傷》犠牲

「犠牲」

5月9日18時32分 僕、遠藤翔は殺人犯になった。

事件の発端になったのは5月7日13時30頃、

晝休み、僕はいつもどうりに図書室へと向かっていた。

僕は毎日晝休み1人で本を読むのが日課になっていた。

そこに向かうまでには長い走り廊下があり、

図書室に行く為には妹のクラスの教室の前を通る必要があったのだ。

そこで見てしまったのだ。

妹がクラスメイトに酷いいじめをうけていたのを。

僕はすかさず教室の中にっていった。

そこにはクラスメイトが5人程と擔任の教師が居たのだ。

そう、教師もいじめに加擔していたのだ。

僕は急いでその教室から妹を連れ出し、保健室に向かった。

僕は必死に妹の咲に何があったのかを問いただした。

しかし咲は「転んだだけ。」ただ、それだけを言った。

僕は察した。

誰かに言ったらもっと酷くいじめられる。

もしかしたら保健室の先生もグルかもしれないと思ったのだ。

「咲、怪我治せよ。」そう言い、

家に帰ったら何があったか説明しろ。と書いた紙を渡した。

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5月7日18時、

僕はいつもしているバイトを休み、咲を校門の近くで待っていた。

雨が降り始めたから僕は傘をさして待っていた。

そこに部活帰りの咲が片足を引きずりながら雨に打たれながら歩いてきた。

咲のに目をやると晝休みにはなかったあざや打撲があり、

そして目にはが無くなっているようにも見えた。

家まで肩を貸しながら歩きそこまで遠くもない距離だが

いつもの2倍かかりようやく著いた。

咲は家に著くといつもの咲に戻り笑顔で振舞った。

でも僕は無理に明るく振る舞う咲を見て涙がこぼれた。

僕がしっかりしていれば、僕が助けてやれれば…悔いしか殘ってなかった。

僕は涙をこぼしながら咲に聞いた。「なんでいじめられてるんだ?」

咲のきが止まった。急に真剣な表でこちらを見つめた。

「私は高校にった頃からいじめられてたの、

理由は両親が居ないこと、そして周りとズレてること。」

そう、僕達には両親が居ない。

生まれてすぐ捨てられたんだ。

自分勝手な両親、今でも多思い出す度に恨んでいる。

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僕はさらに質問をした。

「ならなんで先生はいじめを止めない。しかも加擔してたじゃないか!」

「先生は悪くない。」咲は諦めたようにそう言った。

「どういう事なんだ?」

「途中までは助けてくれてた、けどねいじめのリーダーみたいな子にね

脅されたんだって、セクハラか癡漢で訴えるって。」

遠藤は悔しかった。そんな脅しに負けた先生もだが、

今セクハラや癡漢は目撃者さえ居れば簡単に立してしまうのだ。

そこで「咲、しばらく學校休んでくれ。俺が話してくる。」

と咲をなだめるように言った。

咲は首を橫に振ったが、「お前がたった1人の家族なんだよ。」

僕が放った言葉に咲は「分かった。」と返事をした。

翌日の晝休み、咲のクラスへと向かった。

「すいません、先生にお話があるのですが、」

その教室には咲をいじめていたクラスメイトが平然と過ごしていた。

「分かりました、隣の教室で話を聞きましょう。」

隣の教室に移り、教室の鍵を閉め、指定された席へと座った。

「君は咲さんのお兄さんだよね?」

「はい、そうですが…話したい事は分かっていますよね?

