「聞こえてるだろ？」

水の濁ったをした男が問いかける。

―一誰なんだ！あれは...

「おい、お前に話しかけてるんだ俺は。」

男が近寄ってきた。

男の眼は鮫のようで向ける視線はとがった針のようにいたくじた。

「あ、ああ...」

「答えろ」

ところどころが付いていた。

「い、いるさ！お、俺には彼がいる...親友もいる！...い、いた....もう、死んだけど...」

「そうか、それはすまない。俺がこの発の犯人だ。」

そう言って男はヒロトに向かって土下座した。

「なん....だと...?」

ヒロトは目と耳を疑った。いきなり犯人と自白し、土下座をしたからだ。

「俺が、お前の大切な人を殺してしまった。彼さんは無事か？」

ヒロトはその景にただただ、呆然とするばかりだったなぜが怒る気も湧かなかった。

「たくさんの人が亡くなってるんだぞ...俺だけに謝るのはどうかと思うんだが....」

「知っている!!俺のこの発の目的は...クックック....ハッハッハ！！絶を味わさすためだ！お前ら人間がいかに愚かなのか、分からせるためだ！！」

「この...野郎....！！！！」

ヒロトは無意識に男の倉を摑みにかかった――が、男は華麗によけた。

「摑むところもなかろう」

男はそういうと立ち上がった。

「くそ野郎がぁああ！！！！」

ヒロトは男に渾の一発をお見舞いした。―が、痛くなったのは自分の手だった。

「こんなの効かねえんだよ」

男はヒロトの腕を払いのけた。

「くそっ....」

ヒロトはが出る自分の拳を見て呟いた。

「俺は今、お前を殺さない。戦いもしない。お前はまだまだ弱すぎる。強くなってからだ。そして俺の名前を覚えとけ。俺の名前は――ザーク――だ。」

「飲み...か....」

ヒロトはザークに向けられた視線にを竦めた。

「じゃあな。」

ザークは瓦礫を踏みつけながら去っていた。

「くっそぉおおお！！！！！」

ヒロトは思いっきり地面を毆った。そんなことして大和が、彼が、みんなが帰ってくるわけではないのを分かっていたがこうしないと気が治まらなかった。

「ヒロト....たすけ...ろ...」

石原が殘る力で言った。

「今行く...!」

ヒロトは石原の上の瓦礫をどかそうとする。しかしびくともかない。

「くそっ...ダメか...あの、黒..おと..こ...」

石原はそう言ってうつ伏せた。

「...っ!!やっぱり俺は....」

「諦めるな!!まだ、助け...れる...だろ..!!」

黒男が石原の瓦礫をどかして言った。

「うん!!!」

そこに救急隊の増援がきた。

ー數日後ー

石原と沖田は退院後怒られた。學校発銃事件への調査は鐘が擔當することになった。

「しっかし、何か妙だな。佐々木邸事件が簡単に進みすぎてるんだよな・・・」

石原はタバコを吸いながらつぶやいた。

「石原警部、やっぱり佐々木邸事件おかしいですよ。なんで宮元が疑われたんでしょうか。そして犯人の目的はなんだったんでしょうか...今は亡くなってますし聞けませんが...」

沖田がきて言った。

「んなもん、俺に聞かれても知らねえよ」

「す、すみません！」

＊　＊　＊　＊　＊　＊

ヒロトは院していた。

「どう？調子？」

幸い彼は救助されていた。どんな言葉でもかけられるだけ幸せをじる。

「うん、梨香こそどうなの？」

梨香とは彼の名前だ。

「私は大丈夫。軽傷だったからね」

「あの狀況で軽傷って奇跡だな。すごいよ梨香は。強運の持ち主だね！！」

「お取り込み中申し訳ないが、あとどれくらい院するのだ？」

黒男が來た。

「なんだよ、急に。俺は今彼との時間を大切にしていたのに。」

「それはすまない。しかしそう簡単に見捨てれる問題でもないんだよ」

「なんだ？早く言ってくれ」

彼は怪訝そうな顔をしている。

「任務だ。お前に改造を施したのもそれが目的だからな。今回の任務は・・・」

「待て待て待て！！勝手に任務をけることになってるのか？俺は許可してないのに勝手に改造して事件に巻き込むのか？おかしくないか！！」

無意識に大聲を上げていた。彼に宥められ落ち著く。

「病院で話す話ではなかったな。飲みの件だ。」

「飲みって.......指名手配犯のこと？　ヒロト、それとかかわってるの！？」

梨香が聞く

「いやしばかり複雑なんだ。」

「お前に會いたがってるそうだ」