《(ドラゴン)メイド喫茶にようこそ! ~異世界メイド喫茶、ボルケイノの一日~》ボルケイノの最後の仕事・前編
「……やはり、メリューは何も伝えずに別れたのね。まあ、彼のことだからそうなると思っていたけれど、いざ実際にそうやられると困った話ね、やはり、私に相談をしてきた段階で話をしておくべきだった」
聲を聴いて俺は振り返った。
そこに立っていたのはメイド服姿のティアさんだった。
「ティア……さん?」
「私は言ったはずなのよ、メリューに。『ボルケイノを閉める』のならば、従業員にその説明をしなさい。それをするのは、ここを任されたあなたの役目なのだから、と」
「ボルケイノを……閉める、だって?」
俺はティアさんの言った言葉が理解できなかった。
だって、そうだろ? 唐突にそういわれても理解できるはずがない。
ティアさんの話は続く。
「メリューからボルケイノを続けていく理由については聞いただろう? メリューはそれを達したと言った。そして、私の父もそれについて認めるだろう。今、メリューは私の父のもとへと向かっているはずだから」
「メリューさんの……このボルケイノの目的――」
俺は思い出す。
かつてメリューさんから語られた、ボルケイノの目的。
それは世界中の人々を笑顔で溢れさせること。
そんなこと、簡単に実現するはずがない!
まだ、やり殘したことだってたくさんあるじゃないか!
「……まあ、あんたが怒る気持ちも解らなくはないのだけれど、このままだともう終わりだよ。メリューが真意を告げて、私の父が了承する。そうすれば、ボルケイノの異空間は消滅し、この世界とつなぐ『扉』も消失する。そうなれば、あんたは二度とボルケイノに行くことはできなくなる」
「俺に……何ができる?」
立ちあがることしかできなかった。
ティアさんに聞くことしか、俺はできなかった。
深い溜息を吐いて、ティアさんは言った。
「……そこまで言うなら、止めるか? メリューの発言を」
「え?」
ティアさんの言葉は予想外のものだった。
まさか、そんなことをティアさんが言ってくるとは思いもしなかったからだ。
ティアさんの話は続く。
「何もまだメリューは私の父に正式に伝えたわけではない。今回のことは、まだ本人は伝えていないのだ。だから、メリュー本人が直々に私の父に會いに行っているだけのこと。だから、メリューと私の父との邂逅を防げばいい。止めればいい。それで、話し合えばいい。そうすれば、まだ可能はできるだろう」
「……でも、そんなことを、してもいいのか?」
踵を返すティアさんに、俺は言った。
「……ここで何もしなかったら、男が廃るぞ、ケイタ?」
ティアさんは再びこちらに顔を向けると、まるで嬉しそうに笑みを浮かべていた。
モテない陰キャ平社員の俺はミリオンセラー書籍化作家であることを隠したい! ~転勤先の事務所の美女3人がWEB作家で俺の大ファンらしく、俺に抱かれてもいいらしい、マジムリヤバイ!〜
【オフィスラブ×WEB作家×主人公最強×仕事は有能、創作はポンコツなヒロイン達とのラブコメ】 平社員、花村 飛鷹(はなむら ひだか)は入社4年目の若手社員。 ステップアップのために成果を上げている浜山セールスオフィスへ転勤を命じられる。 そこは社內でも有名な美女しかいない営業所。 ドキドキの気分で出勤した飛鷹は二重の意味でドキドキさせられることになる。 そう彼女達は仕事への情熱と同じくらいWEB小説の投稿に力を注いでいたからだ。 さらにWEB小説サイト発、ミリオンセラー書籍化作家『お米炊子』の大ファンだった。 実は飛鷹は『お米炊子』そのものであり、社內の誰にもバレないようにこそこそ書籍化活動をしていた。 陰キャでモテない飛鷹の性癖を隠すことなく凝縮させた『お米炊子』の作品を美女達が読んで參考にしている事実にダメージを受ける飛鷹は自分が書籍化作家だと絶対バレたくないと思いつつも、仕事も創作も真剣な美女達と向き合い彼女達を成長させていく。 そして飛鷹自身もかげがえの無いパートナーを得る、そんなオフィスラブコメディ カクヨムでも投稿しています。 2021年8月14日 本編完結 4月16日 ジャンル別日間1位 4月20日 ジャンル別週間1位 5月8日 ジャンル別月間1位 5月21日 ジャンル別四半期2位 9月28日 ジャンル別年間5位 4月20日 総合日間3位 5月8日 総合月間10位
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