《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》テトラポット

「來蘭なに飲む?」

「んーと...いちごみるく!」

「おっけ!」

はい、といちごみるくのジュースを手渡された。

「え?自分の分は払うよー」

「こうゆう時はの子は甘えてればいーの!」

「そうなの?」 

「そうなの」

といいながら、頭をくしゃくしゃっとされた。

「ありがと」

ん、とだけ言うとそうちゃんは自分の分のカフェオレを取り出し口から取りだした。そしてまたわたしの右手をごく自然に繋いだ。

「行こ」

そう言うと、海への道を歩き出した。

地元民のみぞ知るような裏道を、そうちゃんに手を引かれて歩いていたら、ほんとにあっという間に海岸に出た。

「おいで、來蘭」

手を引かれて、テトラポットに登った。

「ここ、俺の場所なんだ」

落ち込んだ時とか、ぼーっとしたい時とか、ここに座って海見るんだ。

「そうちゃんの特別な場所なのに、わたしなんかが來ても良かったの?」

「來蘭は特別」

そう言うと、そうちゃんは自分が座った隣りをぽんぽんと叩く

真新しい制服のスカートが汚れないように、ハンカチを置いて腰を降ろした。

の子だね」

とか言うから、なんだか恥ずかしくなって頬がぽっぽした。

「どうしたの?そんなに赤くなって」

わたしの頬にそうちゃんがれながら顔を覗き込んでくる

「さっきからそうちゃんがの子扱いするから...」

「だって來蘭はの子じゃん」

不思議そうにそうちゃんが言う

の子扱いされたのなんて初めてなんだもん...」

って言ったら、さらにそうちゃんは不思議そうな顔をしながらも

「そっか」

って優しく笑った。

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