《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》酒井 東夜の章:1

大沼咲希。

それが彼の名前。

僕をという泥沼に落とし込んだ張本人。

小學生四年生の頃に一目惚れをし、中學校は一度別になったものの、高校で再び運命的な出會いをしてしまった。

ここで運命的というふうに言ったのは僕の誇張表現というわけではない。

も僕を覚えていてくれていたからである。

中學時代もずっとい焦がれていた彼と再び會うことができ、顔も名前も覚えていてくれたことがとてつもない喜びだった。

しかし僕は彼に告白することができなかった。

家柄なんてものはない。

が他の人と付き合っていたわけでもない。

ただただ、僕がヘタレなだけだったのだ。

こんな僕なんかが、と勝手に自分を決めつけて、適當な理由をつけて告白をしなかったのだ。

そんなこんなで彼と再び會ってから、何も告げずに7ヶ月が経っていた。

今日こそは必ず告白しよう。

赤い空模様になった朝、僕は何度目かの決心をして家を出た。

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