《終末デイズ〜終末まで殘り24時間〜》マーキュリー・チューターの章:1

この世には二種類の人間がいる、そしてその二種類とは何か?そんな質問を私の弟子、エイギル・マックフィールドが以前投げかけてきたことがある。

どうにも哲學やら思想には疎い私であったものだから、私は最初呆気に取られてしまい、思考が停止してしまったが、何とか私は私なりの答えを引きずり出した。

天才か、凡人か。

或いは凡人か、愚者か。

はたまた或いは天才か、愚者か。

おおよそ模範的な答えを出せたと思ったが、どうやら違うらしく、私は初めてエイギルの口からハズレという言葉を聞いた。

過去に何度も同じようなやり取りを繰り返し、數學・理學・地経學・天文學・量子力學etc...。全てにおいて正解、それも一片の修正も許さない、いや、不可能な答えを出してきた私にとっては屈辱以外の何でもなかった。

そして私史上最初の敗北はおおよそ大人らしからぬ対抗心に変わり、エイギルの口から聞かされた答えには大いなる叛逆の意を示した。

エイギルが私に伝えた回答は、

自分か、自分以外か。だった。

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