《最強の高校生》第2話 苦戦
「ふざけたことしてんじゃねーよ」
その聲は発した所から聞こえた。
そこにいたのは先ほどまで教室にいたはずの龍騎だった
「香菜、怪我は無いか?」
「え?あ、はい、だいじょうぶで…」
「貴様、何をした」
「何って、當たる前に障壁を張ったんだが?」
そう、クルワッハの攻撃を防いだのは龍騎だったのだ
彼は、クルワッハが攻撃しようとした瞬間に香菜たちの前に瞬間移したのだった。
「何故、貴様が私の攻撃を防げたのだ!人間である貴様がだ!」
「お前、さっき自分で言ってたじゃないか。最強を殺しに來たって」
「まさか、貴様が…」
「ああ、そのまさかだ」
そうクルワッハが探していた最強と呼ばれている者は龍騎だったのだ。
「そうだ、1つお前に言い忘れていたよ」
「なんだ?」
「お前、何香菜にふざけたことしてんだよ、消すぞ」
そう言った時には既に龍騎は周りの敵を蹴散らし、香菜たちを校舎に避難させていた
その後、龍騎は校舎の周りに障壁を作ってから蚊を追い払うかのように蹴散らしていく
「ハッハッハ、そうか、貴様が最強と呼ばれている者か!ならば、貴様を殺すのは簡単だな。何せ人間なら、私に勝つことはできないからな」
「そんなん、やってみなけりゃ分かんないだろ」
そう言いながら龍騎はクルワッハのところに近づいていく
「いいや、無理だね。なぜならば…」
その時だった
「きゃっ!」
香菜の香菜の悲鳴が聞こえた
龍騎が急いで振り向くとそこには先ほど香菜が助けようとしていた生徒が香菜を拘束し魔方陣で転移しているところだった
「彼は頂いていくよ、君が興味を持ったのならば何かしらの能力でもあるのだろうからね」
「ふざけるな!香菜を返せ!」
「そうだ、人間が悪魔に勝てない理由を教えてあげようか。なぜならば、君たち人間は仲間意識が強いらしいじゃないか。なら、それを使えばたとえ最強でも隙は生まれるだろう?今のようにね」
「何を言って…」
ドンッ
龍騎は一瞬、何の音か分からなかったがすぐに理解した。香菜が拐われたことに揺し、その隙をつかれたのだと。
龍騎の腹にはがあいていた
「ふむ、最強と言えどこんなものか。ならば、彼を調べる必要は無いか。そうだな、見た目は悪くなかったから私の妻にでもしようかな。どんな聲でなくのか楽しみだ。」
クルワッハはそう言って魔方陣で消えていった。
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