《VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい》16.ハヤトとフウキのレベル上げ(リベンジ)
ログアウトした僕は、晝ご飯を食べにリビングへ行きリビングに著くや否やばあちゃん達に、速人達の事について一言言いたかったので言った。
「なんで夏休み中ずっとなのに許可しちゃったの!?」
すると、ばあちゃん達は一瞬なんの事かと考えた後、思い出したような顔になってこう言った。
「だって、大勢で生活してみたかったんだもの。期間は長い方が嬉しいし」
「ばあちゃんの言う通りだ。息子達は仕事が忙しくて中々家うちに來てくれなかったから、あの賑やかな子達が泊まってくれるとじいちゃん達が嬉しい」
確かに、父さんと母さんが生きてた時にここに來た回數は、この17年間でたったの5回のみ。いや、中學三年生までだから15年間で5回だ。仕事が仕事だから仕方ないと言えば仕方ないけど、さすがにないと思う。
本來我が家では、正月・ゴールデンウィーク・お盆の最低三回は実家に行く計畫だったはずだったのに、仕事がって行けなくなることが多発し、結局5回しか実家に顔を出していないという殘念な結果にしたまま二人は天國に旅立ってしまった。
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「そうだね。皆賑やかだから、夏休み中は例年より忙しくなりそうだね」
「いつも以上に頑張り概があるわ!」
そう言いながらばあちゃんはガッツポーズをしで意気込んだ。も、燃えてる……!? こんなばあちゃん初めて見た……。
その後、晝ご飯を食べてから二人にまたゲームをしてくる事を伝え、部屋に戻ってログインした。
◆◇◆◇◆
ログインした僕は、ブランを出して抱き上げてシアンを肩に乗せて巣用の木材を買いに行った。
以前行った木材屋に行き、店主にベア種用の木材が有るか聞くと、「おっ、この前のドラゴンの木材買ってくれた人か。ベア種の木材はすぐそこに有るよ」と教えてくれたので、そこへ行って値段を見ると1500Uウルだった。
やっぱり、ドラゴン用の木材の方が高かいんだ……。まあ、所持金がたくさん有ったから四人分も買えたんだけどね。
今回は一人分しか買わない。というか絶対。これはさすがに一人分で充分だから。モモはクエストの報酬で貰ったし、他の人の分を買う意味が無い。
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なので、店主に必要數のみ注文すると「また必要數しか買ってくれないの?」と言われたが、無理やり會計を済ませて店を出た。
はぁ、全く。あの店主は、商魂逞しい事この上ない……。儲けることしか頭に無いんじゃないか、というくらいに買わせようとしてくる。以前四人分買ったのがいけなかったのかな?
まあ、それはおいといて。巣用の木材を買ったことだし、ギルドホームに戻ってブランの巣を作りますか。
ギルドホームに戻り、ブランを床に座らせて木材を傍に置くとシアンの時のように『ベア種の巣を作りますか?』という畫面が出てきたので、【YES】を選択した。
すると、あっという間にブランの巣が完した。完した巣は、ブランが余裕でれる程度の大きさの犬小屋的なあれだった。シアンの時と同じじゃん!!
運営さんはサボってらっしゃるのかな? テイムしたモンスターの巣はこれでいいだろう的な軽い気持ちで犬小屋的なあれにしてるんじゃあないだろうな?
