《転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~》83 モンスター討伐依頼 街の広場にて

『魔獣林道り口にてウルフ系モンスターの異常繁を確認。腕に覚えのある冒険者は討伐に參加されたし。

參加必須ランク:D

參加上限數:無制限

報酬形態:參加報酬の銀貨1枚

討伐數によるボーナス支給有』

「これが立て札か。なんか模様が書いてあるけど」

俺たちは城の奧にある中央公園に來ていた。

公園に掲げられた立て札の周りには、多くの人々が集まっていた。ざっと50人くらいはいるんじゃないかな。

「模様? 崩してあるがこれは東語《あずまご》だぞ」

鈴音に読み上げてもらい、初めて立て札の意味が分かった。すると、不思議な事が起こる。

「いやまてよ。読めるぞ。普通に」

今度は立て札に書いてあるのは日本語だ。かなり崩してあるがそれなりに読める。おかしい。確かにさっきまではただの模様に見えた。崩した字とかそんな程度ではなかったはずだ。

《マスタ。東語翻訳ツールを更新し、崩し語変換の対応が出來るようになりました》

(おわっ、コン先生! 東語翻訳ツール……。もしかして、今まで俺が文字に苦労しなかったのってコン先生のおかげ?)

《解。東語による音聲及び文字列はすべてマスターの理解可能な言語へ変換しています》

そうだったのか。ってか、今更気がつく俺って……。

俺がしブルーになっているところへ、聞き覚えのある聲が聞こえてきた。

「モンスター討伐に參加者はこちらへ! これよりプレートを配布する!」

誰かと思ったら、あれは龍選隊だ。周りにいた冒険者たちが皆集まっていく。龍選隊から銀の金屬片をけ取っている。

「あれは何をけ取ってるんですか?」

「あれは通稱【プレート】と呼ばれる記録型魔道の一種です。所持者のモンスター討伐數が記録される仕組みになってますです。討伐開始前に配布され、討伐語に回収。討伐數に応じて報奨金が支給されますです」

「へえ。便利なんですね」

フラッシュメモリみたいなものだろうか。しかし読み書きされる仕組みが分からないな。もしその仕組みが分かれば何かに応用できるかもしれない。

「さあ、私たちもいきますです」

俺たちはプレートをけ取る冒険者たちの列に加わる。皆いろいろな裝備をにつけているようだ。騎士のような格好の者もいれば、半姿に兜をにつけているような者もいて、眺めていて退屈しない。

「はい、次の者――って巧魔様! 巧魔様も討伐に?」

「またお會いしましたね。ええ、修行のいっかんで」

「十分お強いのに日々の鍛錬を弛まぬとは。わたくし服です!」

「いえいえ……」

「どうすればそこまでお強くなれるのか――いえ、お答えする必要は座いません! 我々巧魔様の背中を追って必ずやその強さに――」

「あのう早くプレートを……」

ようやく龍選隊からプレートをけ取り、俺たちは魔獣林道行きの馬車に乗り込んだ。

「おじゃまします……って」

「おう、また會ったな」

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