《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》蓮との出會い 4

「俺、こんなの上話を人にしたのなんか初めてだよ...」

「同じ匂いがしたんだ」

ただ黙って俺の話しを聞いていた來蘭が口を開いた。

「同じ匂い?」

「わたしもね、ずっと母親から暴力を振るわれていたんだ。逃げ出せたのはし前のこと...

救い出してくれた子がね、言ってたの『同じ匂いがする』って。

も親に心や人格を踏みにじられた経験のある子だった..

でも同じ匂いをじたのはそれ以上に...」

來蘭はかない右手で俺の見えない右目にれた。

「痛かったね...」

そう言って來蘭は涙を流した。

俺も自然と來蘭の腕の傷にれていた。

「來蘭も痛かったろ...苦しんだろ...」

俺のその言葉に、來蘭はもうくしゃくしゃの顔をして泣き出した。

先天的に見えないとか、かないとか、後天的に失うとしても病気や、自己的な不慮の事故ではなく、理不盡な他者の攻撃によるもので〈右側〉というものを無くした俺と來蘭にしか分からない、お互いの悔しさとか痛みとかが流れ込んで來て、來蘭は俺のために、俺は來蘭のために泣いた...

真っ當に生きてる奴らからしたら、想像もつかないような暗闇の中を俺も、きっと來蘭も、1人で歩いて來た...

そう思ったら、隣で小さなを震わせて泣く來蘭がしくてしくて...もうそれは自然な流れで俺は來蘭を抱きしめていた。

そしてれようとしたその時

「だめ」

來蘭は拒絶した。

「それはできない」

「どうして?」

人が居る...彼を裏切れない。裏切りたくない。」

「そう...か...ごめん...」

來蘭は大きく首を振って

「わたしがいけない...ごめん...」

そう言って、さっきまでとは明らかにちがう涙を流した。

「泣かなくていい!別にお前は、俺をしたわけじゃない。俺が勝手にお前に墮ちただけだ」

來蘭は顔を上げ、俺の目を見ると

「ありがとう...ごめん...」

そう言って泣きながら懸命に笑った。

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