空気が変わった。それをじて聲優を見つめる面々は息を飲んだ。普段はアホな場面ばかり見せてる靜川秋華。だが、そこにいるのは紛れもなく今の聲優界の頂點に君臨するの雰囲気をまとってる。

これまでもるをじる聲優は何人もいた。自分もこれまでで、既に両手で數えるには足りない程に印をつけてる。

靜川秋華……彼が來るのはわかってた。なにせ彼は自分に執著してる。でも今までは彼には役を與えては來なかった。あまり自分は原作者としての立場を使うのは好きじゃない。なぜなら、原作者だからってそんな橫暴は……ね。あんまり嫌われる様な事はしたくないし。でも今までは運もよく、自分の意見は通ってた。

それば靜川秋華を外しても利益が得られるとわかったり、靜川秋華が頂點だからこそ、そのイメージが固定されてる事が大きい。聲優は有名になるほどに、そのイメージが固定化されてるいくイメージがある。

あの聲優だから、こういう役をやってるとか、あの聲優が聲を宛ててるからあれは敵側だな……とか思われたり……だ。聲優によってどういう役かを推察されたり最近はする。そういうのを嫌う人達も多い。

靜川秋華は王道だ。王道のヒロインタイプで、あとはちょっとロリによってるかも？　最近は意図的に年齢層高めにしてる節もあるけど……

（今回の役もそうだな）

今までなら、靜川秋華はこの作品のキャラで一番出番が多いであろう役を狙ってたはずだ。まあそうなると、ロリっ子か、JKか……靜川秋華なら今でならJKで行ってただろう。そう思ってた。

けど彼は、主人公の前世の人役を選んでる。まあ確かに會社視點では彼と接することば多くなる、話數が進むほどにその仲は進展していく事になる。それにこの役は難しい。

なにせ彼は婚約までした人をなくしてる。でも主人公はその人そのもの。もちろん彼はそれを知ることはないが、でもだから再び惹かれていく設定だ。でも彼はそれを悪いことだと思ってる。

なにせ最近結婚間近で人をなくしたんだ。それなのに、すぐに他の男になびく……そんな自分が嫌になってしまう。

そんな複雑なを表現しないといけない。それをお気楽に生きてそうな靜川秋華が……というかこいつとかしたことあるのかな？　とかおもってた。だって靜川秋華は選び放題だと思う。自分も今の立場なら、ある意味選び放題だが、それは今の立場があるからだ。

昔はただのキャだった。でも靜川秋華は違う。こいつは産まれながれに持ってるやつだ。でも目の前の靜川秋華はその場を飲み込んでる。

「私は……もう忘れたっていうの……」

そんなセリフがをえぐってくる。こいつ……案外真面目だったんだなって思って自分は靜川秋華に○をつけた。