《転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~》28 銀髪の行商人
「それで、このチビどもは何しにここに集まったんじゃ?」
ようやくミニゴーレムをかき集め終わり、一段落ついたところで鈴音が問いかけてきた。
「さっきも言ったけど、補給だよ。俺の魔力をミニゴーレムに渡して、村中に配ってもらうんだ。それでは、『ミニゴーレム、お腹すいたら手を上げて』」
命令に反応し、ミニゴーレム達が一斉に手を上げる。
「飯だけは素直なようじゃの」
「まあね。はい、じゃあ順番にーーコラ押さないの! 順番順番!」
ミニゴーレム達は我先にと俺の廻りに押し寄せる。ペンギンの飼育員になった気分だ。
「はい、みんな1列に並んでー。ったく、1列に並ぶようにプログラミングしてるはずなのになあ」
鈴音にも人形ひとがたになって手伝ってもらい、ようやく1列に並ばせた。
ミニゴーレムは短い手を懸命にばして催促している。表が無いが、「ハヤクハヤクー!」と言っているのだろう。
ゴーレムの手に俺の手をピタッと合わせる。俺も4歳児なのでそんなに背が高くないが、それでもミニゴーレムは俺の半分以下の長のため、しかがむ姿勢になる。
「じゃあいくよー。『補充』発」
ミニゴーレムはプルプルっと震えると、パカーっと口をあけながら充電されている。気持ちいいのだろうか?
「はい、終わり。次のゴーレムおいでー」
俺は次々と手をばすミニゴーレムに魔力を補充していく。
と、何故か鈴音が列に割り込んできた。
「さて、次はワシの番じゃな」
「え。やだよ。何で鈴音に補充しなくちゃいけないんだ」
「土くれに補充はしてもワシにはしてくれんのか? 不公平ではないか。ワシの主人ならば責任を持ってワシに補充すべきじゃ!」
「どんな理屈だ! 鈴音は補充する必要無いだろ」
「いやじゃ! そうやってゴーレムばかり構ってワシの事はちーとも相手をせんではない――」
「ーーこれが噂の『ゴーレムタッチ』ですか。いやはや可いですなあ」
「いやあ、私なんかこれを見るためだけに、昨日『うっかり魔邸』に1泊してしまいましたよ」
「お前さんは運がいい! 俺なんか3泊目でようやくだ! 月に2度しかないレアイベントだからなあ!」
「ううー、拓海たくまくん可いなあ(カシャカシャ)」
「……おい。なんじゃあの不審なやつらは」
「ああ、あの人達は武を買いにやって來た行商人だよ。何故か最近補給をしてるところをああやって遠巻きに眺めてるんだよねー」
去年辺りから段々と人が集まり始め、今ではああやって遠巻きに10人前後の人がこちらを眺めるのが通例になっている。店が開くのはまだ先なんだが、暇なんだろうか?
「むう! オイ貴様きさんら! ワシの主は見世では無いぞ! 散れ散れ!」
「おいおい、何も追っ払わなくても……ん?」
慌てて逃げていく中に、帽子を深くかぶった怪しい行商人がいる。帽子の隙間からのぞく髪は真っ白な銀髪で、手にはカメラのようなを持っている。俺が知る限り、この世界にカメラは存在しないはずだが。見間違いだろうか?
「あの白い髪の人、どっかで見たことある気がするなあ」
「……あの銀髪。……まさかのう」
そうこうしているうちに、白い髪の怪しげな行商人は姿を消してしまった。
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