そんなことを思いながら、し運営さんに対してイラついていると、ブランが嬉しそうに鳴いた。
「気にったのか?」
「クゥ!」
「そっか、なら良いか」
「クゥ?」
ボソッと呟いたつもりが聞こえていたらしく、ブランになんの事? といったじの鳴き聲を出したけど、「いや、なんでもない。こっちの話」と言ってはぐらかした。
それから僕が何をしようかと悩み始めた時、ギルドホームに誰かがってきた。まあ、誰かと言ってもギルドホームにはギルドメンバーしかれないから四人のの誰かに決まっているけど。
「リュウさん! あっ、居た! 僕とフウキ君のレベル上げ手伝ってください!」
そうリビングのり口でんだのはハヤトだった。
そう言えば、マクロが役に立てなくてレベル上げ出來なかったんだっけ。
「それは良いけど、因みに今のレベルは?」
「僕が24で、フウキ君が29です」
「なんでの方がハヤトが低……あっ、そうか、必要経験値が多いんだったね」
「しかも後方から援護するだけなのと、止め刺すのが何時も前衛のフウキ君かヒカリさんなのもあって、中々レベルが上がらないんです」
「あれ? でも、同じく必要経験値が多いプリーストのモモは26だよね? なんで?」
「プリーストは回復した時にも経験値が貰えるんですよ」
「えっ? でも、職業選択の時そんなこと書いてなかったよ?」
「本當ですか!? じゃあ、お父さんに言って追加してもらわないと……!」
「というか、フウキは?」
「フウキ君なら他のところへリュウさんを探しに行ってます」
「伝えないとずっと探し回ると思うよ?」
「そうですね。チャットで伝えます」
そう言ってハヤトがチャットでフウキに連絡をした數分後、フウキがし怒り気味にギルドホームに來た。
「チャットが遅いだろ! なんで見つけてすぐに言ってくれないんだよ!」
「ごめんごめん。でも、了承してもらったから許して」
「そこを怒ってんの! なに勝手に話を進めてるんだよ! 俺が來てから話すのが普通だろ!」
そこか……。フウキって律儀だ。他人任せにしたくない格みたいだ。
「まあまあ、落ち著いて。レベル上げするんでしょ? となるとやっぱり【英雄の臺地】?」
「そうですね。【英雄の臺地】ですね。そこが一番レベル上げに適してますから」
「じゃあシアンの出番だね」
「キュキュ!」
僕がそう言うと、シアンは「任せろ!」といったじの自信満々な鳴き聲を出した。
それから3人で【英雄の臺地】へ向かい、り口前に著いた僕達はビーストマンであるフウキは斧を、マジシャンであるハヤトはいつでも魔法が撃てるようにして【英雄の臺地】に足を踏みれた。
今回はってすぐモンスターが現れた。現れたモンスターは『ジャイアントパンダ』だった。
ただし、ただの『ジャイアントパンダ』ではない。現実のジャイアントパンダと違い、狂暴で『キングベア』ぐらいの大きさ。しかも防力が高く、攻撃が全く通らない上に攻撃速度が速い。速いと言っても攻撃力が低いのでHPが高ければ下手をこかない限りは死ぬことはないが、『ジャイアントパンダ』の防力が高いことが災いしてどちらとも中々死ぬことがないので長期戦になること必至。
そんなモンスターが現れた訳だけど、こちらにはシアンが居るからなんの問題もない。
「シアン頼んだ」
「キュ!」
僕が頼むと、シアンは返事をしてから『ジャイアントパンダ』のところへ行って當たりやら尾で叩くやらのちまちました攻撃で微調整しつつ、『ジャイアントパンダ』のHPをあと一撃れたら倒せるというところまで減らした。
「どっちが先にやる?」
「じゃあ、僕から」
ハヤトがそう言って歩み出て、『炎の槍ファイアランス』と唱えたと思ったら、ハヤトの周りに槍の形をした炎が5本空中に現れて『ジャイアントパンダ』に向かって突っ込んでいった。
ところが、ハヤトの魔法の攻撃力が低いのか5本全部當たったのに殘りHPの半分しかダメージがらなかった。
「どんだけ防力高いんだよ……」
そう僕が呟くと、ハヤトはすぐに次の魔法を発させた。今度は『雷の槍ライトニングランス』と唱えた。すると、先程の魔法同様空中に槍の形をした雷が5本現れて『ジャイアントパンダ』に突っ込んでいった。
突っ込んでいった『雷の槍ライトニングランス』が『ジャイアントパンダ』に當たると、HPが0になりやっと倒すことが出來た。
魔法って格好いいけど、詠唱するのがちょっと廚二病っぽくて嫌だ。恥ずかしい。剣道の掛け聲はなんの戸いも恥じらいも無く出來るけど、魔法の詠唱は無理。絶対無理。恥ずかしさで死ねるレベル。
その後『ジャイアントパンダ』を倒し終えた僕達は、次の標的が出てくるまで歩き回った。すると、思いの外早く次の標的が出てきた。出てきたのは『ポイズンスネーク』と言って、長30センチメートル程できが素早く、噛まれると狀態異常の毒狀態になり10秒毎に500ずつダメージをける。
