《ダーティ・スー ~語(せかい)をにかける敵役~》Extend9 奪い取るシルエット
……ああ、懐かしき電子の箱庭Sound of Faithよ。
ゲーム中じゃあ大して使われない単語と化した冒険世界エリル・アザイルよ。
人の暴力的本質を覆い隠して蓋をする半端なファンタジーは、今や見る影もない。
死骸を焼いた煙の匂いが鼻孔をくすぐり、挫折と悪徳の予に否応なく心が躍る。
(おうちかえったらおてて洗わなきゃ……)
會いたかったよ。
あんたらの復活の報せを目にしてから、こうして再びこの世界に降り立つ事をどれだけ夢見たか。
一週間程度が百年にもじられた。
とは言え、あたしの目の前で、依頼主がニヤケ顔で柱に寄り掛かっているせいで、しばかり気が萎えてしまった。
「あー……マジでイゾーラだったかぁ……」
イゾーラはサングラスをしだけ上げて、あたしに笑顔を向けた。
切れ長の目にスカイブルーの瞳、蜂ともレッドグレープフルーツとも形容できそうな、ピンクがかったブロンド。
背は170センチ前後はありそうで、モデルのようなスラリとした型だ。
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黒のパンツスーツ姿とハットという、スパイとはまたちょっと違う出で立ち。
「ご存知の通りあれは數ある偽名のうち一つよ。ここではジェーン・ブルースとでも呼んでちょうだい」
……ああ、なんかその、合點がいった。
それを名乗りたいが為に、その格好なわけね。
「クスリ使いすぎて三十路でくたばりそうな名前ですね」
「あら、あなたの世界にもジョン・ベルーシが存在するの? ざっと見た限りでは、アース・ゼロの有名人はあなたの生まれた世界にはいなかったと思うけど。
やっぱり一ヶ月くらいじゃ調査が足りなかったかしら?」
「仲間達と一緒にブルーレイ借りて観たんですよ。出演作。何ブラザーズだっけな……? えっと、ま、それはいいんです。
報酬は半額だけ前払いしてくれるんですよね? 実はちょっと頼み事が」
「ええ、いいわよ? 怖いもの知らずの可い復讐者さん」
は?
喧嘩売ってんの?
買わないよ?
……毒を食らわば皿までって奴だよ。
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どうせ手のひらで踴らされるなら、とことんまで付き合ってやろうっていうあたしの優しさに謝しろよ。
「とりあえず、前払い報酬の一割を返しますから、王都アルヴァント帰參者連合に関する報を下さい」
「先週渡したのに、まだしいの? その割には隨分けち臭いじゃない。400アーカムじゃ、蟲のビヨンドくらいしか呼べないわよ」
蟲のビヨンドは、ちょっとお近付きになりたくないなぁ……。
「こっちもカツカツなんですよ。Eランクの最低報酬額でBランクと敵対するリスクがある依頼をこなすなら、4000アーカムを前払いにしたって不足ですよ。わかります?」
「あなたと私の仲じゃない。友価格ってわけには行かないかしら。ちゃんと後で“埋め合わせ”もしてあげるから」
「復讐の機會を用意してくれた事には謝してますが、あんたと友達になった覚えは無いし“埋め合わせ”の形が不確定である以上、なあなあで終わらせたくないので」
なあなあにしたまま放ったらかしにする奴がいるからね。
クラサスとかいう奴が。
「隨分と疑い深いのね? 生前のあなたは、もっとお人好しだった筈だけど。それとも、それはお人好しのフリをしていただけかしら?」
どこで調べたんだよ……というのはさておこう。
他の世界でスパイとしてやっていけるだけの報収集能力は疑いようがない。
世の中は優しさだけじゃ廻らない。
そんな事実は、一度くたばる前から知っている。
一定數存在するクソみたいな――ろくに付き合いもないクセしてに訴えてあれこれ頼んでくる連中は、こっちが優しくすれば「低コストでいてくれる便利な奴」と認識して、舐めて掛かる。
義理と人が通じるのは、付き合って“ヒトトナリ”とやらが理解できてからだというのに。
「まあいいわ。あまりいじめるのも可哀想だし。はい」
アルヴァントの地図と、王都アルヴァント帰參者連合とやらの構員の名簿。
それと、周辺の勢力図。
……うげぇ。
ゲームマスターまで抱き込んでやがるよ、あいつ。
さては一芝居打って丸く収めよう、なんて考えてない?
