俺が家に著こうとしたその時、俺の家の前に1人のがいた。

そのは、俺の馴染の鈴木幸。

「あっちゃん……やっと帰ってきたね」

なんだか、いつもの幸と違う気がする、いつもはなんだかポワ〜、いやポヨーンいや、わからないがそんなじだったのに……

今はなんだか真剣な顔をしている……

それに、幸今日朝來なかったけど……

どうしたんだろう……

まぁ、いつも通り行くか……

「やぁ、幸。どうしたんだ？　俺の家の前になんかきて……」

俺はいつも通りの調子で、幸に俺の家の前まで來た理由を尋ねる。

だがしかし、幸が次に発した容は完全に解答として立していなかった。

「あっちゃんのバカぁぁぁ！　なんでわたしの誕生日を忘れてるのよぉぉぉ！」

「へぇっ！？」

思わず変な聲出ちゃったよ……

それに誕生日！？　ってぁぁぁぁぁぁあ！

幸の誕生日って、6月6日ぁぁぁ！

やべぇっ！　これはやばい！

ハーレムを目指す男としてこれはあるまじき行為……

いや他にもあるぞ？　なんて反論は今はけ付けない……

今は本當にピンチなんだから……

どうしよう……もうそろそろ1ヶ月経つんだぜ……

ナツにこんなことしたら俺は心臓100個あっても足らないぞ……

ってナツの誕生日7月10日じゃん……

危ない……本當に死ぬところだった……

幸が怒るのは珍しいんだが……これは完全に俺が悪いな……

「ねぇ！　あっちゃん！　なんで誕生日忘れてたのよぉぉ！　わたしずっと待ってたんだよぉぉ！　メール來るかなぁって！　それなのに……あっちゃんのばかぁぁ！」

この場合どうすればいいんだ……

もう、いつものポヨーンとした幸はいないし、なんだか涙聲になってるってか泣いてるし……

こういう時は誠心誠意きっちりと謝りましょう。

「幸……誕生日を忘れててごめん……本當にごめん……それと遅くなったけど……誕生日おめでとう……」

俺は幸のそばに寄って、泣いている幸のをそっと抱く。

「もぉぉ！　こんなんで許されるとおもってんのぉぉ？　あっちゃんは誕生日は忘れるし、最近は一緒に帰ってくれないし！　なんなのよぉぉ！　バカバカバカぁぉあ！」

そうだったな……氷堂先輩の攻略に集中しすぎて、幸のことを蔑ろにしてた部分はあったな……

はぁ……また前とおんなじ間違いをしてしまったな……

「ごめんな……幸……」

俺はさらに強く幸を抱く。

「もぉぉ！　ずるいずるいずるい！　こういう時だけ優しくして、わたしのことをドキドキさせておいて……こんなの呪いよぉ……」

「……ごめん」

呪いって言葉は言い得て妙だなぁ……

幸は俺の元からそっと俺の顔を覗くようにして見上げている。

その瞳はウルウルと潤んでいて、とても艶かしい……

「ねぇ……あっちゃん……」

「なんだ？」

「私ね……あっちゃんのことが好きなんだよ……それもものすごく……」

はぁ……知ってるよ……

お前が俺をどんなけ好きなのかは……

俺もお前のこと好きだよ……

「あぁ……わかってる……」

俺は幸にそう告げて、幸のに自分のを重ね合わせた。

「俺も幸のことが好きだよ……」

「は、本當？」

「……でも、まだ1人なんか選べない……ごめんな……」

まだなんて言っちゃったけど……

「……もぉ！　なんとなくわかってたけど……あっちゃんは最低ね……」

うん！　やっぱりわかってたんだね……

流石馴染みだね……

「そうだね……俺は最低な男だよ……」

俺はまた幸のを奪う。

それも今度は舌を絡ませるようにして……

長い時間。唾の換が激しく2人の間で行われる。

そして、【魅了】の新たな能力の発見があった……

【魅了】は単なる薬としての効果を持つということ……

つまり、嫁にした相手でも、換をすれば、相手をその気にさせられるということだ……

幸は顔を真っ赤にして、をもじもじさせていた。

幸には申し訳ないんだが……

続きはまた今度……

あっ！　そういえば幸の誕生日の埋め合わせをしてあげないといけないな……

「幸！　今週の土曜日俺と一緒に出かけないか？　幸の誕生日プレゼントも買ってあげたいし……埋め合わせもまだだったろ？」

「ほ、本當？」

「あぁ！　まぁ、俺も妹と母さんの服を買いに行くついでにったみたいなじなんだが……」

「うん！　いいよ！　希ちゃんと燈さんの服選び手伝ってあげるね！」

こうして、俺は土曜日に幸とデートすることが決まった。

まぁ、希と母さんの服も買うけど、俺の分も買わないとね……