神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!》青年編 第2話 あれから

チュン。チュン。

チュン。チュン。

「………………ま。………………さま。……て。……きて。……起きて…………にいさま」

チュン。チュン。

チュン。チュン。

俺の暗く深いところにあった意識が徐々に上昇していき、俺はうっすらと目を開ける。

そこにいたのは1人の

「…………希(のん)、にいちゃんはまだ眠いんだ……だから、ほっといてくれ……」

そう。このは俺の妹。

「だめです! にいさま今日は學校です! 早く起きて!」

「あぁぁ! 希(のん)! 布団をとるなぁぁ!」

「だめです。こうでもしないとにいさまは起きてくれません……」

「あぁ……わかったよぉぉ。起きるよぉぉ……」

俺が心地よく寢ていたところを起こしにきた。このは佐藤希さとう のぞみ。俺の妹だ。歳は10歳になった。

つまり、あれから10年が経ったということである。そして、俺は17歳になった。この10年はたくさんの事があった。あんなことやこんなことが……それはさておき……

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「にいさま。早く起きて一階に來てくださいね!」

「わかったよ。すぐ行くよ」

「はい♪」

タッタッタッタッタ。

希ことのんが二階から階段で一階へと降りていく。

俺は『マリモの決まり』で子役として大ブレイクを果たした。

そして、妹が産まれたこともあって、前の家ではし手狹になってしまった。ということがあって、俺の家族は近くの一戸建てを購し、引っ越しをした。

場所は學校とかの関係もあって、それほど変えてはいない。

もちろん、購に必要なお金は俺が稼いだものだ。

俺と妹には二階の部屋が一人ひとつずつ與えられていて、朝は大妹が起こしに來てくれる。

俺の妹は母さんの娘だけあって超絶に可い。

い妹と人な母に囲まれ、日常を淡々と俺は過ごしている。

今日は俺も高校に行かなければならない……

俺も今は高校2年になった。だが、いろんな仕事の関係上、高校に行ける日はなかなかない。

それはそうだ。

子役デビューを果たし、その作品が大ブレイク!

大きくなってもルックスは影に落ちることもなく、今や雑誌、ドラマ、映畫などなど幅広く活躍している。

これもまぁ……師匠のおかげなんだが……

俺は完全にこの日本という世界で、スーパースターになってしまったのだ。

だから俺の毎日は多忙を極める。その結果俺は高校へと行く日がない……

これはこれで問題があるのだ……

俺が學校に行かないことによって、前の人生で出會っていた素晴らしいたちと出會えなくなる可能があるということだ。

だから俺は出來る限りは學校に通い、その可能しでも潰しにかかる。

今日は俺には仕事がない。

だから今日は學校に行ける。

俺はベッドからのそりと起き上がり、うーんとびをした後、パジャマから制服へと著替え、下の階へと下って行った。

階段を駆け下り、リビングの扉を開けると、

「あっくん! おはよう!」

「あぁ。母さんおはよう!」

朝の挨拶を俺に向けてきたのは俺の母。佐藤燈さとう あかりである。

この人は超絶に人。そして巨。さらには超絶にエロい。全てのわがままをそのに揃えた人。それこそが俺の母さんである。

「あっくん! 今日は學校なのね! 制服姿も似合ってるわよ」

「あぁ。ありがとう! 母さんに似たからかな?」

「あら! あっくんも嬉しいことを言ってくれるわね」

「あぁ! 母さんはいっつも綺麗だよ!」

「あら、嬉しいわ。なんだか母さんムズムズしてきちゃったわ」

「じゃあ、母さん…………」

そんなところに、

「もぉぉ! おかあさんもにいさまもなにしてんのぉ!」

「あー! のんか」

「あらあら! のんちゃんおはよう!」

「ふたりともぉぉ。わたしがいたこと気付いていたわよね? 朝っぱらからイチャイチャしないでよ!」

「あら! のんちゃんはおかあさんにやきもちを焼いているのかしら?」

「…………んなことないもん……」

プクーー。

「のんちゃんごめんって。からかいすぎたわ……」

「…………ん。いいよ。(わたしだってにいさまと……)」

希(のん)の最後のセリフは聞こえなかったことにしておこう。

「それじゃあ。朝ごはんを食べましょうか」

「ああ、そうしよう」

「ん!」

「ミャー!」

1人足りないような気がするが、その彼はもう仕事に出かけていて、この場にはいない……

俺たちは朝食を仲良く食べた。

俺たちは朝食を終え、各自外出する支度を整えていたのだが……

「にいさま! にいさま! またあの蟲が來ていますわ!」

「希(のん)! お前なぁ。人のことをムシ呼ばわりするのはやめろよ!」

「だって……あの人はにいさまに付き纏っていて、食べにたかるハエみたいな人じゃないですか……」

「お前! アイツのことそんな風に思っていたのか……」

「はい! あの人はハエです! 蟲です!」

「はい!…………じゃねぇよ!」

コツン!

俺は妹にデコピンを打ち込む。

「痛いですぅぅぅぅ! にいさまぁぁぁぁ!」

「ちょっとは反省しろ!」

「…………でも……にいさまはわたしのものです! わたしがにいさまを一番にしております!」

「………………」

「だから、あんなハエは————」

コツン!

再びデコピンを打ち込む。

「にいさまぁぁぁぁ! 痛いですぅぅぅぅ!」

「これに懲りたら、ムシ呼ばわりはやめろよ!?」

「…………はぁい」

「わかればいいよ!」

「じゃあ、わたしはもうそろそろ行ってきますね! くれぐれもあのム……あの人に誑かされないようにしてくださいね!」

「あぁ。わかったよ! 気をつけて行けよ!」

「はい! じゃあ行ってきます!」

「はぁ………………」

俺は妹が家を出た後、ひとつ大きなため息をつくのであった。それはなぜか……

俺はもうこの時點で自分の妹をを攻略してしまっている。

あれは3歳の時だったかな…………

          

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