《神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!》園児編 閑話 課外活〜子役編①〜
俺、佐藤篤樹さとう あつきは今とある場所に來ている。
ところで皆さん! 突然ですが、人がいっぱいいる場所はどこだと思いますか?
キャバクラ? メイドカフェ?
どこなんでしょうかね?
その答えは今俺がいる場所にあります。
數多くの人がおり、人によって飾られた魔界の地。
その世界の名前は…………
蕓能界! そう! 蕓能界!
あっ!すみません。男俳優の方。
あなたたちもピカピカに輝いておりますよ。
蕓能界にはやっぱりが多い。
5歳から60歳にかけて幅広い年齢層に數多くの人が存在している世界、それが蕓能界である。
で、なんでそんな話をするかって。
それは今、俺がいる場所に関係があるのだ。
「次の方、どうぞーーー!」
あっ! 呼ばれてしまった! ちょっと待っててくれ……これは大切な儀式なんだ……
『はい! 421番! 佐藤篤樹です! よろしくお願いします』
「じゃあ、さっそく臺本の方を読んでもらえるかな?」
『はい! わかりました! それではいきます!
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……どうして! どうしてぇえ!
うぇーん! うぇーーーーーん!』
「はい! お疲れ様でした! とても上手な演技でしたよ! 結果はまた後日ご報告しますね」
ふぅ疲れた……
あぁ、待たせてしまったみたいだね。
えっ? 聞こえてたって。やだなぁ。恥ずかしいよ。
俺は今さっき、ドラマの子ども役のオーディションをけに來たのである。
手応えはかなりある。なんたって師匠がいるんだから。
師匠の力によって俺の涙腺を涙脆く調整した。
師匠のおかげで涙のシーンは大好評。
ボロボロと涙を流してやったよ。
俺の熱ある演技に泣いている審査員までいたしね!
よし、今日はとりあえず家に帰ろう。
そして、俺はお母さんのおっぱいをむんだ。
かってるといいなぁ。
そしたら、俺にとってはボーナスステージのような世界へと踏み込める。
そして、を狩って狩って狩りまくれる。
俺の理想とするハーレム計畫に一歩前進できるってわけだ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ドラマの子役のオーディションが終わって、2週間後の日曜日の朝、俺の家にて。
「あっくーん♪ これはなんでしょう♪」
このき通った聲、母さんだ。今日も母さんは綺麗だな。
「それはねー。封筒!」
「そうなのよ。あっくん〜! なんの封筒でしょーか?」
「わかんなーい」
俺は6歳児のふりをする。もうこんなことは慣れたよ。自分が26歳ってことを忘れるくらいにね。最近はごちゃごちゃになってしまって、自分でも収拾がつかなくなることが多いね。そんなことは置いといて……
「これはね〜! ジャジャーン! あっくんの合格通知でーす!」
あぁ。ドラマの役のやつか。おれかったんだ。前の人生だったら考えられないぜ。
ありがとうございます! 師匠!
前の人生だったら、このドラマの男の子は確か、鈴本福くんだった気がするなぁ……
相手のは相田真奈ちゃんだった気がするな。
そこの君! 何か既視をじて、あれおかしいんじゃね?
なんでそうなったって思うかもしれない……けどね、ここは許してほしい。
後々、こうしないと後悔する部分が増えて來ると思うからさ。
タイトルは『マリモの決まり』
うん……言いたいことはわかるよ。
ものすごくね……だけど、許してお願い……
よし、6歳児へと戻ろう。
「おかあさん、ぼく合格したのー?」
「そうだよ!あっくん!あっくんは合格して、これからテレビに出ることになるんだよー」
「テレビに出るの? 僕が?」
「そうだよ! 有名人になるんだよ!」
「やったー!」
「さすがはあっくんね〜!」
「おかあさん、くすぐったいよー」
母さんは本當に嬉しそうな顔して、ほっぺたをスリスリしてくる。
お母さんが喜んでくれただけでも、俺はそれで満足だ。
俺は本來この役を摑み取るはずだった鈴本福くんの役の座を奪った。
そして、俺は相田真奈ちゃんと『マリモの決まり』を共演するんだ。
そう! が沢山の魔界! ボーナスステージの場券を確かに俺は與えられたのだ。
ちなみに相田真奈ちゃんは俺とは一歳年上だ。
つまり、小學一年生だ。お姉さん的立場なわけだ。どうせなら優しいお姉さんがいいな。
相田真奈ちゃんは俺の前の人生でも蕓能界でかなり活躍して、さらに人になっていたから攻略できるもんなら攻略してやろう。
俺はこうして蕓能界デビューを果たす。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オーディション合格の通知が家に屆いてから1ヶ月後、撮影の現場にて。
「おーい。あつきくーん。元気かな?」
聲をかけてくれたのはドラマ『マリモの決まり』の監督のおじさんである。
「おじさん! おはようございます! 今日はよろしくお願いします!」
「うん! あつきくんは禮儀正しくていい子だね! 期待してるから頑張ってくれよ! でも、無理はしなくていいからね」
「ありがとうございます。おじさん!」
俺は現場りしてから、ドラマ監督さんに挨拶をし、一緒に出てくれる役者さん、カメラマンさん、ドラマ撮影に関係のある人に順番に挨拶していった。
そして、最後にあの子に挨拶しにいった。
あの子とは……相田真奈ちゃんである。
コンコン。
「失禮しまーす。相田真奈ちゃんは…………
って真奈ちゃん!」
「あなたがさとうあつきくん!? とっても可いのね! わたしの名前は相田真奈よ! だから真奈ちゃんでも、お姉さんでもどっちでもいいわよ」
「真奈お姉ちゃん……そろそろ、離してよ……くるしいよぉぅ……」
俺は扉を開けた途端に相田真奈ちゃんに飛びつかれ、その拍子に抱きしめられていたのである。
まぁ……普通のの子ってじだし、いいお姉さんってじだからよかったかな。
俺は関係者全員の挨拶回りを終えた。
そして、とうとう撮影が始まった。
「よーい! アクション!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
撮影が始まって、6時間後くらい。
「「「おつかれさまでしたー」」」
「あつきくん! 今日はいい演技だったよー! これからがますます楽しみになったよー! それとこれ! 今日頑張った分のおやつだよ! 本當によくがんばったね! お疲れ様!」
ドラマの監督さんが俺をお菓子で労ってくれた。
ちぇっ! お菓子かよ……
おいおい! そういうのは良くないぞ
俺の脳の天使と悪魔がそんな會話をしている。
脳の悪魔と天使が喧嘩をしている中、相田真奈ちゃんはドラマ関係者と笑顔で話していた。
やっぱり人気子役ってすごいだな!
終わった後もプロ意識を崩さない……
一歳しか変わらないのに、いや実際は俺の方が歳上なのに……
今後、天才子役と世間から注目される。相田真奈ちゃん。
真奈ちゃんの笑顔はとても素敵だ。
顔はいながらも整っていて、日本のを現したような黒髪に黒目に薄い。
大和子ってじのだ。
そんな彼は俺をみると、ニコッと微笑んでくれた。
俺はがドキドキした。
彼は俺の元へと近づいてきた。
「あつきくん! おつかれさまー! 今日はよく頑張りました! ヨシヨシ!」
真奈ちゃんはすごく優しいお姉さんなのだ。
俺のことを弟みたいに可がってくれる
優しくて笑顔が素敵なお姉さん。
俺はもう決心した。
相田真奈を必ず攻略して見せよう。
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