2025年、世界は突然、変わった。魔力の発見によって。あらゆる固定概念をもひっくり返す魔力により、世界の常識が底から否定されたのだった。

それから半世紀以上の時が流れ、2080年、魔力と科學の融合により、世界初のVRMMOが日本で発売された。バーチャルリアリティマッシベリーマルチプレイヤーオンライン、略してVRMMOと呼ばれる仮想現実大規模大人數オンラインで発売された最初のゲームの名前は、『アルカナマジックオンライン』、略してAMOと呼ばれ、世界中で人気を集めた。人気を集めた點は4つ。１つ目は、今まで夢の話とされていたVRMMOと言うこと。２つ目は、現実で魔法を使えない人でも、自由に魔法を使えるとこと。３つ目は、オープンワールドであること。4つ目は、値段だった。本來、VRMMOの本は10萬円以上ととても高いが、初回販売分の約30萬臺が半額の5萬円で発売されたのだった。そのため、殆どの店が予約開始後、すぐに売り切れとなっていた。

この語はそんな世界の、とある青年、荒田勇人の語である。