《能力しかないこの世界で》貓退治 その1

 それから何日か経った。和斗はこの生活に最初は戸ったが次第に慣れてった。

「これから和斗には初任務に行ってもらう。」

  和斗は國次の真剣な顔を久々に見て唖然とした。

「その容は…貓退治だ。」

「貓退治?なんか思ってたのと違うな…」

「とりあえずは初任務だ!頑張ってくれよ!」

  ドンッ!と國次は和斗の背中を叩く。

  …それからしばらくして、和斗はその貓がいるアジトの目の前に來た。

  (ここがその貓がいるアジトか…ゴミを食べたり夜中うるさかったり普通の野良貓と変わらないはずなのに駆除しに行った人が全員大怪我して戻って來るのは不思議だな。そして…化け貓と呼ばれているらしいな。)

  貓のアジトの前には、一匹もいなかった。

「あんた…ニャーを殺しに來たのか?」

  いつの間にか目の前のアジトのソファーに不気味にる目があった。その目はゆっくりと近づいてきて目の前に來た。

  それは異様な姿だった。人よりも橫にし長い目をしてつおり、黒い瞳孔が針の様に細く、それ以外はライトグリーンの目をしていた。本來ある場所に耳がなく、その代わり頭にちょこっとの生えた三角形があった。手には獣の手袋の様なをしていた。その手袋にはキラッと鋭いが生えていた。

「あんたは…人間か?貓か?」

「そのどちらでもない、そう中途半端だよ。」

  その瞬間彼の手が目の前を通った。鋭くが和斗の皮を切って。

    人が読んでいる<能力しかないこの世界で>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください