《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》酒井 東夜の章:6

それでいい、と彼は笑った。

そうこなくっちゃな、と彼は嗤った。

それでいいんだ、と僕は決めつけた。

彼は拳を握りしめて振り上げる。

そしてその拳が振り下ろされようとした瞬間に彼の腹に正拳突きが一発放たれた。

の拳だった。

予想だにしなかった彼の奇襲は僕と彼の時間を止めて制止、そして僕の腕を摑んで數メートル先の自転車まで引っ張った。

「ほら、東夜君!早く!」

は僕にサドルに乗るよう催促して荷臺に乗った。

いわゆる二人乗りの制にしようとしている。

僕はペダルに足をかけて、最初からフルスピードで駆け抜けた。

その時彼は僕の腰に腕を回して、首を回して後ろを向き、大きな聲でんだ。

「今まで育ててくれてありがとう!!もう今日は帰ってこないから、夫婦仲良くしていろよー!!」

ベー、と舌を突き出しながらそう言い放った。

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