《闇夜の世界と消滅者》九話 剣技決闘(デュエル)開始! 中編

風刃・旋風エルトス・ブレイドの猛攻をけながら、イルディーナはに対抗する手段を必死に考えていた。

今の実力では恐らく彼には遠く及ばない。だが………

(私の技はダメでも、母様の技なら勝てるっ!)

しかし今の狀態ではたとえ低級魔法レイクラスですらまともに使えない。

一瞬。たった一瞬でいいのだ。

一瞬でもの気が逸れれば、確実に発できる。

と、そのとき

「ーー三觜島選手は勝利を確信したのか、イルディーナ選手を見ようともしません!!」

きた。この瞬間を待っていた。

「今までの借り、ここで返させていただきます!」

そう言って維持してきた防壁をまとめて吹き飛ばす。

ここで決める!

「迸る 裂ける右腕

涙がんだ赤い月の夜 桜は黒に染まり

川は黃泉へと繋がる 號泣する子供

祈りを捧げる神父 神は下界を見てほくそ笑み

救済の糸を垂らす

すべてをグラッジ終わらせるエンド怨恨の復讐者アベンジャー!!」

が驚いた風にこちらを見やる。

確実に倒したと思ったのだろう。

この隙は絶対逃さない!

「これで、終わりですっ」

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