《聲の神に顔はいらない。》359 接待の大変さを知った
「いや〰先生とこんな風に語れる日が來るとは思いませんでしたな!」
「そうですね。互いのスケジュールがなかなか會いませんから難しいですよね」
「いやいや、私は暇ですよ。ですがやはり売れっ子の先生はとてもお忙しいらしい」
「ははは、いやいや、そちらも重要な役職でとても忙しいそうじゃないですか」
「いやいや先生こそ」
「いやいやいや、そちらこそ――」
そういいあう自分たち。既になんか胃がキリキリしてる。はっきり言えば、さっさと帰りたいが、今回の謝罪は重要だ。いや、これまでも重要だった。今回武雄スタジオで行くことに理解を示してもらわないと行けないからだ。本當なら、自分の作品を作れるのは厳選されたあの集まりに參加を許されたスタジオだけ……だったのを自分で破壊してしまったわけで、それの理解を得ないと、業界との関係がまずいことになる。
だからその謝罪めぐりを関係各社にしてるわけだが、今回の目的はそれだけではない。今武雄スタジオに起きてる問題。グリスへの発注の妨害というか、橫取りというか……そして更に起きるかもしれないいろいろな妨害対策だ。
はっきり言って、今の自分たちには時間がない。たっぷりと製作期間を取ってるハリウッドの方とは違う。この作品のアニメ化は急遽決まって、そして放送枠は、無理矢理今年の秋か冬アニメくらいにねじ込んでる。まだ確定ではないが、秋アニメになると本當にギリギリになる。
だから妨害をけてる暇なんて自分たちにはない。けどこうやって笑ってくれてるが、この人も腹の中ではきっと面白くないと思ってる。そんな人達が一杯で、それは自分の行の責任だから仕方ない。
甘んじてけよう。責められてもいい。けど皆さん、結局の所、自分を責めたりはしない。そして裏で、制作への妨害をするんだから質が悪い。
今日は高級なすき焼き屋だ。なにせこの人が無類のすき焼き好きという報を此ノ花さんが摑んだんだ。だからお詫びを兼ねての食事會だ。
「さあさあ、最高級の食材で作ったすき焼きですよ」
「おおう。いやー悪いですね先生」
「いえいえ、こちらがご迷をおかけしたんですから」
すき焼きに使うがA5ランクで新鮮で綺麗なだった。いやなんか赤みと油のバランスが良いっていうか……そんなやつ。そして勿論だけじゃない。すき焼きはだけで完されるものじゃない。
野菜だって重要だ。そしてそこらへんも勿論この店は抜かり無い。全ては選びぬかれた高級品だ。そして卵は一個千円を超える烏骨鶏である。それを解いて材と絡めて食べれは……
「ううーーーん! 上手い!!」
「ささ、お酒もどうぞ」
そう言って自分がお酌……はしない。そこはこっちが用意してた綺麗なお姉さんに任せる。そういうのプロの人だ。なんかそういうレンタルとかあるらしい。恐ろしいね現代。
的な事をするわけじゃない……なんか高級なレンタル彼的な? 教養とかも売りにしてるVIP用のサービスに登録してるだけあって容姿も教養も完璧だ。
やっぱり男にお酌されるよりもにされた方がいいだろう。そうやってどんどんとこの人の機嫌を取っていく。
(味いんだけど……疲れるな〰)
自分はそんな事を思いながらも一杯笑顔を作ってた。こういう事を日常的にやってるサラリーマンの大変さがわかったよ。
【書籍化・コミカライズ】三食晝寢付き生活を約束してください、公爵様
【書籍発売中】2022年7月8日 2巻発予定! 書下ろしも収録。 (本編完結) 伯爵家の娘である、リーシャは常に目の下に隈がある。 しかも、肌も髪もボロボロ身體もやせ細り、纏うドレスはそこそこでも姿と全くあっていない。 それに比べ、後妻に入った女性の娘は片親が平民出身ながらも、愛らしく美しい顔だちをしていて、これではどちらが正當な貴族の血を引いているかわからないなとリーシャは社交界で嘲笑されていた。 そんなある日、リーシャに結婚の話がもたらされる。 相手は、イケメン堅物仕事人間のリンドベルド公爵。 かの公爵は結婚したくはないが、周囲からの結婚の打診がうるさく、そして令嬢に付きまとわれるのが面倒で、仕事に口をはさまず、お互いの私生活にも口を出さない、仮面夫婦になってくれるような令嬢を探していた。 そして、リンドベルド公爵に興味を示さないリーシャが選ばれた。 リーシャは結婚に際して一つの條件を提示する。 それは、三食晝寢付きなおかつ最低限の生活を提供してくれるのならば、結婚しますと。 実はリーシャは仕事を放棄して遊びまわる父親の仕事と義理の母親の仕事を兼任した結果、常に忙しく寢不足続きだったのだ。 この忙しさから解放される! なんて素晴らしい! 涙しながら結婚する。 ※設定はゆるめです。 ※7/9、11:ジャンル別異世界戀愛日間1位、日間総合1位、7/12:週間総合1位、7/26:月間総合1位。ブックマーク、評価ありがとうございます。 ※コミカライズ企畫進行中です。
8 56旋風のルスト 〜逆境少女の傭兵ライフと、無頼英傑たちの西方國境戦記〜
【一二三書房WEB小説大賞金賞受賞】《新・旋風のルスト:公開中です!》 <あらすじ>────────────────── 『私は家畜にはならない。たとえ飢えて痩せ衰えても、自らの意思で荒野を歩む狼の生き方を摑み取る!』 ■17歳の銀髪・碧眼の美少女ルストは重い病の母の治療費のために傭兵として懸命に働いていた。屈強な男たちと肩を並べて戦うが、女性としても小柄であり、実績も無く、名前も売れていないルストは傭兵として仕事を得るのも困難を極めていた。 だが、諦めない前向きな心を持つルストは、ついに未來へとつながる大きなチャンスを摑む。 『小隊長を任されたエルスト・ターナーです。よろしくお願い致します!』 ■そんなルストは、女の子故に腕っぷしや武力では屈強な男たちには敵わない。だが優れた洞察力と包容力と指導力、そして精霊科學『精術』を武器に困難な事態を次々に打ち破り、人々のために確かな明日へと繋がる未來を切り開いていく。 『みなさん! これは困難ではありません! 千載一遇のチャンスです!』 ■気高さに溢れた美少女傭兵が、精霊科學の殘る悠久の大地フェンデリオル國で砂漠の大帝國と戦い、人々を幸せへと導く! 孤獨な道を歩んでいた一人の少女が、傭兵となり救國の英雄となり、幸せの絆を取り戻すロマン溢れるサクセスストーリー! <⇩お知らせ>────────────────── 【一二三書房WEB小説大賞金賞受賞いたしました、ありがとうございます! これに伴い書籍化されます!】 【新・旋風のルスト ―英傑令嬢の特級傭兵ライフと精鋭傭兵たちの國際諜報戦記―】 2月26日開始しました! ──────────────── ただいま、ノベプラ・カクヨム・ノベリズムでも掲載中です
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