《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》文化祭 4

トイレの手洗いで、浮かない顔して手を洗いながらため息をつくと、隣でメイク直しをしていた子がわたしに向かって

「今更奏太がモテるのを目の當たりにして、ため息ついてるの?」

マスカラを付け直しながら鼻で笑った。

「白石さん?!」

それはセクシーチャイナ服を著た白石綾さんだった!

「すっごいセクシーだね、そのチャイナ服!」

「いや、そのメイド服著たあなたに言われてもねぇ…」

ビューラーでまつをカールさせながら笑われた。

「そうだった!……」

「どうせ井澤さんに著させられたんでしょ?

しっかしそのすごいわね!半分くらい分けてしいわよ…」

「分けれるものなら分けたいわよ、わたしも」

鏡越しに視線が合って、2人でたまらずに吹き出した。

「自信持ちなさいよ!あなたあたしが3年かかっても落とせなかった男を一目惚れさせた上に、あれだけメロメロにさせてるのよ?

あんなジャリガキやら、他校のブスたちが100人束になったところで、相手にもならないわよ」

「白石さんに言われると、なんか自信出てくる…すごい…」

「言っとくけど中學のバレー部時代のモテ方なんか、こんなもんじゃなかったんだからね?下駄箱開ければ毎日のようにバサバサとラブレターが落ちてくるし、バレー部の練習見たさに育館にはギャラリーが溢れていたし、毎日のように晝休みは呼び出されて告白されてたから、ゆっくりお晝ご飯食べたことなんかあんまりないんじゃないかな」

あまりにすごいモテ話に、クラクラしてきた…

「それだけモテるのに、誰にもなびかなかったんだから、奏太の目にはあなたしか寫ってないわよ!だからそんなため息つくのよしなさい?」

「なんか…うん…ありがとう…」

ちょっと涙でてきた

「わたしずっと白石さんともっと話がしたかったんだ…思った通りの人だった…」

「なによ、思った通りの人って」

そう言って彼は笑った。

「まぁいいわ、何かあったら言いなさいよ?あたしに出來ることならするから」

「うん!ありがとう!」

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