《聲の神に顔はいらない。》336 チャンスを見抜く嗅覚って大事
「えっと」
「ほら」
北大路さんは優しい笑顔(に見える顔)で手を差し出してる。その姿はまさに親切なお姉さんにしか見えない。まさかその裏にドロドロとした本音を隠し持ってるなんて普通は思わない。そのくらい完璧な顔してる。元から目が細くて常に笑ってる様に見える北大路さんだ。不自然さなんてない。だから緑山朝日ちゃんは鍵を渡す。
「ご苦労様。もう遅いし、マネージャータクシーを呼んだ方か良いんじゃないかしら?」
抜け目が! 抜け目がないよこの人!! これが人生経験って奴か……緑山朝日ちゃんのマネージャーはさっきここでの話し合いを會社全に広げようとした奴だ。だから厄介な奴を同時に排除しようとしてるんだよこの人! そしてそれを躊躇無く実行するその膽力……これが長年聲優界で生きてきた人の演技力。
「えっと話し合いは?」
「貴方には関係ない事よ」
早い、切り返しが早い。寧ろ言葉に被ってたよ。この人、なんとしても緑山朝日ちゃんを帰したいらしい。緑山朝日ちゃんとかほぼ新人みたいなだ。流石に技的な部分で負けるなんて事はないと思うけど……まあ聲優に求められるのは最近は技って訳じゃないからね。ビジュアル……みたいな? 勿論最低限の技は當然ではある。でもそれさえなくても……って時もあるからね。まあ緑山朝日ちゃんはちゃんと専門學校でてるし、最近は頑張ってるから技も付いてきてる様には思える。
可い部類の子だしね。いくらウイングイメージが実力で新人を採ると言っても、かなり將來が期待できないと、やっぱりある程度の顔が必要だってマネージャーも言ってたからね。下手に取って、數年、一番社會に出て、輝ける時を聲優で無駄にする暗いなら、採用しないってじになってきてるらしい。
勿論顔が良くても売れてない聲優なんてごまんといる。でも最近はある程度の顔ないと、同じ舞臺にも立てないって有るからね。私にはまだ技があるけど、全く何もない聲優となると……ね。もうこの流れには抗えないんだなって思う。
「みどりっち」
そう言ってマネージャーの彼は緑山朝日ちゃんにバチバチウインクを送ってる。めっちゃ気持ち悪いから、緑山朝日ちゃんも引いてるが、何かを察しようとしてるのか、ちょっと考え込む。そして視線をさまよわせてたら、バチッと私と視線がぶつかった。
(やべっ)
私はシュバってじで視線を逸らす。けど、はっちりと合ったからね。逃れられないだろう。
「先輩……」
けど緑山朝日ちゃんは私の方に來ることはせずにやっぱり々と考えてるみたい。再び周囲を見回して、狀況を見極めようとしてる? もしかして、今自分がとても重要な場面にいると……この子は自分だけで導くことが――
「ごめんなさい北大路先輩。私……帰りません! 私もオーディションでたいです!」
――なんと出來たみたい。この子、なんと出來る子だったみたいだ。
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