「おい、沖田。どうする？」

石原は犯人と思わしき男を確保し言った。

「いつもどおり確保でいいと思います」

沖田がはっきり言った。

「署まで連行する。付いて來い」

石原は男を立たせ車まで向かう。

発が起きた。窓がわれガラスが石原達めがけ降り注ぐ。

「やべッ!!逃げるぞ!!」

石原は男を前方に押し出し走る。

「わわ分かりました!!」

沖田の聲は裏返った。走り出したかと思えば、転んだ。

「何してる！！」

石原は男を押しながら走った。

「い、いい、いいい石原警部ぅう！！」

沖田がけない聲でぶ。

「なんだ！走れ！」

「違います！違いますって言うかそのー....とにかく、學校が崩壊しています！！」

「何ッ!?」

石原は學校を見上げる。それにつられて男も見上げる。

「やべえな.....」

校舎がどんどん崩れていく。

石原たちは校舎のがれきをけないところまで逃げた。

「なんとか、逃げ切れたな」

息を切らしながら言う。

「石原警部、はぁ、はぁ、どうしますか？はぁ、はぁ、」

「まずは署まで....だが車がねえな....まさか！」

「そのまさかだよ。車は校舎の瓦礫で潰されたさ、刑事さん」

男がにやりと笑っていった。

石原も沖田もその場で立っていることしかできなかった。

校舎は地獄のような景だった。び聲、泣き聲、発音.....逃げる場所を失いその場で呆然と立ち盡くしている人、諦めてしゃがんでいる人....

校舎は発の衝撃で二階、三階が崩壊した。だるま落としのように四階も落ちて崩壊する。

「発源を探せ!!」

SMUの隊長らしき男が言う。それに続けて隊員が「はいっ！！」と返事を返す。

発によって割れたガラスの破片や、発によってい出された火災。階段は逃げる人で埋め盡くされていた。何よりも恐ろしいのは発よりも逃げる際に転んでしまった人も気にせずに"道"として通ることだった。

「二階職員室の破損がひどいです！」

「分かった！」

SMUは職員室へ行く。

その破壊用はひどいものであった。職員室は跡形も無く消えている。と言う看板だけが殘っていた。

「おそらく破もとはここだな....」

瓦礫の下に足が見えた。

「人がいるのか!?大丈夫か!?いるなら返事をしろ!今助ける!!」

瓦礫をどかす。そこには、瓦礫によって潰された死があった。

「くっ....遅かったか....」

気持ちを切り替え元判定のため救出しようとするが再度発が起きる。

「ぐわぁああ！！」

SMUの隊員たちが風に煽られ吹き飛ぶ。

「くそぉおお！」

隊員たちの聲は音でかき消されてしまった。

「貴様ッ....なぜだ？なぜ読めない...?」

え？心を読めない...?

「何、俺の正を知ることもいらんだろう」

「まさかお前...倭界の人間ではないな...?」

「さすがだな、倭界の者は。俺は倭界じゃないからな。君には読めんだろう」

「倭界じゃないんなら...どこだ...?」

「分からないのか？倭界でなかったらあとはどこだ？」

こいつらはさっきから何を話しているんだ？

「すまないヒロト君。何はなしてるか分からなかったな。これは君には関係ないことだ」

倭界だの違うだのなんなんだ？一？

「簡単には神の領域にった話だ。君は神ではないだろう？だから話しても分からないんだ」

「つまり、黒男は神だってことか・・・？」

「一般的には―だ。まあ、俺は特殊能力を持ってるということを見れば只者では無いとは分かったろう。今は明かさないがこの心を読むこいつは倭界の神だ」

「そんな......黒男が神だったなんて.....そんなことより、大和は!?」

「もう、手遅れだ。見ろ、この敵の數」

黒男はそう言って周りを見渡した。

いつの間にか四方八方を敵に囲まれていた。まさに、四面楚歌だ。

この狀況をどう切り抜けるか.....

「殘念だが、大和は諦めろ。時空間で現世に戻る」

「嫌だ!!絶対に大和を助けたいんだ!!だって....だってまだ、もっと遊びたいし未來もあるじゃないか!!」

「俺はお前を手した理由はそれではない。別の目的があっての手だったのに、いまや黃泉路にいる。もう、ここまで來たら引き返せなぇな。現世で本當のことを伝える」

黒男はそういうと時空を歪めた。

黃泉路にいる者たちは驚きで目を丸くしている。

ヒロトは、その歪みに飲み込まれ、一瞬で現世に戻った。

「ヒロト、君には彼がいただろう？彼との時間を優先させるのか、それとももう"死んだ"大和を助けようと―絶対に助けられるわけではないのに―するのか？」

もう、"死んだ"なんて.....

「俺は.....彼との時間も....大和との時間も....どっちも、同じくらいに大切なんだ!!」

「じゃあ、彼を助けるほうを優先しろ!!」

黒男の眼は見えないが、なぜか悲しみのがけ取れた。

「ああして黃泉にいる時間も、現世の時間は進んでいる。多なりとも時差はあるが今生きている彼を助けるほうがいいんじゃないのか？」

黒男は優しく、そう言った。

するとそこに、3人の男が來た。

「お前、こいつに何をした!」

なんだか誤解されてそう

あとがき

すごい長くなってしまいました。久しぶりの更新です。はい。

このお話の次はちょっとグロテスクな表現がってきますのでお気をつけを。

まだ、この學校のお話は続きます。