《神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!》園児編 第2話 いきなりのハプニング
太が東側に傾く午前8時半。
青い空に対して1割程度しか雲が見當たらない快晴の天気。
そして、今日は土曜日でもなく、日曜日でもない。さらに祝日でもないいたって普通の平日。
俺は母さんに起こされて狀況をしっかり確認したあと、母さんに言われるがままに朝の食事をとって、歯磨きを自分でして服を自分で著替えて、とある場所まで母さんに送られてきた。
目的地は著いたもののまだ母さんは橫に立っている。
俺が母さんに連れられて來た場所はというと、
家の近所にある保育園で、その名はここの町の地名をとってよもぎ保育園という。
よもぎ保育園は町の子供達を1歳から6歳の範囲で親から預かって、日中の間親に代わって赤ちゃんや園児の面倒を見てくれている。
よもぎ保育園には児待などの問題もなく、健やかに子供たちが長していけるいたって普通の保育園である。
俺は母さんに手を引かれたままよもぎ保育園のエントランスを通っていく。
ここにくるのは俺の覚的には20年くらい前になるのだろうか……
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時は遡っているのだから、前の人生で見た景と全く変わってないのだが、どこか懐かしい哀愁をじるのであった。
保育園へとり歳不相応な慨に浸っている時、隣で俺の手を握っている母さんから聲がかけられた。
「あっくん。おかあさんは今からおしごとに行ってくるから、いつもみたいに保育園でいい子にして待ってるのよ〜」
母さんは俺の目線の高さに合わせて、しゃがみ込み保育園でいい子にしているように念を押す。
俺も外見は6歳であるが、中は大の大人であるので、母さんが心配するようなことを何一つ行うつもりはないので
「おかあさんわかったよ〜! ぼくいい子にして待ってるね〜」
俺は母さんに無駄な心配を掛けないように元気いっぱいな聲で、それにこの可いらしい顔を最大限に利用してモリモリの笑顔を向けた。
俺の家は父さんと母さんが共働きで、日中は両親ともが家を開けていて、俺の面倒を見ることができない。
そのために俺は日中の間だけ、このよもぎ保育園へと預けられるのである。
俺の歳は今は6歳で、このよもぎ保育園の年長さんにあたる。
そしてよもぎ保育園ライオン組所屬の園児だ。
よもぎ保育園の階級は上からライオン、キリン、ぱんだ、ひよこと言ったじで歳分けがなされている。
俺の神年齢を歳相応のだと仮定した場合、26歳となるので、今のような一時的な別れでワンワンと泣いたりしない……
昔の俺だったらこのような一時的な別れでもワンワンと泣いていたのだが……
「あれ!? あっくんいつもみたいに駄々をこねないのね……」
母さんが俺が泣き出さないことに不思議な顔を見せていた。
やっぱり昨日までは俺も別れを惜しんでこの場で號泣していたんだろうな。
まぁ、不思議がるのも當たり前なのだが、邪推されるのも良くないので、
「うん! あっくんは強くなったんだよ! おかあさんがいなくても大丈夫!」
と強く元気よく言ってやったのだが……
別れで泣こうとしない俺とは対照的に目の前に母さんが何故かワンワンと泣いている。
「あっく〜〜〜ん! もう、親離れの時期なの? そんなのお母さん耐えられないわ……」
俺はそんな母さんの姿に呆然としていると、
「お母さん、決めたわ! 今日はお仕事を休むことにするわ!」
普通の6歳児であれば母親がお仕事を休んで一緒にいてくれるとわかったのであれば飛んで喜ぶのだが、俺はというとあまりにも突拍子もないことに言葉も出なくて。
「…………」
「ねぇ……あっくんもその方がいいってそう思うわよね!?」
母さんが黙っている俺に共を求めてくるのであるが、頷くわけもなく
「おかあさん、それはだめだよ! あっくんも保育園がんばるから、おかあさんもおしごとがんばって!」
俺は園児ながらも怠惰な道へと進もうとする母さんを優しくらかな言葉で叱責する。
それはダメに決まってるじゃん……母さんの……
ただでさえ、今の家庭は厳しいんだから、頑張って働いてきてよ。
それでも一時的に別れることを今生の別れをするかのようにワンワンと泣きじゃくる母さんをこれ以上見ていられないので、母さんの悲しみをしでもなくすために、俺はまだ短い足をトテトテと前に出し、母さんの下まで歩み寄る。
母さんの正面まで移して、一杯に背びをして、母さんの腰あたりをギュッと抱きしめた。
そして、俺は母さんをあやすように優しく母さんの背中をポンポンと叩いてやった。
「おかあさん、きょうもおしごとがんばってね」
俺は母さんに再度激勵を込めて、笑顔を向けてやる。
「あっくん…………」
俺の行によって魔法にかかったみたいに、先程まで泣きじゃくっていた母さんはあやされた赤ん坊のような顔して、泣きじゃくるのをやめた。
果たしてどちらが保護者なのだろうか……
まぁ実際、人生経験は俺の方が一年だけ上なのだが……
側から見たら奇怪な景であったことだろう……
そんな立場の逆転した景によもぎ保育園の先生たちも苦笑いをしていた。
母さんは先程まで悲愴を漂わせていた様子を一転させて、今度は調子付いた様子で
「もぉおー! あっくんたら〜! 甘えん坊さんなんだから!」
とのたまい、俺のことをそのまま抱きしめて、頰をすりすりとり付けてくる。
「おかあさん、くすぐったいよ〜」
母さんに甘えん坊さんなんて言われて心ではお前がなと思うのだが、別に嫌な気は一切しないので拒むことなくそれをけれる。
母さんは俺のを十分に堪能すると
「じゃあおかあさんはおしごとにいっちゃうけど、あっくんはいい子にしてられるわね?」
「うん! あっくん頑張るね!」
ようやくいつもの調子に戻った母さんを引き留めるのは良くないので、母さんが仕事に心置きなく行けるように元気な姿を演出して、そっと背中を押してやる。
と、そんな様子を見た母さんはというと、またもや脈絡のないことを
「しょうがないわねー。お別れに母さんがチューしてあげるわ」
別にそんなにんでないんだけどな……
母さんが俺にチューしたいだけだよね?
まぁ俺はしばかり貧乏だから貰えるものは貰っておこうという神で片方の頰を差し出して、
「ほんと? やった〜〜! 早くして〜」
と言って見せたのだが、
母さんはわざわざ俺が頰を出した何もかかわらず、両手で俺の顔を挾んで無理矢理俺の顔を正面へと向け、強引に俺のにそっと口づけをした。
頰にチューされると思っていた俺はしばかり呆気に取られるのであったが、母さんなら別にマウストゥマウスでもおかしくないと思った俺は、喜に満ちた顔を母さんに向けて
「おかあさん! ありがとう。あっくん元気出たよ!」
と言ってやったのだが、俺のを奪った張本人の様子がどこかおかしく、キスをした後、なんだか首筋を赤らめて、ぼぉーっと下を見つめている。
「…………」
別れのキスをしたのにも関わらず、切り替えて仕事へと向かおうとしない母さんの様子を不思議に思って
「おかあさん……どうかしたの?」
「…………」
俺に合を尋ねられた母さんはというと、俺の聲に反応を示すことなく、返答をすることはなかった。
首筋の赤みは徐々に頰へと伝い、若干になっているのが気になった。
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