《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》軽音楽部 2

介くんがまず自己紹介を始めた。

「ええと、1年1組の黃之瀬 介です。2つ上のアニキがギターやってるんで、家にはギターがいつもあるんで簡単なコードくらいは弾ける程度には弾けます」

「えっ?そうなの?介くん?」

驚いて言葉を発してしまって、あっと口を塞ぐ。

すると押し黙ってたそうちゃんが口を開いた。

「1年2組、青木 奏太です。正直楽の経験は全くありません!中學時代は、バレーボールだけに明け暮れました。だからには自あります。やれる楽は今の時點ではありませんが、やってみたいなと興味が湧いたのはドラムです!」

先輩たちは、とても真剣に聞いてくれている。

わたしも自己紹介しなきゃ

ボーカルのチャラい吉井先輩が、わたしの前にしゃがんで手を握って言った

「ねぇ、キミの自己紹介は?」

橫でそうちゃんがギリギリしてるのを介くんが抑えてる...

わたしはひとつ深呼吸をして、自己紹介をはじめた。

「1年2組、赤井 來蘭です。楽歴は、3歳から中學にる頃までピアノを習っていたので、鍵盤楽が弾けます。中學では吹奏楽部でサックスを吹いていましたが、し病気をしてしまって院した時に退部する形になってしまって中途半端になってしまいました。高校では軽音楽部にるって決めてました!わたしベースが弾きたいんです!バンドを司るベースが弾いてみたいんです!」

ずっと手を握っていた吉井先輩がすくっと立ち上がると

「凄いじゃん來蘭ちゃん!鍵盤も弾けるしサックスも吹けるし、ベースも弾けるの?」

「あ、いや、ベースはこれからやりたいんです。まだ弾けません...」

部長の廣瀬先輩がちょっと嬉しそうに

「そうかーベースやりたいのかー、お前分かってんなーかわいいなー」

と言って、吉井先輩を押し退けてわたしの頭をくしゃくしゃっとした。

そうちゃんが隣でまた怒ってる...

「ギター志と、ドラム志と、ベース志で、3ピースバンド組めるじゃん!」

とギターの池先輩が言う

「3ピースバンド?」

介くんが聞いた

「そう!ギター、ベース、ドラムの3人で、ボーカルはギターかベースが弾きながらやるんだよ!ドラムが歌うのだってありだよ?」

ギターの池先輩が教えてくれた。

「まぁ、紅一點の來蘭ちゃんが歌うのが華があって良さそうだけど...ギター志の...介くん?が歌うのもありだしねー」

と、ドラムの方の池先輩が言った。

「ねぇ、來蘭ちゃんにちょっと歌わせてみたら?」

ニヤリとして吉井先輩がわたしの手を引っ張った。

その手から逃れるように腰を落として

「いやいやいやいや、わたしが歌うなんてムリです!ムリムリムリ!」

「なんで?音癡なの?」

と首を傾げる吉井先輩

「いや、カラオケレベルでなら歌えますけど、歌うなんて目立つポジションには、吉井先輩のようにルックスの良い人がやるべきであって、わたしみたいなのが歌ったら、お目汚しのお耳汚しですから!!」

思いがけず聲を張ってしまっていた...

「そんだけ聲出るなら歌えそうじゃん?」

あっけらかんと言う

「それよりその過度な劣等?のが重癥だね」

と、首を橫に倒した。

するとそうちゃんが

「來蘭は中學ん時、ひどいいじめに合ってるんですよ。だから自分に自信がないんだと思います。俺はそんな來蘭を変えてやりたいと思って、やりたいことを聞いたら〈バンド〉だ!と言うから、ここに見學に來ました。」

先輩たちがそうちゃんの言葉に、靜かに耳を傾けていた。

「よし!來蘭ちゃんになんか歌わせてみよーよ」

吉井先輩が言う

「楽隊準備してー」

廣瀬先輩と池先輩たちが、セッティングし出した

    人が読んでいる<一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください