《神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!》青年編 第20話 ひとり帰る道
「はぁ…………」
あ! ダメだよね。溜息なんて吐いたら……
幸せが逃げちゃうっていうしね……
今日もひとりかぁ……
最近、ひとりで帰ってばっかりだなぁ……
慣れたはずなんだけど……
あ! 自己紹介がまだだったね。
私は幸だよ。鈴木幸。
私は今一人で學校からひとりで帰ってます。
私は帰宅部に所屬しているため、今は活中なんですけど……
私の隣は部員がいませんね……
いつもいないんですけど……
たまに一緒に帰る部員がいるんですけどね……
今日もその子はいませんね……
「あっちゃん……今何してるんだろ……」
その子は私の馴染の男の子。
私の好きな人。
「あっちゃん……完全に私の誕生日忘れちゃってたし……」
あっちゃんはモデルとか俳優さんとかの仕事で忙しいから、學校にはたまにしか來ない……
來るときは朝一緒に登校して、帰る時な一緒に下校していた……
でも、最近は學校に來ても、一緒に下校しなくなった……
それに今日の朝、先週何してたか、きいたらなっちゃんとアキちゃんと遊んでたらしいし……完全に私の誕生日忘れちゃってる……
別に付き合ってるわけではないけど……
なんだかし寂しい……
いつもはひとりでも寂しくないのに……
あっちゃんが隣にいられる可能が、0.01ミリもあると期待してしまって、悲しくなってきちゃう……
わたしなんだか弱っちぃな……
私は帰り道を一人石を蹴りながらトボトボと進んでいく。
あっちゃんのバカ……
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