《神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!》園児編 第19話 あの子を落とせ〜人見知りっ子編⑨〜
わたしの名前は真城冬ましろ ふゆ、5歳です。
好きなことは本を読むことです。
嫌いなことはお外で遊ぶことです。
そんなわたしがいまはお外にいます。
その理由はわたしはある男の子から逃げ出してしまったのです……
し話は遡ります。
「ふゆ、最近楽しそうにしてるけどいいことあったの?」
この聲の人は、わたしのママです。
わたしのママは自慢のママです。
まず、とっても綺麗です。
そしてママは絵本を描くお仕事をしています。
ママの絵本がわたしは大好きです。
そして、何よりママは優しいです。
いつもポカポカの笑顔を見せてくれます。
まるでお日様みたいな笑顔です。
お日様はあんまり好きではないけど……
そんなママがわたしは大好きです。
「ママーあのね。わたし、保育園でお友だちができたの」
お母さんはわたしの話をいつもニッコリして聞いてくれます。
「どんなおともだちができたの?」
「おとこのこなの。とっても優しくて、一緒に絵本を読んでくれるの」
「それはよかったわね。なまえはなんていうの?」
「うーんとね、さとうあつきくん」
「そう。あつきくんって名前なのね。」
「そうなの♪ それでね、それでね。そのアツキくんとわたし絵本を作ったの」
「まぁ! 自分で絵本を作ったの?」
「そうなの♪ だからママも見て」
「わかったわ、今度お母さんにもちゃんと見せてね」
「うん♪ 絵を描いているあつきくん、すっごい必死だったの。すご〜く頑張ってた。
わたしのお話をおもしろいって言って、一生懸命に描いてくれたの。それでね。それでね。すっごい楽しかったから、わたしママと同じようにお話を作る人になる!」
「まぁ! それはいい夢だわ。ふゆならきっとなれるわよ」
わたしの夢はお話を書く人になる。
そう、いまここで決まった。
わたしのお話に絵を描いてくれるのはアツキくんがいいな……
「ママ! おしごとがんばってね! バイバイ!」
「ふゆも元気にしてるのよー」
ママと話しているのは保育園に向かう途中だったので、保育園に到著して、そこでママとはバイバイになった。
「はるせんせー! おはようございます!」
「ふゆちゃん! おはよう!」
保育園のお部屋にって、荷を自分の決められた場所に置いて、あることに気付いた。
「あれ!? ここに昨日置いておいたはず……」
あつきくんと一緒に描いた絵本がきのうわたしの場所に置いておいたはずなのに、無くなっていたのだ。
「アツキくんのところにあるのかな?」
わたしはアツキくんの場所にあるのかな。と思ってみたところアツキくんのところにもなかった。
「あれ!? どこいっちゃんたんだろう? わたしとアツキくんが頑張って作った絵本」
わたしはすごく焦った。
どうしよう私無くしちゃったのかな……
わたしとあつきくんが作った絵本を。
それもあつきくんは必死に頑張って描いてくれた絵を。
それがどこにもない……
わたしはどうあつきくんに言えばいいんだろ……
でも、無くしたのは正直に言ったほうがいいってママが言ってたような……
ふと、わたしの視界にあるものが見えた。
それはいっぺんの紙切れであった。
あれ!? これどこかでみたことあるような……
そして、その紙切れを辿っていくとそこにはゴミ箱があった。
え!? これって!? アツキくんとわたしが一緒に創った絵本…………
そのゴミ箱にはわたしとあつきくんの絵本がビリビリに破かれた狀態だった。
わたしは絶句した。
どうして、こんなふうになっちゃったの……
とわたしが考えているとき、後ろから明るいお日様のような笑顔を向けた男の子がいた。
そう。さとうあつきくん。
わたしはあつきくんを見た瞬間にパッとがいて走り出した。
あつきくんから逃げるように、わたしは息もつかずに全力で走った。
大っ嫌いなお外に出た。
お日様はまだ東に傾いて、わたしに意地悪してくる様子はない。
わたしはひたすら走った。
辿り著いた先はお庭のアスレチックの一番上。
一片の紙を握りしめて。
わたしは悲しくて、悲しくて、大量の涙を流していた。
あつきくん…………せっかく一生懸命描いてくれたのにごめんね…………
【第二部完結】隠れ星は心を繋いで~婚約を解消した後の、美味しいご飯と戀のお話~【書籍化・コミカライズ】
Kラノベブックスf様より書籍化します*° コミカライズが『どこでもヤングチャンピオン11月號』で連載開始しました*° 7/20 コミックス1巻が発売します! (作畫もりのもみじ先生) 王家御用達の商品も取り扱い、近隣諸國とも取引を行う『ブルーム商會』、その末娘であるアリシアは、子爵家令息と婚約を結んでいた。 婚姻まであと半年と迫ったところで、婚約者はとある男爵家令嬢との間に真実の愛を見つけたとして、アリシアに対して婚約破棄を突きつける。 身分差はあれどこの婚約は様々な條件の元に、対等に結ばれた契約だった。それを反故にされ、平民であると蔑まれたアリシア。しかしそれを予感していたアリシアは怒りを隠した笑顔で婚約解消を受け入れる。 傷心(?)のアリシアが向かったのは行きつけの食事処。 ここで美味しいものを沢山食べて、お酒を飲んで、飲み友達に愚癡ったらすっきりする……はずなのに。 婚約解消をしてからというもの、飲み友達や騎士様との距離は近くなるし、更には元婚約者まで復縁を要請してくる事態に。 そんな中でもアリシアを癒してくれるのは、美味しい食事に甘いお菓子、たっぷりのお酒。 この美味しい時間を靜かに過ごせたら幸せなアリシアだったが、ひとつの戀心を自覚して── 異世界戀愛ランキング日間1位、総合ランキング日間1位になる事が出來ました。皆様のお陰です! 本當にありがとうございます*° *カクヨムにも掲載しています。 *2022/7/3 第二部完結しました!
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