かったの?」

「僕は要らない。イベント參加する気無いから」

「イベントは開催したら向こう1週間は開催されるから土日は出來るだろ?」

「あっ、そうなの? それなら參加するけど、やっぱりクリスタルは要らないかな」

「なんでだ?」

「刀が有るし、防面は回避力が有り余ってるから、たぶん攻撃は全部避けられるんじゃないかな? まあ、自分で言うのもあれだけど……」

僕の言葉にマクロ達は、「ああ、なるほど!」といったじで納得した様子だった。

それから僕達は窟を出て、大きなドラゴンに挨拶を済ませ街へと戻って、クエスト注場所へ行ってクリスタルを見せてクエストをクリアした。

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