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妹がいじめをうけている件です。」

僕は怒りを抑えながら話していた。

「すいませんでした!」教師は深々と頭を下げた。

僕は「貴方を責めるつもりはありません。」と優しい口調で言った。

教師が頭を上げようとしたが話を続けた。

「しかし何故、いじめのリーダーとも言える生徒を

野放しにしているのですか?理由があるんですよね?」

教師は話し出した。

「実はあのいじめの主導者とも言える生徒は

斉木グループの會長の娘でして、學校でも対応出來なく、

1回校長に報告したのですが、お金で解決してしまったそうで

私は手の出しようが無いのです。それに…」

斉木グループ、ここ數年で大長している大手企業だ。

そして僕は「先生が脅されている事は知っています。

先生、お願いです。協力していじめを告発しませんか?」

そう言って深々と頭を下げた。

「分かりました、明日警察に行きいじめを告発しましょう。」

そう言ってくれた。

そして翌日の5月9日17時10分、學校を終えて

教師に指定された場所へと向かった。

そして著いてから數分後、

その教師と咲をいじめていたクラスメイトが集まった。

「先生これどうゆう事ですか?」そう言った瞬間、

クラスメイトが一斉に襲いかかってきた。

そしていじめのリーダーだと思われる子が話し始めた。

「バーカー!お前の考えてる事だって分かってんだよ!

しっかり先生にも言っといたんだがらね?

するフリしてここに連れて來いって!

