《一目惚れから始まった俺のアオハルは全部キミだった...》next stageへ 4

〈來蘭side〉

年が明け、〈東京ドーム〉公演が大々的に発表されると、すぐにSNS上では、チケット爭奪戦必至と大騒ぎになった。

そして、2月に発売されるニューアルバムの購者の優先予約チケット販売が、東京ドームチケットの最速先行販売とアナウンスされるや否や、アルバムの予約が殺到し、予約の時點でミリオンか?!と、世間を騒がせていた。

プロモーション活も多忙を極めていた。

コロラドミュージックは、業界の中でも鬼のようにプロモーション活をさせることで有名で、主要な音楽番組にはすべて出演、人気ラジオ番組への出演、雑誌やWebの取材、寢る暇もないような日々が続いた。

その鬼のようなプロモーション活の甲斐もあり、ニューアルバムの売れ行きは絶好調!

そして、東京ドームのチケットもsold outした。

ここからは東京ドームに向けてのライブリハーサルが本腰をれて始まる。

走りがちな、テンポの早い曲は、CD通りのBPMのクリック音に合わせてやってみたり、それぞれにある苦手曲を、徹底的に練習したり...

育會系のそうちゃんと介くんの、ストイックな姿勢がうちのスタンダードなので、リハーサルも毎晩納得が行くまでやるもんだから、連日終わるのは深夜で、スタッフのが參り始める始末だった。

「來蘭、大丈夫?」

今朝からがだる重で、朝食もランチもあまり食べられなかったわたしを心配して加奈が聲を掛けて來た。

「...うーん、朝よりかはましなんだけど、なんだかずっと胃が重いんだよね...」

「でも何か食べないとねぇ...夜食、どんなものなら食べれそう?」

「そうだなぁ...おだしの効いた溫かい素うどん...とかなら食べられそうかな...」

「ん、おっけ!帰ったら作ってあげる」

「どうした?來蘭合悪いのか?」

加奈との會話が聞こえたそうちゃんが心配して聞いてきた。

「來蘭最近あんまり食べれないんだよ...」

加奈...余計なことを...心配なそうちゃんが騒ぐから...もぉ...

「やっぱり食べてないのか!最近痩せたなと思ってたんだよ...よし!帰りに牛丼食いに行くか!」

「ちょっとそうちゃん!今何時だと思ってるの?もう深夜だよ?そんなの食べれるわけないでしょう?」

あぁ、またムカムカしてきた...

だめだ...

「気持ち悪い...」

「あ、ほらもう青木!やめてよもう...來蘭大丈夫?トイレ行く?」

タオルで口を抑えながら、黙って頷いた。

朝からほとんど食べてないから、吐いたところで出るものもないのだが、のむかつきは収まらなかった...

「來蘭...ちょっとこれは病院行った方がいいよ..一緒について行ってあげるから、明日病院行こ?」

加奈はわたしの背中をさすりながらそう言った。

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