《幻想魔人形記》ー巡りー37ー

「おい!!この下は、何がある!!!」

「溶巖」

「はっ?」

「ここは灼熱地獄後、溶巖が有ってそれで河の地熱発電をしてる。さとり様は飛ぶのが下手くそでこのままじゃ・・・」

「あんたは、飛べないのか!?」

「無理だ!飛べるけどアタイも助けられるほどーーー」

(お空、まだ痺れてる。皐月、自分を飛ばすので一杯・・)

「ふぅ・・・」

両手からたれたワイヤーが通路の下をくぐり一周し手すりに引っかかる。

「おい・・・け取る準備しとけよ。」

「「「え?」」」

そう言った時には既に手すりの外にいた。

ワイヤーが巻き取られ通路を一回りし速度をつけ飛び込んでいった。

ヒュォォォォォォオオオ

風の音がうるさく集中出來ない。飛ぼうとするが姿勢を変えるか速度を落とすしか出來ない。

「せっかく仲良くなったのに・・・嫌、死にたくない。でももう・・・・」

「さとり!!」

「え?!・・・・・気の・・せい?」

聲は聞こえた、が姿は、見えない。

「・・・そうよね人間が昨日知り合った妖怪を自分の命をさらして助けるなんて・・・・・私、役たてたかな?地上と友好関係・・・出來・・・てないや・・・・・お空ごめんね。・・・・・次の生があったら今度は・・・・好きにこうかな?」

後ろから何か煮える音と熱気が伝わる。それでもうすぐそこだと分かる。 ガシジュゥゥゥウウウウ

(あれ?熱くない?死ぬ時ってそうじないのかな?溶ける音が聞こえたし・・・・自分の溶ける音って聞こえるものなの?それに風を切るような音も・・・)

「さとり!!!!大丈夫か!!!!!!!」

「ひゃい!!!・・・・・あれ?死んで・・・・無い?」

「殘念ながらまだ俺もさとりさんも生きてるよ。」

「どうやって」

「上見てみ」

そう言われ見上げると空中にワイヤーの先が止まっておりそこを始點に飛んでいた。

それよりもさとりは、気づいたある事に。

現在さとりは霊夜が摑んでいるのだが腰に片手を回し落ちないようにしっかりと抑えてるすると自然と顔が近づくわけで・・・・

「ん?どうした?顔が紅いが??」

「大、大丈夫!!!!」

「無理するなよ?ギリギリだったんだからどこか火傷してるかもしれない。」

「ほ、本當に大丈夫です。」

(強いて言うならが痛いかな?)

「・・・・・無理するなよ」

徐々にワイヤーを上の方に固定していきしばらくし通路が下から見えた。

「はぁ・・・はぁ・・・さとりさん。し荒いですが先に安全な場所に!!!!」

「へ?キャァ!!!」

そう言うとさとりを上へ放り投げた。

「え?!お燐さん!!!右右!!!あぁ左左!!そこ!!」 ムギュ

「グヘッ」

さとりは無事お燐の背中に著地した。

「あぁ!!お燐大丈夫?!?!」

「ダイジョウV」

「え?ちょ私そこまで重くないよ?ねぇちょと!!何か言って!!!」

「さとりさん‼霊夜さんは!!?」

「皐月さん確か”疲れて”いたけど直ぐに上がって來ると思うわ。」

「え?疲れてる??」

「えぇ息がし荒かったからーーー」

「霊夜さんのは、疲労や疲れをじないんです!!息が荒いときは何か危ない狀況いるときなんです!!」

「「え??」」

(そう言えば私は火ので服やが數か所焼けたけどなんとも無かった。でも何か溶けるような音が聞こえた・・・・もしかして・・・・・) ガシャン

後から何か落ちる音が聞こえた。

「!!霊夜さ・・ん」

さとりとお燐も音がした方を向いた。そこには両足が無い霊夜が居た。

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