《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》後藤 慎二の章:4

は薄暗く活気といえるものが一切なかった。

カウンターの上にかけてある看板には様々な趣向コースが書かれており、古めかしいネオン管で語られる文字がディープな雰囲気を醸し出していた。

「お客さん?あんたこんな日に好きだねえ・・・それで今日はどうするんだい?」

の雰囲気に気圧されていると痺れを切らした店の男が憎たらしく応対してきた。

男はカウンターの向かい側に肘をついており、その接客態度は褒めたものではない。

「全く・・・今日で世界が終わるっていうのにこんな所に來るなんてねぇ・・・あ、もしかして最後の日だからここに來たのかよ?ヒヒ、慘めだねぇ」

うるさえ違えわ、と言ってやろうと思ったが実際その通りなので何も言い返すこともできない。

「いやぁ、でも不遇だねお客さん。生憎と今日がこんな日だからさ、この店でちゃんと働いてるの子は來ていないんだよ」

ヘラヘラと笑いながら男は俺を嘲笑する。

しかしそれはただ馬鹿にしているわけではなく、何か他の、もっと最悪な何かだということはじ取れた。

「それでだ、お客さん。今日ばかりは正規のの子がいないからさ、真っ當に貞を捨てることはできないって訳さ・・・」

ふむ、そうか。先程からやたらと"ちゃんと"や"正規"と言った言葉を使っているのはそういうことか。

「犯罪がらみのものでもいい。俺であれ誰であれ、今日ばかりはどんなことをしても許されるだろう」

「ヒヒヒ、毎度あり・・・と言っても今日ばかりは、そしてこればかりは無料にしとくかね」

どうやら俺は本格的に黒くなってしまうらしい。

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