《闇夜の世界と消滅者》十七話 窓から侵
面倒なことになった。
は誰に言うでもなくぼそりと呟いた。
目の前では鈴音とティナが論爭を続けている。
「何故兄様は私と一緒に住んではいけないんですか!」
「だから何度も言わせないでくれるかな!? 男が同じ部屋でなんて間違いを犯すかもしれないじゃない!」
「兄様は男としか間違いを犯しませよ!」
「オイ!」
オイこらテメェ今なんて言った!?
「冗談ですよ兄様。いくら兄様でもそんなアブノーマルな癖を持っておられると、さすがの私も想が盡きてしまいますごめんなさい謝りますのでその手の騒なものしまっていただけませんか」
「あまり冗談ばっかり言ってるといくらお前でも容赦しねぇぞ」
事実の手には『殺鬼』が顕現されており、いつでも抜刀できる狀態であった。
この様子に鈴音は冷や汗を流す。
「私は兄様をしております。家族としても、一人の男としても」
「………実の兄弟でが許されるはずがないだろう。そういう話はフィクションの中だ」
「あら。既事実を作ってしまえば何の問題もございませんが?」
「お前のはいつも重いんだよ………」
全く勘弁してほしい。
心の中で嘆息していると、ティナが見かねたように機を叩く。
「とーにーかーく! 君と鈴音ちゃんの同棲は認められません!」
「…………仕方がないですね。素直に諦めるとしましょうか」
鈴音はこういう時は素直に引き下がる。
もともとこの件が通るとは思っていなかったのだろう。
通ればの字、という気持ちでけたのかもしれない。
「じゃあ、兄様はいったいどこに寢泊まりすればいいのでしょうか?」
「そうだね…………今日寮にるのは無理だから、どこか泊まれるところ……あ、そうだ君。私の家に」
「「いいわけないでしょう!!」」
………うん?
何で聲が増えてるの?
扉の前に視線をやると、そこにはわが學園の生徒會長ーイルディーナがそこにいた。
何でここにいるの?
「どうしたのイルディーナさん?」
「し相談したいことがありまして。それよりも三觜島君が學園長と、ど、どど同棲するとはどういうことですか!?」
「? 問題ないよ? 私たち縁者だし」
「余計に問題でしょう!」
「じゃあ君はどこで寢泊まりすればいいの?」
「そ、それなら私の住んでいる寮なら空きがあるのでそこに住めば………」
「「卻下です!」」
一人増えたことで論爭が余計に大きくなり、事態は収拾がつかないようになっていた。
「あのー、俺の意見は………」
「「「(君)(兄様)は黙ってて!!」」」
「はい……」
俺の意見は無視ですかそうですか。
「では學園外で宿を探す問うのはどうでしょうか」
突然窓ガラスが砕け散る音がする。
それと同時にの聲が室に響き渡る。
今、窓から侵してきたような……
「はじめまして。ベルクリオ學園學園長の書を務めさせていただいている伊佐木香と申します。以後お見知りおきを」
「この狀況であいさつするの!?」
は思わず突っ込んだ。
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