《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》酒井 東夜の章:1
大沼咲希。
それが彼の名前。
僕をという泥沼に落とし込んだ張本人。
小學生四年生の頃に一目惚れをし、中學校は一度別になったものの、高校で再び運命的な出會いをしてしまった。
ここで運命的というふうに言ったのは僕の誇張表現というわけではない。
彼も僕を覚えていてくれていたからである。
中學時代もずっとい焦がれていた彼と再び會うことができ、顔も名前も覚えていてくれたことがとてつもない喜びだった。
しかし僕は彼に告白することができなかった。
家柄なんてものはない。
彼が他の人と付き合っていたわけでもない。
ただただ、僕がヘタレなだけだったのだ。
こんな僕なんかが、と勝手に自分を決めつけて、適當な理由をつけて告白をしなかったのだ。
そんなこんなで彼と再び會ってから、何も告げずに7ヶ月が経っていた。
今日こそは必ず告白しよう。
赤い空模様になった朝、僕は何度目かの決心をして家を出た。
スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました★スニーカー文庫から【書籍版】発売★
西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
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