何故か誰も中にりたがらない中、私達は白い息を吐きつつとりあえず靜川秋華のお付きの人の帰りを待ってた。淺野芽依はピクピクと口角をしつつも、なんか周囲に靜川秋華との仲良しアピールをしたいのか、積極的に絡んでいってる。

まあ強いものには巻かれろの神があいつあるからね。どうせ靜川秋華の人気の一端を自分に引き込みたいんだろう。淺野芽依もなんだかんだ言って一定の人気はある。コンスタントにアニメにも出てるし、今のウイングイメージの一番の売出し中の聲優だけはちゃんとあるのだ。

まあ最近の聲優の外見のレベルの上昇の速さに危懼を覚えてるだろうから、最近は見た目がいい新人とかと懇意にして先輩風を吹かせてるとは聞いてる。

まあけど、普通自分の顔面レベルをわかってて自己顕示が強い人って大抵、周囲を引き立て役に使う。だから自分よりも顔面偏差値が低い相手に的を絞って流したりするのだ。

怖いし、醜いけど、それがと言うものだ。そして実際淺野芽依ってそういうじゃん。てかそういうだと思ってた。でもをとやら淺野芽依はそんな奴らよりも一歩先を行くようだ。

積極的に自分よりもビジュアルがいいに絡みにいってるからね。そこら辺の中途半端な容姿の奴と違って、淺野芽依は周りを低くするんじゃなく、周囲のレベルを上げる事で、自分の事を相対的に上げる戦法で言ってるようだ。

まあ周囲を低くすると、上限まで低くなるからね。でも周囲をあげれは、自ずと上限自が高くなる。でもまあ自分だけが、突出して低く見られる……って事があり得るし、多分私ならそれが起こるだろう。

でもその絶妙なラインを淺野芽依は維持してるみたいだ。ちょっと可い娘と一緒に寫真を撮ってSNSにあげればどっちにも「可い」と評価がつく。

淺野芽依だけに「ブサイク」がつくことは殆どない。まあそれだけ気を使ってるってのはあるけどね。最近のスマホのカメラは凄いしね。でも流石に元がないくらいにすることはない。淺野芽依は貓耳とか髭とかつける事でオプションに付加価値をつけてるみたい。

そしてやっぱり、聲優界で一番の容姿を持ってるとったら、誰もが靜川秋華というだろう。よく雑誌とかの表紙も飾ってるし、時々グラビア的な事をやってる。

大の聲優は聲優雑誌ではそういうのやってりするけど、それ以外となると……ね。でも靜川秋華はコンスタントに雑誌とかで表紙飾ってる。聲優という枠に収まってないのだ。

だから淺野芽依的には、そんな靜川秋華と繋がる事で、もっと深く蕓能界に食い込もうとかの魂膽があるのかも？　私は淺野芽依と靜川秋華を目に宮ちゃんと溫かい飲みを飲みつつ、ゆっくりしてる。宮ちゃんはガツガツしてないし、雰囲気がらかいから、こうやって何も話さなくても気まずくなくていい。

そんな風に思ってたら、靜川秋華のお付きの人が建から出てきた。その後ろには多分、この武雄スタジオの人も居た。そしてその人が聲を発して、私達聲優を中に導し始めた。どうやらようやく、中にれるらしい。