《ヤンデレ彼日記》ヤンデレ化の始まり

放課後、教室を飛び出し、待ち合わせの正門に向かうと

「あ、市川君!」

と、俺に向かって手を振ってくれた。

「あ、待った?」

俺が問うと、宮前は

「ううん、今ここに來たばかり!」

にこやかな笑顔が顔全に広がる宮前は、いきなり俺の手を握り、

「まだ、お互いあんまり知らないから、ちょっと話し合える所行こ!」

こ、これは…で、デート…!?か、神様ぁぁぁ、俺を見放してくれなくてありがとうございます!宮前が握った左手…一緒洗いません…←汚いよ

「う、うん…」

今の俺は鏡を見れば、顔を炎のように熱くしている男子高校生…宮前から見れば、変質者だ。

「あ、あと…お互い名前で呼ぼーね!」 

宮前から名前で呼ばれるなんて…俺は世界一幸せダァぁぁぁ!

「駅のカフェとかどう?」

「い、良いよ…」

「じゃ、そこ行こー!」

繋がれる手に導かれ、俺は宮前と歩いた。

次回、彼の恐怖の行が始まる…

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