《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》デート(楽屋) 2

ほどなくやってきた上りの電車に來蘭と2人で乗り込んだ。

ちょうど2人掛けの椅子が空いてたから、2人で腰掛けた。

來蘭の手をそっと握って、俺のひざに乗せた。

「ちっちゃい手だなぁ...」

思わずつぶやいた俺に

「そんなことないもん」

って來蘭が子供みたいに言うから、お互いの手と手を合わしてみたら、思った以上に來蘭の手は小さくて、の奧がキュンとして、その小さな手をぎゅうっと強く握り締めてしまった。

「そうちゃんの手は大きくてあったかいね」

そう言って來蘭は笑った。

降り注ぐ春の日差しが、2人の背中を照らしてぽかぽかあったかくて、うとうとし始めた來蘭が、俺の右肩に頭を乗せてきた。

その重みがたまらなくおしくて

「いいよ、ちょっと寢な來蘭」

って言ったら

「うん...」

ってかわいい聲がして、スースーと寢息が聞こえてきた。

肩をかさないように、そっと覗いたら、あんまりかわいい寢顔をしていたから、思わずチュっとれてしまった...

來蘭は気が付かずに、寢息をたててる。

ずっとこのまま著かなきゃいいのにな...なんて思いながら俺も重くなった瞼を閉じた。

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