《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》黒沢優輝 2

〈來蘭side〉

屋上から教室へと戻る階段を、そうちゃんと一緒に降りていた。

1年の教室は、2階の南側に、1組から順に4組まで並んでいる。

私たちの2組の教室の手前の3組の教室の前を通り過ぎる時に

「あ、來蘭ちゃんだ!」

って聲がして

「え?」

って聲がする方を振り向いたら、3組の男子何人かが手を振ってる...みんな知らない男子だ...その手を振る男子のすぐ橫に1人座って頬杖をついてイヤフォンをしてる男子が目にる。

あ、さっきパンツ見られちゃった子だ!

瞬時に顔が火照ってしまうのが自分でも分かった...恥ずかしくて走って自分のクラスの教室へ駆け込んだ。

「來蘭?」

わたしの様子に気がついたそうちゃんが、心配して聲をかける

「隣のクラスに居た...さっきパンツ見られちゃった男子が...」

「來蘭の名前呼んで、ヒラヒラ手を振ってたヤツらの中に居たの?俺よく見えなかったけど...」

「ううん、その手を振ってた男子たちの橫に座ってイヤフォンしてた子」

「まじか、隣のクラスのやつかー!

心配すんな來蘭!なんかされたらぶっ飛ばしてやるから!

それより來蘭の名前呼んで手を振ってたヤツらのが俺は腹立つわー!なんなんだあいつらは!知ってるヤツらなわけじゃないだろ?」

「うん...全然知らない子たちだった...」

そんな會話をしてたら、後ろの席の加藤くんが

「なんか隣のクラスで、赤井さん人気あるらしいよ?なんでも、人系の白石 綾派とかわいい系の赤井 來蘭派に分かれているらしいよ。俺の友達は赤井さん派らしくて、俺が席近いって言ったら羨ましがられたよ」

なんて言うから、もうそうちゃん大変!

「なにぃー!!そんなに人気なのか!來蘭は!」

とか加藤くんに詰め寄ってる。

「ち、ちょっとほら!加藤くん困ってるから!そうちゃん!」

「青木、うかうかしてると赤井さん奪われるぞ?」

と加藤くん...

加藤くーん、余計なこと言わないでー

「まぁ、來蘭のかわいさに周りが気付くのは時間の問題だなとは思ってたよ。

大丈夫だ、來蘭を奪われる気なんて頭ない!渡すわけねーだろ!!」

私は隣で赤くなるしかなかった...

    人が読んでいる<一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください