《死に溢れるこの世界で》第十二話 消えた犯人
3人の男のうち2人が警察手帳を出した。一人は石原という大柄の男、もう一人は沖田という弱弱しいじの人だ。あと一人は......クラスを襲った奴だ。
「貴様、よくもぉ!!」
ヒロトはその顔を見た瞬間無意識にんでいた。
「ん?こいつに何か心當たりでも?」
大柄の刑事が言う。
「い、いやぁ~ひ、人違いだ、だよぉ~」
クラスを襲った奴は白を切る。
「こいつは、俺のクラスを襲い、先生を殺したんだ!間違いない、この男だ!」
ヒロトは憎しみ、恨みから今すぐにでも飛び掛りたいくらいだ。
襲ってきたときは強く、恐ろしく見えたのだがこうしてつかまってるのを見るとものすごく小さく、弱く見える。
「こいつが犯人か...お前はたくさんの尊い人の命を絶たせた。お前には重大な刑罰が下るだろうな」
「俺、ほんと違いますって!!」
「じゃあなぜ銃弾を持っていたのですか!!」
沖田が聞いた。
「それは......護用だ!なんで疑われなければいけないんだ....」
Advertisement
「なぜ校にいた!!」
石原が問いかける。
「すみません!!僕が襲撃の犯人です!本當に申し訳ございませんでした!!」
襲撃した男は土下座して謝った。「でも、これだけは信じて下さい、発については僕は知りません!!僕は発はしてません!!」
「ッ!?信じがたい話だが、それは本當か?」
「本當です.....計畫では、僕が襲撃して、逃げ出せっていう任務だったんですが、発が起きて....発が起きるって言うことは知ってたんですけど、ここまで大きいとは....」
「お前は指示されたんだな?なるほど。報酬は金だったのか?」
「はい....母親が病気で.....治療するのに大金が必要で....それで....」
酷く弱弱しく、見えた。一回り小さくなった気もした。
「だからといって人を殺していい理由にはならねえんだ。人一人のために、何人もの命が必要なのか?」
石原は怒鳴ってはないが重圧がある聲で言った。
「すみません....指示した奴がほかの奴にもしかしたら発させるように言ってたのかも知れません...」
そうしていると、校舎全が大きく傾き、崩壊した。
轟音とともにあたり一面を潰した。周りは燃え盛る炎と煙に瞬く間につつまれた。
「ゴホッ、ゴホッ.......くっ....」
全に激痛が走る。下半の意識が無い。
ヒロトは、崩壊時に、下半が瓦礫の下敷きになってしまっていた。
ヒロトはとてつもない熱さをじていた。
――あ、熱い....火...か....俺はもう...ここで....
そう思った剎那、意識は暗い闇の中へ落ちていった。
――これは....俺.....?
ヒロトは宙に浮いていた。そして、ヒロトが見ているのも、瓦礫の下敷きになっているヒロトであった。
――これは.....火だ!
ヒロトが見たものは大きな炎だった。周りが燃え始めている。
ヒロトの上にある瓦礫も、その一つであった。
「熱い、熱い.......ぬわぁ~!!!!!」
下敷きになっているヒロトが言った。そういった瞬間、ヒロトは炎に飲み込まれてしまった。
――噓だろ....どうしたら....どうしたら.....!!!
《あなたの見ているビジョンは、あいつがやったもの。あなたは、自分の命と、ほかの人の命を救うために見せているの。あなたはビジョンを見て、どうするか決めて。助けるか助けないじゃなくて、どうしたら助けられるか。いい選択を期待してる》
どこにいるかはわからないがの聲がした。冷靜で、が無い聲。
「誰だ!どこにいる!!」
ヒロトが問いかけても答えは返ってこなかった。
「......はっ!!」
ヒロトは目を覚ました。――今のが、ビジョン....
「大丈夫ですか!!いるなら返事をしてください!!」
救急隊の呼びかけだ。ビジョンでは見れなかったのに...
「うわぁーーー!!!!」
熱さでまともに答えることができない。
「大丈夫ですか!今行きます!!」
救急隊がヒロトの元へ行く。
「こ....ここです....」
ヒロトは一杯聲を出す。
救急隊がヒロトの存在を確認し、瓦礫をどかそうとする。その瞬間、大きな火に救急隊とヒロトは飲み込まれた。
「ぬうわあああああ!!!!」
ヒロトは大聲をあげた。救急隊の人も悲鳴を上げる。
「ざまあ見やがれ....俺が真犯人なんだよ愚民ども.....」
ヒロトが燃える様子を遠くで眺めていた男がつぶやいた。踵を返して歩き出した。
その男のは、濁った水をしていた。
あとがき
學校の事件が結構長引いてますね、はい。
さて、この事件もそろそろ終わりますが、終わったとしても、すべておわったわけではないことを理解しといてください。すぐ回収すると思います。
では、次回予告!佐々木邸一家殺人放火事件の犯人が現る!?
お楽しみに~
【書籍化】厳つい顔で兇悪騎士団長と恐れられる公爵様の最後の婚活相手は社交界の幻の花でした
舊タイトル【兇悪騎士団長と言われている厳つい顔の公爵様に婚活終了のお知らせ〜お相手は社交界の幻の花〜】 王の側近であり、騎士団長にして公爵家當主のヴァレリオは、傷痕のあるその厳つい顔から兇悪騎士団長と呼ばれ、高い地位とは裏腹に嫁探しに難航していた。 打診をしては斷られ、顔合わせにさえ進むことのないある日、執事のフィリオが発した悪気のない一言に、ついにヴァレリオの心が折れる。 これ以上、自分で選んだ相手に斷られて傷つきたくない……という理由で、フィリオに候補選びを一任すると、すぐに次の顔合わせ相手が決まった。 その相手は社交界で幻の花と呼ばれているご令嬢。美しく引く手數多のはずのご令嬢は嫁ぎ遅れに差し掛かった22歳なのにまだ婚約者もいない。 それには、何か秘密があるようで……。 なろう版と書籍の內容は同じではありません。
8 81【洞窟王】からはじめる楽園ライフ~萬能の採掘スキルで最強に!?~
【本作書籍版1~2巻、MFブックス様より発売中】 【コミックウォーカーで、出店宇生先生によるコミカライズ連載中】 【コミック1巻~2巻、MFC様より発売中】 サンファレス王國の王子ヒールは、【洞窟王】という不遇な紋章を得て生まれた。 その紋章のせいで、ついには父である王によって孤島の領主に左遷させられる。 そこは當然領民もいない、草木も生えない、小さな洞窟が一つの孤島であった。 だが、ヒールが洞窟の中でピッケルを握った瞬間、【洞窟王】の紋章が発動する。 その効果は、採掘に特化し、様々な鉱石を効率よく取れるものだった。 島で取れる鉱石の中には、魔力を増やす石や、壽命を延ばすような石もあって…… ヒールはすっかり採掘に熱中し、いつのまにか最強の國家をつくりあげてしまうのであった。 (舊題:追放されたので洞窟掘りまくってたら、いつのまにか最強賢者になってて、最強國家ができてました)
8 101朝起きたら、幼馴染が悪魔に取り憑かれていた件
ごくごく普通な學園生活を送る、 高校1年生、西田 徳馬は 一つだけ誇れる自慢があった。 それは、成績優秀、運動神経抜群、 容姿端麗な宮園 愛花の幼馴染だということ。 いつものように愛花の家のインターホン を押し、愛花の可愛らしい聲で 1日がスタート。ーのはずだったが⁉︎ ☆不定期更新m(._.)m☆ ☆率直なコメントお待ちしております ☆1話1話が短めです(((o(*゚▽゚*)o)))
8 111創造のスキルとともに異世界へ
事故で死んだ江藤雄一は神の元へ。 神がひとつだけ力をくれると言うので、俺は創造の力をもらい異世界へ行った。その先で雄一はスキルを駆使して異世界最強に。
8 130存在定義という神スキルが最強すぎて、異世界がイージー過ぎる。
高校生の主人公 ─── シンはその持つスキルを神に見込まれ、異世界へと転移することに。 シンが気が付いたのは森の中。そこには公爵家に生まれ育ったクリスティーナという少女がいた。 クリスティーナを助ける際に【存在定義】という名の神スキルを自分が持っていることに気付く。 そのスキルを駆使し、最強の力や仲間、財寶を手に入れたシン。 神に頼まれた事を行うのと一緒にした事は……のんびりな日常? ※基本のんびりと書いていきます。 目標は週一投稿!
8 84俺の小説家人生がこんなラブコメ展開だと予想できるはずがない。
プロの作家となりかけの作家、イラストレーター。三人で小説を生み出していく軽快意味深ラブコメディ。高校を入學すると同時に小説家デビューを果たした曲谷孔と、同じ高校に入學した天才編集者、水無月桜、イラストレーター神無月茜の三人が織りなす、クリエイターならではのひねくれた純情な戀愛物語。 ※タイトル変更しました
8 154