いやいや、500とか多すぎだろ。僕の今のHPで回復も解毒もせずにいたら8回で死ぬよ? まあ、今回はシアンが止めを刺せるHPまで減らしてくれるから良いけど、ハヤトかフウキが一人で戦って噛まれたら絶対負ける。僕が居れば、ブランを連れてるから死ぬことはない。
ここで二人のステータスを聞くと、ハヤトは24→35にフウキは29→39になっていた。結構上がったと僕は思って二人に言うと、二人は「いや、まだまだ。子二人が46になってるんだから、せめてそのくらいにならないと!」といったじでまだやる雰囲気を出したので、僕は最後まで付き合うことにした。
『ポイズンスネーク』を倒し終えた僕達は再び次の標的が出てくるまで歩き回った。
今度は中々現れずに結構歩き回った結果、やっとモンスターが出てきた。しかも五種類。
「さすがに出過ぎじゃない?」
「そうですね、まさか五種類出てくるとは……」
「しかも、一種類は『コバルトスパイダー』だし……」
「大丈夫だろ、シアンが居るんだからさ」
そうフウキがお気楽なじで言った。まあ、『コバルトスパイダー』は結構相手にしてるから僕でも大丈夫だけど、他のモンスターが居るからシアン任せになる。
『コバルトスパイダー』以外のモンスターは、『フリーズゴリラ』・『パラライズライオン』・『ヘビーエレファント』・『ファーストイーグル』という、モンスターというか園としか思えない面々が居る。
『フリーズゴリラ』の攻撃方法は、ドラミングしてこちらをけない狀態にしてからタコ毆りするというもなので、ドラミングをする前に倒さなければならない。
『パラライズライオン』の攻撃方法は、爪で引っ掻いてこちらを麻痺狀態にさせてから噛み砕くというものなので、爪による攻撃をけないようにしなければならない。
『ヘビーエレファント』の攻撃方法は、たんなる踏みつけ。しかし、一度踏まれると重いため抜け出すことは100%不可能となるので、踏まれないようにしなければならない。
『ファーストイーグル』の攻撃方法は、握力による握り潰し。しかも一度握られると離れないので、摑まれないようにしなければならない。
といったじのモンスターが今僕達の前に立ちはだかっている。
「シアン、いけるか?」
「キュキュ!」
「そっか、じゃあ頼んだ」
僕が頼むとシアンは自信満々に「任せろ!」といった返事をしてくれたので、シアンに任せることにした。
その後、シアンが敵のHPをあと一撃れたら倒せるくらいまで減らしてくれたので、あとはハヤトとフウキにバトンタッチして、シアンは肩に戻った。
それから二人が五種類のモンスターを倒し終えてこちらに戻ってきたので、ステータスを聞いてみた。すると、ハヤトは35→52にフウキは39→59となっていた。
「リュウさんが居るとレベル上げが捗るなぁ」
「僕というかシアンだけどね」
「そのシアンをテイムしたのはリュウさんなんですから、自信持ってください」
「キュキュ!」
ハヤトの言葉にシアンがその通りとばかりの鳴き聲を出して頷いた。
そんなやり取りの後、レベル上げはこの辺にして帰ろうかということになり、街への帰路についた。
【完結】処刑された聖女は死霊となって舞い戻る【書籍化】
完結!!『一言あらすじ』王子に処刑された聖女は気づいたら霊魂になっていたので、聖女の力も使って進化しながら死霊生活を満喫します!まずは人型になって喋りたい。 『ちゃんとしたあらすじ』 「聖女を詐稱し王子を誑かした偽聖女を死刑に処する!!」 元孤児でありながら聖女として王宮で暮らす主人公を疎ましく思った、王子とその愛人の子爵令嬢。 彼らは聖女の立場を奪い、罪をでっち上げて主人公を処刑してしまった。 聖女の結界がなくなり、魔物の侵攻を防ぐ術を失うとは知らずに……。 一方、処刑された聖女は、気が付いたら薄暗い洞窟にいた。 しかし、身體の感覚がない。そう、彼女は淡く光る半透明の球體――ヒトダマになっていた! 魔物の一種であり、霊魂だけの存在になった彼女は、持ち前の能天気さで生き抜いていく。 魔物はレベルを上げ進化條件を満たすと違う種族に進化することができる。 「とりあえず人型になって喋れるようになりたい!」 聖女は生まれ育った孤児院に戻るため、人型を目指すことを決意。 このままでは國が魔物に滅ぼされてしまう。王子や貴族はどうでもいいけど、家族は助けたい。 自分を処刑した王子には報いを、孤児院の家族には救いを與えるため、死霊となった聖女は舞い戻る! 一二三書房サーガフォレストより一、二巻。 コミックは一巻が発売中!
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