《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》下駄箱

〈奏太side〉

「來蘭っ!」

介のからかうような発言を聞いたとたん、來蘭の顔が変わるのをじたんだが、時すでに遅し、來蘭は鞄を抱えて走って行ってしまった。

介ぇーもーお前はー...」

えっ?俺っ?!って顔した介を置き去りにして來蘭を追いかけた。

來蘭は下駄箱に居た。

うつむいて立ちすくんでいた。

その姿を目にした所からの記憶は曖昧だ...

気がついたら彼を後ろから抱きしめていた。

「ごめん。嫌な思いさせたな...」

びっくりした彼の耳が、みるみる赤く染まって行った。

そっとを離し、彼の顔をこちらに向け、うつむく來蘭の顔をを屈めて覗き込んだ。

すると彼が、とても申し訳なさそうにつぶやいた

「ごめん、そうちゃん」

「來蘭があやまることないだろ?介がいけないんだから」

と、し笑う俺の目を、來蘭が見つめ返してきた

「別に変なこと言ったわけじゃないのに、わたしいきなり逃げちゃったから...」

「いや、あいつがからかうような言い方したのが悪い。だから來蘭は悪くないよ」

その言葉にやっと來蘭は顔を上げた。

「來蘭、一緒に帰ろう?」

鞄取ってくるから、ちょっとだけここで待っててと伝えると、彼はだまってうなづいた。

    人が読んでいる<一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください