《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》蓮との出會い 5

には困ったことはなかった。

母親を、あのキチガイから守れなかった後悔の念からなのか、に手を上げてる奴を見ると黙ってられずにが勝手にいてしまうようになってしまっていた。

裏社會では、に手を上げるクズばかりで、それでもそんなクズにすがって泣くも多くて...

助けたは大抵が寂しいで、抱いてくれと俺にせがんだ。それでしでも寂しさが埋まるのならと、抱いてやった。

そうゆうたちは、しばらくは俺の側に居て『俺の』になろうとするが、そのうちに俺を『私の男』にしようとしたがる。

そうなってくると、俺の闇をこじ開けようとして來るんだ。しかし俺は、誰にもその扉を開けようとはしなかった。

諦めたは、靜かに去って行った。

來る者も拒まないが、去る者も追わない。

だから気がつけばまた一人だった。

ずっと一人だったから、また一人に戻ったまでだと思うだけだった。

今日だっていつものように、をボコボコにしてる場面に出くわしてしまって、見て見ぬふりは出來なかっただけだった。

相手が4、5人の時點で分が悪いのは明らかだったが、俺がやられてる間にが逃げられりゃ、それでいいと思ってやったことだった。

來蘭にゴミ投げつけられてなきゃ、朝までゴミの中で寢てただろう。

なんの因果か、來蘭と俺は出會ってしまった。

男だに関わらず、人に執著したこと自、経験がなかったが、來蘭には『墮ちた』...

人が居ようが、構わずに「抱いて」とって來るしか出會って來なかったから、人が居るからと拒まれたのは初めてのことで、が故に強烈に來蘭をしいと思った。しかしそれ以上に『大事』にしてやりたいとも思ったんだ。

きっともうその時點で、來蘭への想いは『』ではなく『』だったのだろう。

「いけない、もうこんな時間! 加奈が心配する」

「加奈?」

「その私を救ってくれた子、加奈と一緒に暮らしているの」

「そうなのか...心配させたらいけないな」

「今度の土曜日、バンドでこのステージに立つから、見に來て...蓮、あなたに聞かせたい歌がある。」

「気が向いたら行くよ...」

そんな曖昧な返事をして、俺たちは別れた...

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