そこは調べてみるとして。
まぁ、充分かな。
400アーカムなら、これくらいが相場だろう。
「どうも」
「それと、今回のミッションで役立つアイテムをあげましょう」
手渡されたのは細長い木箱だ。
「何です? これ……」
「さっき言った“埋め合わせ”よ。いつもなら頼りになるご主人様と一緒だろうけど、今回はあなた一人でしょ? だから、これ。貸してあげるわ」
「そりゃ、どーせあたし一人じゃ無力ですけど……」
け取った細長い木箱を開けると、禍々しい裝飾が施された一振りのナイフだった。
ふざけんな、ホコリまみれじゃねーかよ。
「うっは! おえっ……!」
あたしはすぐさま、指の収納に常備してあるアルコールタイプの除菌ウェットティッシュで満遍なく拭いた。
「……クソが。こんな儀式の呪めいたアンティークのナイフでどうしろと」
「その質問、待ってたわ。これはね――」
手渡された呪のようなナイフは、すごいアイテムだった。
その名も“ディスガイズ・ダガー”。
(まんますぎるだろ。安直だなぁ……)
……心臓を突いて殺した相手の姿と聲が真似できる。
メモリーは上書き方式だから、次々と乗り換えるしかない。
使用回數は無制限だけど、いまいち使い勝手がよろしくない。
まぁ、スキルの“フル・ディスガイズ”を買うよりはいいかな。
敵地に手っ取り早く潛するには、味方のふりをするのが一番だ。
本當は変しない奴のが良かったけど。
ファントム・マペットという、遠くから幻影を扱うスキルとか。
ディスガイズ・ヴォイスという、聲だけ真似するスキルとか。
でもそれを買うのにはカネが足りない。
いくら家計簿みたいなものを付けているといっても、いかんせん目標金額までが長くてダルい。
スキルはレンタルも返品もできないから、今ある手持ちのカネだけで何とかやりくりしなくちゃいけない。
そういう意味では、ありがたい。
けれど、めんどくさい條件が追加されて使いづらくなった劣化版とはいえ、こんな便利なアイテムなら安い筈がない。
「で、いくらするんですかね、これ」
「貸してあげる。さっきくれた報料は勘定に含まないわ。使い勝手をモニターして頂戴」
「タダより高いはないってことわざ、知ってます?」
「一応、労働力を対価として提供してもらってるわけだから、無料じゃないわよ。
なぁに、まだ私を疑ってるの? もう依頼を請けちゃったのに?」
「まぁ普通は疑いますよね?」
「敵対をに持ってるようだけど、この前は所屬が違ったからああするしか無かったわけだし、私だってたまには慈善事業の一つや二つくらいはするわよ。
特に、の復讐は思わず手伝ってあげたくなるものでしょ?」
おえっ……お人好しのつもりかよ。
その手のクソ偽善者共に、住所まで曬されたっけなぁ。
あいつら「ビッチを制裁して被害者を減らそう」とか抜かしやがって。
思い出すだけで不愉快だ。
それともわざとあたしの嫌いなタイプを演じるっていう嫌がらせ?