しっかり殺してやっから、お前もあいつも。

でも警察に行っても無駄、買収してるんで!」

その子は笑い続けた。

そして僕の怒りは頂點達してしまった。

近くにあったコンクリートの塊でその子の頭を思いっきり毆ったのだ。

その子はかなくなってしまった。死んだのだ、僕が殺したのだ。

その場に居たクラスメイトと教師は悲鳴をあげながら逃げ去った。

僕は人を殺してしまった。そう思った。

つかさず警察に自首しようとしたが、自首した所で何も公にならない。

自首してもいいように言われ向こうが被害者のようになってしまう。

これで遠藤は咲にLINEで最後のメッセージを送った。

容はもう會えない。さよなら元気でな。という容だった。

僕はは殺人犯になったが、どうしてもいじめの事を公にしたかった。

じゃなきゃ彼は悲劇ので終わってしまうから。

警察は遠藤翔を追っていた。

その事で妹の咲にも話を聞くことになったのだ。

しかし容は僕がいつから戻っていないかとか、

攜帯電話を調べるとかしかしなく一切機については聞いていなかったのだ。

それを怪しんだのが記者の水無月玲奈だった。

水無月玲菜は西城新聞の新人記者。

元々咲とは知り合いだったらしい。

その事もあり咲に話を聞いてくれた。

「咲ちゃん、お兄ちゃんが居なくなったの心當たり本當にないの?」

と優しい口調で聞いた。

そしたら咲は「私」とだけ言い泣いてしまった。

咲が原因ならと思い、翔と咲が通っている學校に行った。

「すいません、○○の記者なんですが、

先日起きた殺人事件についてお話を聞ければと思いまして」

學校は「お引き取り下さい」の一點張りだった。

しかし水無月が放った一言で教師の態度がガラッと変わる。

「なら遠藤咲さんのいじめの件については?」

見てわかるほど分かりやすく揺している。

「私、咲ちゃんからお話聞いたんですけど…」

とハッタリを一か八かかましてみた。

そう言うとスリッパが用意され「お上がりください」と態度が一変した。

咲のクラスの教室へと案され、

そして被害者のクラスへ著いた。

被害者の席には花が添えてあった。

しかし咲の席の機には

死ね、消えろ、ゴミクズなどと言った暴言が書かれていた。

そして水無月は教室の扉の前に立ち、

「すいません、○○の記者の水無月と申します。

授業中申し訳ありませんが

○○先生とお話をさせて頂けないかと。」

そう言い先生を育館へ移させた。

「私に何か用でしょうか?」

先生は何も知らないような様子でこちらを見た。

水無月は「こちらの學校でいじめがあると告発をけまして、

それについて調査しに來たのですが、やはりいじめがあるみたいですね。

それも學校を休む程に、どうゆう対応を取っているのでしょうか?」

そう問い詰める様に言った。

すると「この問題については誠心誠意取り組んでいます。」と言ってきた。

水無月はため息をつき「そうですか、これで誠心誠意ですか、殘念です。」

上を見上げながらそう言い放った。

「貴方は一何をしたいんですか?」

相手の教師はキレ気味で言ってきたのだ。

そろそろと思った水無月は、ポケットにれていた録音機を取り出した。

記者の武の1つだ。

「これを教育委員會へ提出致します。」そう言うと

先生の態度が一変し「それだけはおやめ下さい!なんでも致します!」

そう言い土下座までしたのだ。

あきれた水無月はため息をつき、

「咲ちゃんのいじめの原因をご存知ですよね?」と聞いた。

そう言うと先生は驚き、

「何故生徒の名前を!?」と聞いてきた。

「それにはお答え出來ません。詳しく聞かせて下さい。

もちろん録音させてもらいますよ。」

そして遠藤咲に対する酷いいじめの報を水無月は摑んだのだ。

咲の元へ向かっている最中ポケットが揺れた。

攜帯が鳴っていた、遠藤からのメッセージだった。

逃走から1週間後

既に名前も顔も公開され全國指名手配されていた

僕はこれ以上の逃走は不可能だと思い、告発の方法を考えていた。

それで思いついたのが命を懸け、ネットを使った告発だった。

奇跡的に遠藤は財布を持っていた為、殺害してしまった時、

被害者からお金を抜き取っていて、

パソコンを買えるだけのお金はあったのだ。

しかし指名手配されている為、監視カメラがある場所はアウトだ。

そしたら神永電気という所がヒットした。

古く人気もない。絶好の場所だ。

しかし指名手配犯が來たら通報されるに決まっている。

その時カバンの奧底にってたエアガンの事を思い出した。

もしもの時だけ使うと決め、電気屋にった。

売ってるのは古い機種ばっかりだがまだまだ使えるのばかりだった。

「コレください!」そう言うと店員さんがこちらへ走ってきた。

「あんたどっかで見た顔だねぇ」

と言割れながらも會計を済ますことが出來た。

そして作戦を決行させたのだ。

5月17日12時30分

アプリのライブ配信機能を使い、配信を開始した。

もちろんその前に水無月には自分の居場所を伝えていた。

そして僕は話し始めた。

「私は○○高校の生徒の遠藤翔です。

私は子生徒を殺した殺人犯です。これは歪むことの無い真実です。

しかし、私は無意味で殺人をすることはありません。」

この時すでに閲覧數が5000人を超えていた。

「私の妹がいじめられていました。

いじめの主導者は斉木グループのお嬢様でした。

高校は権力とお金に屈したのです。それと警察も屈していたのです。

圧力をかけられ、いじめの事を公にしないだろうと思い、

このような事をする事にしました。」

等々閲覧數が500000人を超え警察が到著した。

そこには咲と水無月の姿もあった。

「お兄ちゃんありがとう、けどもう止めて。」

咲が泣きながら言い出した。

そこで僕は「なら1つ條件があります。」

警察は「何でも答える、約束する。」とハッキリ言い切った。

「いじめの件を公にしてください。

約束を守ってくれるのならそれだけです。どんな罰でもけます。」

警察は笑顔で「約束するから、降りてきなさい。」と言った。

そして僕はホッとした顔で警察に同行し逃走劇は幕を閉じた。

僕は裁判で懲役7年が言い渡された。

人を殺したんだ、罪は償うつもりだ。しかし

その後、いじめの実態は捜査される事は無かった。

咲もこの事件の影響で転校になったけど元気らしい。

しかし非常に殘念で仕方ない。

警察は僕を裏切った、約束を守ってくれなかったのだ。

いじめた奴らは今も平凡に暮らしているのだろう。

END

あとがき

最後まで読んでくれてありがとうございます。

この話はもちろんフィクションです。

リセットページ episode3 告発に大幅アレンジを加えて

1つの短編小説にしました。いかがだったでしょうか?

本當はハッピーエンドで終わらせたかったのですが

皆さんにもっと考えて貰えたらと言うことで

ちょっと中途半端な終わり方にしました。

しでも想持ってくれたら嬉しいです。

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