《転生プログラマのゴーレム王朝建國日誌~自重せずにゴーレムを量産していたら大変なことになりました~》91 魔導列車完②
俺たちを先導していたミニゴーレムが、龍街の正門からし行った所で止まる。
俺を振り返り、小さい手でそれを指し示した。なんとなくどや顔である。
「おー、なにやらこそこそと作っていると思ったら。ずいぶんでかいガラクタじゃのう」
「ふふふ。文明の力が理解できんとは哀れよのう鈴音」
まあ、この世界で生きてきた鈴音に理解しろというほうが難しいか。
今俺の目の前にはレトロチックな蒸気機関車風の乗りがででーんと構えている。先頭の力車には運転席が設けられており、ミニゴーレムが3ほど乗り込んでいる。彼らの仕事は運転席の天井からぶら下がる紐を引くこと。大きな音と共に蒸気を噴出すことが出來る。
だが、あくまで蒸気機関車風、なのだ。こいつは蒸気ではなく、単純にゴーレムの力でいている。
この列車自が、巨大なゴーレムなのだ。車型に変形させた足をくるくると回してくのである。ちなみに、連結している5つの客貨車と2つの貨車もゴーレム製で、車は自力で回る。力車だけで引っ張るのには力不足だったからだ。
なので、本當は力車が無くても列車はくし、水魔法で再現した蒸気もまったく必要ない。
ただの魔力の無駄使い、完全に趣味である。
「それで、これはなんなんじゃ?」
「これは大量の人とを運ぶために連結した車みたいなものだよ。そうだな……魔導列車とでも呼ぼうかな。ほら、地面にまっすぐレールが敷かれているだろ。そこを魔導列車が走るんだよ」
「ほう。転生者ならではの発想じゃな」
「これさえあれば、5分で森谷村に帰れるんだぜ」
最高時速300kmを誇る魔導列車だから出來る蕓當だ。風魔法で空気抵抗を0に。おかげで振もまったく無い快適な旅を提供できるのだ。
「半日かかる行路が5分か。なかなかすごいではないか。のう千春?」
「…………」
あれ? 千春さんがノーリアクションだ。おかしいなあ、魔ジャンキーの千春さんなら食いつくと思ったのに?
「千春? どうして魚みたいに口をパクパクさせとるんじゃ?」
「……な……な……な!」
あ、違ったこれ。驚きすぎてリアクション取れないパターンだ。
「なんですか! なんですかこれ! どうやってくんですこれいや自分で分析してみます。車にがありますね。そうか、このがレールに嵌って進むわけですか。しかし力源は……まさかこれすべてゴーレム? そんな馬鹿な。この車がすべてゴーレムの力でいているとしたらとんでもない魔力量が必要に。巧魔氏なら可能か? いやしかしどうやって供給を……あ、Gジャイアント・ゴーレムですです! あれから魔力を供給するです! そうですね巧魔氏!」
だめだ、千春さんが完全にトリップモードだ。これは長くなるぞ。
俺は千春さんからの質問攻めに30分程耐えたあと、ようやく馬車に乗り込む事が出來た。
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