「お節介に見せかけて、どうせ碌な事を考えているに違いない」
「素直じゃない子は世渡りできないわよ」
「だから素直にぶっちゃけてるでしょ。び売って、相手の顔を伺い続けても、あたしは長続きしなかった。
想で飯が食えるのは、心を閉ざして王子様にを開く軽姫だけです」
「はぁぁ……いいわぁ、その顔。ますます気にっちゃった。あなたを手元に置けば、ダーティ・スーは焦って取りに來るのかしら」
何を勝手にウットリしてんだよ、おねーさん。
「さぁね。気にせず依頼遂行してくれますよ」
「あら、そうなの?」
「そういうもんです」
だって、人質に気を取られてペースをされるあいつの姿が想像できないし。
ていうか、仮にこの世界で死んだとしても、別にこの世界での活ができなくなるだけで、ビヨンドとしての存在が消滅するわけじゃないし。
「あと、行く前に、最後にひとつだけ」
「まだ何かあるの? 時間は有限よ? まして、その時間の使用目的が復讐であるなら尚更だわ」
「教えてくれませんか。あんたが何者なのか」
「平たく言ってしまえば、神よ」
「はぁ。神、ですか」
「そ。まあ邪神のたぐいだけどね。恨み辛みと個人的な復讐を司る神。ちなみに、地球にいるネメシスとは友達だわ」
拠は無くても斷言できる。
絶ッッッッ対ウソだ。
けれど否定材料も、込みった話を聞いてあげる余裕も無いから、もう行こう。
「ネメシスさんに伝えといて下さい。友達は選んだほうがいいって」
「やだ、それ嫌味のつもり? ウフフフフフ……」
……ご想像にお任せしますよ。
中で毒づきながら、あたしはジェーンの嘲笑を背中越しに聞いた。
―― ―― ――
さて、早速だけどディスガイズ・ダガーを使ってみた。
一人目は酒場でクダ巻いてたクソ野郎。
あたしの背中をりながら「お嬢ちゃん、悪いんだけど、家まで送ってくれないかい」なんて抜かしやがった。
それとなく反論してみたけど「頼むよ。冒険者の世界は男平等だぜ」なんて聞く耳を持たない。
うるせーよ、クソが。
丁度いいから路地裏に引っ張り込んで刺し殺した。
死は指の収納ケースへ。
もちろんウェットティッシュで手を拭いた。
酔っぱらいのフリして街中を練り歩いて、ゲームだった頃とどう違うかをしずつまとめる。
コツはそれとなくボケること。
後は親切な仲間が笑いながら訂正してくれる。
酔っぱらいっていうのは、こういう時に便利だ。
まとまったら次。
変を解除する時は、視界が一瞬だけブラックアウトする。
フッと消えて、フッと戻る。
奇妙な覚だ。
貧でめまいを起こした時と似ている。
指の収納ケースから死を取り出して、路地裏に放り投げる。
二人目は殺人鬼。
クソ野郎と同じ姿になるのは業腹だけど、あたしだってなるべく殺しても惜しくない奴だけを殺したい。
クソみたいな理屈を有難がる奴は、片っ端から地獄に送ってやりたい。
三人目は強盜。
四人目はスラムでガキを犯してたクソ野郎。
五人目は自を企ててたテロリスト。
ゴミ掃除が捗って大変結構。
たった一日で、ここまで見つかるものか。
『隨分と派手にやってるじゃない』
ジェーンからの念話。
『もしかして見えてます?』
『刺し殺したまでばっちりよ』
『おえっ……丸見えかよ……』
『大丈夫よ。め事の時くらいは接続を切っといてあげるわ。それに、あなたの頭の中までは見えないから、妄想はいくらでもどうぞ』
一、何が大丈夫なのか。
胡散臭いにも程がある。
付け髭クソエルフナターリヤを彷彿とさせる。
ちょっと関わり過ぎちゃマズい所までそっくりだ。
案外、こいつら付き合いがあるんじゃないかな。
「はぁ……さて、もっと報を集めないと」
あのゆぅいが作った法に唯々諾々と従うどころか、喜々として甘いを吸う奴は徹底的に痛めつけて、懺悔の暇も與えないで殺してやる。
けど、まぁ、必要な犠牲は最小限にしておかないと。
間違って殺しちゃいけない奴まで殺しちゃったら、それこそあいつらと同類だ。
そういうのは、本意じゃない。
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