《転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~》2 異世界転生

い針のに頭から突っ込んでを通すとしたら、めちゃめちゃ苦労すると思うが、生まれ落ちる苦しみはそれを鼻で笑うレベルだ。

あまりの苦しさにび聲をあげるが、肺が小さいためか、數秒しか聲をあげられない。

仕方なく何度も息を吸っては気のすむまで聲をあげるが、計らずも「おぎゃー! おぎゃー!」と聲をあげてしまったのは自然の摂理と言うものだろうか。

落ち著いたところで、今おかれている狀況を確認する。

らかく暖かな何かに包まれていて、とてもいい心地がした。あたりを見渡そうとしたが、首が思うようにかない。

(ああ、そういえば宇宙人が生まれ変わるとか言っていたな。ということは、今は赤ん坊だから首が據わって無いんだろう)

俺はそう納得し、目線だけで辺りをうかがう。視界がぼやけていてうまく見えないが、辺りは暗いので夜なのかもしれない。

耳はよく聞こえるようなので、聴覚に意識を集中させと、何かがぶつかり合うような喧騒が聞こえてくる。

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(喧嘩か……いや、これは何かに襲われている?)

さらに耳に意識を集中させると、若い男の聲が聞こえてきた。

「生まれたか!? 菫かおる?!」

「はあ、はあ……ええ、生まれた」

視界は朧気だが、誰かが俺を覗きこんでいるのがわかった。

俺のの中から言い知れない安心が込み上げる。直的に解った。きっと彼が俺の母親だ。

「ごめんね。私がこんなところで生まなければ、あなたは、幸せな人生を歩めたかも知れないのに」

俺の頬を水滴が何度も落ちてくる。

 どうやら泣いているらしい。

「おいおい、泣くな菫! 大丈夫だ、狼が何匹來ようが、すべて切り伏せてやる」

(狼が近くに?)

俺は聴覚に意識を集中させると、低い唸り聲があちこちから聞こえてきた。ざっと數えただけでも10匹は居るだろう。完全に詰んでる。管理者は3日ももたないと言っていたが、30分の間違いなんじゃないか?。

「晃一! 危ない!」

男の悲鳴が響く。

「くっ……そ。 下手打っちまった」

コウイチとは、恐らく俺の父親だろう。聲に力がない。恐らくどこかを噛みつかれたのだろう。傷が深くなければいいが、やはり視力が弱く何も見えない。見えないということが、こんなに恐怖心を煽られるとは思ってもみなかった。

「グルルル……」

狼の唸り聲が前後左右から聞こえる。手傷を負わせてチャンスと見たのだろう。狼の聲がだんだんと近づいてくる。

まさに絶絶命。管理人のやつは諦めるなとかほざいていたが、意味が分からん。今の俺は耳をすませるだけが一杯の赤ん坊だ。頑張りようがないではないか。

「……薫、逃げろ。俺が時間を稼ぐ」

「……だめ、けない。それに、晃一が死んだらこの子の養育費どうするのよ」

「おいおい。 いまは冗談言ってる場合じゃ」

「わたしにまかせて。 ゴーレムを召喚してみるわ」

 (え? ゴーレム??)

俺は耳を疑った。まさか、この世界には魔法が存在しているのか?

「ゴーレムって……高位魔法がこのプレッシャーの中で功する訳がないだろ。それに、もし魔力が枯渇したらどうする。それこそ最悪の狀況だ」

「どっちにしろ、この子を抱いて逃げ切れるわけない」

「……わかった。やってみろ薫。だけど、失敗したらその時こそ俺を置いて逃げろよ」

「大丈夫。 何度かは功したことがあるんだから。……じゃあいくわよ」

カオルは俺を片手で持ち直し、ゴーレムを生み出す奇跡の言葉を紡ぐ。

『――私は魔法を行使する。數多の土くれたちよ、お願い、私たちを守って――クリエイト・ゴーレム』

。 獣がおびえて遠ざかる気配。

は俺たちを覆うように続き、辺りが大きな壁に覆われたように暗くなった。

もし拓海の目が見えていれば、3メートルを越す土くれの巨人が三人を守るため覆い被さったのが分かっただろう。

狼達は一瞬怯んだものの、ゴーレムがかずにじっとしているのが分かると、再び巧魔達への包囲網を狹め始めた。

俺は魔法にすると同時に、失じた。 先程呼び出されたゴーレムとやらは、俺達を覆うだけで全くこうとしない。的な命令が無いためなのではないだろうか。せっかくのゴーレムもこれでは、寶の持ち腐れだ。的にどう守るかを伝えられないのか?

もしこれがプログラミングであれば、作すらしないだろう。曖昧な命令など、プログラムの世界ではあり得ないからだ。

――もし、魔法がプログラムのように作れるのであれば。

――それをプログラミングするのが俺であれば

(もっとうまくやれる)

そう考えた瞬間、俺の右手が熱を帯びる。不思議にも、何かが俺の命令を待っているかのような覚を覚えた。

(このイメージは……ゴーレム? 俺にも魔法が使えるのか?)

なぜだかは分からないが、俺にも魔法が使える。その確信がの中にあった。

俺はその不思議な覚に突きかされるようにして右手を掲げ――

(――私は、魔法を行使する)

世界の一部に改変を與えた。

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